デヴィ夫人、与沢翼も…税務署vs.有名人の戦いがすごい!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
zeimusho_01_141010.jpg
『税金官僚に痛めつけられた有名人たち』(光文社)

 国民の3大義務の中でも、金持ちから貧困層までがこぞって頭を悩ませているのが「納税の義務」。その納税をつかさどるのが国税庁と、行政機関である税務署。コワモテの政治家であれ、大企業やブラック企業のワンマン経営者であれ、有名芸能人であれ、この組織に睨まれればひとたまりもなく“潰されて“しまう。まさに最強の公的機関である。

 そんな税務署と戦った有名人たちの記録を対談形式でまとめた一冊が、『税金官僚に痛めつけられた有名人たち』(副島隆彦/光文社)。本書にはデヴィ夫人や与沢翼など計7人の有名人が登場し、税務署にどのように痛めつけられたかが克明に記されているのだ。

 まず、歯に衣着せぬ毒舌で、芸能界有数の“猛女”として知られるデヴィ夫人。もともとデヴィ夫人は、国籍上は「非居住者」である外国人であり、長年、日本で得た収入の2割を源泉徴収される形で納税してきた。ところがある時、「プロ野球の外国人助っ人と同じで、日本で収入を得ている以上、確定申告して税金を払わなくてはいけない」と、突然通告されたという。

 しかも税務署のやり口はかなり巧妙で、たとえば、それまでずっと運営してきた音楽財団への文化事業支援に対しては、「寄付ではなく、単なる趣味、道楽だ」として贈与税を100%課税。この際、本来ならば修正申告をすることができたのだが、税務署員は「修正申告をすると、税務署の壁に『この人は修正申告をしました』と名前を出して貼られますけど、いいですか」と、有名人であるデヴィ夫人の弱味に付け込むような交渉を持ちかけ、「では、僕たちのほうでやっておきますから」と半ば騙すような形で1億円近い追徴課税を課してきたという。言うまでもなく、重加算税は仮装・隠蔽を伴う悪質な脱税行為に対して課されるペナルティである。

 また、パリのシャンゼリゼ通りに法人名義で所有していたアパルトマンを売却した金を日本に送金した際も、会社を通していたことから個人への「配当」と解釈され、最終的には売却代金の98パーセントを失ってしまったという。現地フランスで33%の不動産譲渡税を払っていたため、実質的な二重課税なのだが、税務署はお構いナシ。デヴィ夫人はこの一件を裁判に訴えたが、弁護士ですら「3パーセントの勝ち目しかないけど、やってみますか?」というほど勝ち目のない戦いで、最高裁まで争った末に敗訴している。

 そもそもの資産原資が、インドネシアの故スカルノ大統領の第三夫人として相続した莫大な遺産であることを考えれば、庶民目線で素直に同情することは難しいが、さすがにこれでは「完全にハメられました」「本当に私は、何億円もの税金を支払うためだけに帰ってきたみたいです」と嘆くのも無理はない。

 最近では“ネオヒルズ族のトリックスター”として注目を集めてきた与沢翼が、今年4月に法人税が原因で「資金繰りが完全にショートした」として、会社の破綻を公表したことも記憶に新しい。

 与沢といえばマスコミに登場して湯水のように金を使うことで注目を集め、怪しげな情報商材を売りまくって急成長してきたことは周知の通り。テレビで蕎麦を食べるためだけに長野までヘリを飛ばすシーンが放送されると、その数日だけで3千万円の売り上げがあったというが、こんなビジネスモデルに税務署が目をつけないわけがない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

税金官僚に痛めつけられた有名人たち

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

デヴィ夫人、与沢翼も…税務署vs.有名人の戦いがすごい!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。時田章広税金の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 信者商法に批判 キンコン西野の映画『プペル』を安倍昭恵が絶賛! 
2 石原伸晃の無症状ですぐ入院に非難殺到! 入院中の国立大学病院は救急お断りも
3 バイデン大統領就任でも日本のトランピストのフェイクは止まらない
4 河野太郎の「ワクチン接種5月」デタラメ呼ばわりこそフェイクだ
5 西野、梶原、又吉ら意識高い系芸人が吉本上層部を全面擁護
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
8 ノーベル賞・本庶教授が「PCR検査の大幅な拡充」訴えるも厚労省は…
9 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
10 菅首相が「明るい話聞いた」相手は「コロナはインフル並み」が持論
11 ぼうごなつこ『100日で崩壊する政権』は安倍政権のインチキの記録
12 蓮舫の菅首相演説事前公開はルール違反じゃない おかしいのは批判する側だ
13 キンコン西野批判こそ「お金の奴隷」だ
14 もはや権力の「中の人」…御用ジャーナリスト5位〜2位、大賞を発表
15 2017サブカル論争&炎上事件簿
16 吉本芸人「ほんこん」のサムすぎるネトウヨぶり!
17 菅首相のポンコツが止まらない!「変異種」を忘れ、患者を「お客さん」
18 木梨憲武個展が大盛況の“理由”
19 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
20 安倍政権でも菅政権でも権力大好き! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位
1 石原伸晃の無症状ですぐ入院に非難殺到! 入院中の国立大学病院は救急お断りも
2菅首相のポンコツが止まらない!「変異種」を忘れ、患者を「お客さん」
3ノーベル賞・本庶教授が「PCR検査の大幅な拡充」訴えるも厚労省は…
4菅首相ポンコツ会見で「国民皆保険の見直し」というグロテスクな本音ポロリ
5吉村知事のずさんな政策決定と責任転嫁の手口を“8割おじさん”西浦教授が暴露
6特措法・感染症法の改正案が酷い 嘘の申告した感染者には懲役も
7河野太郎の「ワクチン接種5月」デタラメ呼ばわりこそフェイクだ
8 菅首相が「明るい話聞いた」相手は「コロナはインフル並み」が持論
9蓮舫の菅首相演説事前公開はルール違反じゃない おかしいのは批判する側だ
10 読売新聞「菅首相が疲労」報道は安倍政権末期にもあった官邸の作戦
11バイデン大統領就任でも日本のトランピストのフェイクは止まらない
12信者商法に批判 キンコン西野の映画『プペル』を安倍昭恵が絶賛! 
13 菅首相がこんな時期に山田太郎からネット指南、GoTo予算組み替えも拒否

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄