なぜアイツはいちいち気に障るのか?「余計な一言」5大地雷を解剖

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『余計な一言』(新潮新書)

 うっかり口を衝いて出た一言で、場が凍ってしまった。悪気なく発した言葉が、なぜか相手を怒らせてしまった。

 そんな“余計な一言”で人間関係を悪化させてしまった経験、多かれ少なかれ誰しもあるだろう。「ついうっかり」「ポロリと本音が出ちゃって」で済まされがちだが、実はこれらの不用意な一言はすべてコミュニケーションの“失点”。確実にあなたの評価をマイナスにしている要因なのだ。

『余計な一言』(齋藤孝/新潮新書)はそういった28の地雷発言を徹底解剖。言葉の選択を誤ったせいで自らの首を絞めている人々を例に挙げ、“余計な一言”のデメリットとリスク、それを発してしまう人のコンプレックスを的確に解き明かしている。

 本書の中でもとりわけ思い当たる節が多いであろう具体例を紹介してみよう。あなたもひとつやふたつ、絶対心当たりがあるはず!

■「だって」「でも」「しかし」は過剰な自己防衛の現れ

「なんであんなことしたのよ」「だって、あの時は……」「言い訳はやめて!」

「だって」「でも」といった逆説の接続詞は、過剰な自己防衛心理の表れ。窮地に追い詰められたときにこれを口走ってしまう人は、「自分を無駄に守ろうとしている」。その態度が相手を余計にイライラさせていることに気づくべき。心当たりがある人は、普段から逆説の言葉を使わないよう訓練をしておこう。


■毒舌はプロの技術、素人は有吉を気取るな!

 ちょっと気の利いたことを言おうと、ちょいちょい会話に“毒”を盛ってくる人。笑いを取るつもりで揚げ足を取っていることに気づかない人。公の場で「毒舌家ぶってやらかしている」人に共通しているのは、実は「他人をスッキリと褒めたくない」という屈折した心理、そして「本音をいうことは誠実なこと」という子供っぽい思い込みだ。有吉弘行の鋭い毒舌はプロの仕事。素人が真似ても火傷するだけ。ブラックなジョークには細心の注意を払おう。

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余計な一言 (新潮新書)

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