紗倉まな原作映画『最低。』のテーマはAV女優と家族の関係…紗倉自身にもあった親バレ問題、そして偏見との葛藤

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
saitei_01_171125.jpg
映画『最低。』オフィシャルサイトより


 本日、映画『最低。』が公開された。これは、純文学として各所で高い評価を得た紗倉まな原作小説『最低。』(KADOKAWA/メディアファクトリー)を、ピンク映画出身でその鋭い作風に熱狂的なファンをもっていたが、最近では『64-ロクヨン-』などのメジャー作品も手がける瀬々敬久監督が映画化したもの。第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことでも話題となった。

 この『最低。』という作品は、AV女優(もしくはその家族)を主人公とした連作短編小説。映画では、親に反対されながらもAV女優としての道を突き進む「彩乃」編を佐々木心音が、冷めきった夫婦関係に嫌気が差してAV女優になる「美穂」編を森口彩乃が、母親が元AV女優であるとの過去が学校中で広まるなどして母との関係に思い悩む「あやこ」編を山田愛奈が演じている。

 瀬々監督は『最低。』のメガホンをとるのにあたり、「AV女優さんの闇はよく分かりません。ただ紗倉まなさんの原作が、そこに光を当てたものではなく、家族や夫、友人、そういう普通の関係の中で必死に生きようとするAV女優たちが描かれていたのに惹かれました」とコメントしているが、その通り、この作品は、家族や社会との軋轢に苦しみながらも、それでもひとりの人間として生きる女性たちの物語である。

 それを裏付けるように、映画『最低。』の記者会見で、「この作品の一つの意図として、AV業界で働く人々へのスティグマ(偏見・負の烙印)をなくしたいという意図はありましたか?」と質問された紗倉は、「もともとそういう気持ちはずっと思い続けて、いまもそういう自分は仕事をしているということもあるので、ずっと偏見はなくなればいいなと思っていたんですけれども、ある種AV女優も普通の一人の女の子なので、年間1000人以上の方がAVデビューしていると言われてるんですけれども、それだけいるということは、やはりそれだけの女の子の普通の日常もあるということで、そこを描けたらいいなという思いで本は書かせていただきました」と答えている。

 記者会見で彼女自身話している通り、『最低。』には彼女自身の経験や思いが強く投影されており、文庫版『最低。』(KADOKAWA)のあとがきで紗倉はこのように記している。

〈さみしさが、孤独が、周りからの冷ややかな視線が、心の奥底に潜んでいた後ろめたさが、自分を後押ししていき、なにかの作品を、目に見える形で作り上げていく〉

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

紗倉まな原作映画『最低。』のテーマはAV女優と家族の関係…紗倉自身にもあった親バレ問題、そして偏見との葛藤のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新田 樹紗倉まなの記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 “日本大学のドン”の闇社会、警察人脈
2 安倍政権がデタラメ「働き方」法案強行採決
3 産経が新潟知事選でフェイク野党攻撃!
4 日大アメフト部よりヒドい安倍首相の答弁
5 日大附属アメフト部出身のオードリー沈黙の理由
6 指原莉乃がセクハラをハニトラと
7 高プロ法案の強行採決を許すな!
8 是枝監督のカンヌ受賞作は貧困叩きへの違和感から
9 「本省相談メモ」でわかった森友優遇の理由
10 石田純一「セクハラは今も昔もアウト」
11 幼稚園を突然クビに!理由なき解雇との戦い
12 安倍の加計との面会否定が信じられない理由
13 岩城滉一騒動で「在日」差別激化
14 新潟県知事選で自公候補の“エセ県民党”ぶり!
15 のんが水木しげる全集に「戦争は本当にダメだ」
16 岸井成格が安倍官邸から受けた圧力
17 アムウェイにキラキラ女子が急増中!
18 葵つかさが「松潤とは終わった」と
19 前川喜平が安倍政権の愛国教育を批判
20 安倍内閣が「面会確認困難」の閣議決定
PR 仮想通貨に巨大革命か...仮想通貨だけの経済圏を目指す「マイン」とは?
1安倍が前川前次官の発言をでっちあげ
2岸井成格が安倍官邸から受けた圧力
3安倍の加計との面会否定が信じられない理由
4是枝監督のカンヌ受賞作は貧困叩きへの違和感から
5 安倍内閣が「面会確認困難」の閣議決定
6日大アメフト部よりヒドい安倍首相の答弁
7産経と杉田水脈が政権批判の学者狩り
8安倍政権がデタラメ「働き方」法案強行採決
9 新潟県知事選で自公候補の“エセ県民党”ぶり!
10のんが水木しげる全集に「戦争は本当にダメだ」
11日テレ南京検証番組がネトウヨに徹底反論
12高プロ法案の強行採決を許すな!
13安倍の嘘を証明する文書を愛媛県が提出
14星田、村本、博士がデモ批判に反論
15山本大臣が「加計ありき」で京産大に圧力
16石田純一「セクハラは今も昔もアウト」
17弁護士懲戒を煽動のブログ「余命」の悪質
18「本省相談メモ」でわかった森友優遇の理由
19“日本大学のドン”の闇社会、警察人脈
20『かぐや姫の物語』は#MeTooを先取り
PR 仮想通貨に巨大革命か...仮想通貨だけの経済圏を目指す「マイン」とは?