玉川徹が『バイキング』の小室圭さんバッシングを徹底批判! “弁護士にならないかも”報道の嘘も明らかに

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フジテレビ『バイキング』番組サイトより


 いまだワイドショーを賑わせている眞子内親王と小室圭さんの結婚問題。小室さんの母親の金銭トラブルをあげつらい、コメンテーターらが足並みを揃えて「結婚するべきじゃない」と批判、ネトウヨ文化人や多数のネットユーザーも小室さんに対する個人攻撃を展開している。その様はまさに、イジメとしか思えないが、そんななか、またあの人が果敢に正論を唱えた。

 16日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)での玉川徹氏だ。番組では、眞子内親王と小室さんの結婚について「応援できる」かどうかの街頭アンケートを紹介。それによると、4割強が「応援できる」という結果だったのだが、これを受けて玉川氏は「ホッとしました」と言い、この間のテレビやネトウヨ文化人による“結婚阻止キャンペーン”へ猛反論したのである。

「皇族といっても人間なんで、結婚というのはまさに何よりもお互いの愛情が大事なのであって、たとえば家柄があって、経済力があって、だけど好きじゃない、そういうふうな人と結婚すればいいんですか?というふうに僕は思うんですね。まず、なによりも第一義的に大事なのは愛情ですから。ましてや眞子様が選んだ方ですよ。その人たちを周りの人が寄ってたかって否定するっていうことは、眞子様が選んだ目も否定してるってことになってないですか? そういうふうなことで言えば、僕は、まず当人同士の考え方が一番大事なんであって、それ以外はたいした問題じゃないと思ってます」

 まったく、玉川氏の言う通りだ。だがここで、ゲスト解説者の皇室ジャーナリスト・近重幸哉氏が異論を挟む。秋篠宮が「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません」と語っていることを引き合いに出しながら、“まずは生活を安定させてからだ”などと述べたのだが、しかし、玉川氏は一歩も譲らない。

「だから小室さんはニューヨークまで行って自分が職業として選ぶものを一生懸命頑張って得ようとしているわけですよ。普通に応援すればいいわけじゃないですか。そうじゃないですもん(世間やマスコミの)雰囲気は。相応しくないって話の方が(多数を占めている)」
「僕には小姑の話を聞いているようにしか聞こえない」

 スタジオではコメンテーターの高木美保が玉川氏をたしなめようとしていたが、マスコミの論調を「小姑」と一刀両断したのはまさにその通りだろう。というか、スポーツ紙などの報道では、玉川氏の発言が“けんか腰”だとして取り上げられているが、実際の文脈的には、玉川氏が批判したのは近藤氏というよりも、小室さんをおもちゃのように扱うワイドショー的世論のほうだからだ。

 事実、最近もこんなことがあった。7日放送の『バイキング』(フジテレビ)が、「小室さんの代理人弁護士から驚きの情報を入手」として「小室さんは弁護士になるとは言っていません」と話したと報道。すると出演者は揃って“待ってました!”と言わんばかりに嘲笑ムードで、ひたすら小室さんを馬鹿にする発言が連発された。

 MCの坂上忍が「さあ、どうしちゃおうかなこれ、ちょっとびっくりしたんですけど」などと煽り、ゲストの清原博弁護士が「(小室さんが)弁護士になるかどうかすらわからないと言われたら、いったいこの人は何になるんですかという話になる」と言うと、スタジオは爆笑の渦。コメンテーターの安藤和津は「いまのは呆然としています」「NYにも逃げに行っているように見える」と小室さんを批判した。

ミッツ・マングローブは虚報をもとに「こんな青臭いことを言う人が婚約」

 さらに、番組が「留学の本当の目的とは?」と題し、小室さんの代理人弁護士が「彼はいまライフプランを作っている。アメリカでの3年間で様々な人と出会い、経験を得ている。彼自身の人生の視野を広げている最中」と話したと伝えた。すると案の定、坂上が「俺もどうしていいかよくわからなくなってきた」と呆れ口調で吐き捨てれば、ミッツ・マングローブにいたっては「いまさらこんな青臭いことを言う人がよく婚約なんかしたなって」と人格攻撃に精を出した。当然のように、ネットではこの放送を受けて、「自分探しかよ」というようなバッシングが盛り上がった。

 よくもまあ、こんな言いがかりをつけられるものではないか。だいたい、仮に小室さんが今後、弁護士にならないとしても、ましてや留学で「ライフプランをつくっている」のだとして、それが批判される理由になりはしない。そもそも小室さんの学費は奨学金だし、生活費などの費用もパラリーガルとして勤務する法律事務所が出している。恋愛や結婚も当事者同士の自由だ。まして小室さんは勉学に励む若者であり、彼の将来を彼自身が決めるのは当たり前の話。それがどうして「こんな青臭いことを言う人が」などと罵倒されなければならないのか。

 しかも、だ。実は『バイキング』が“小室さん叩き”のダシに使った話は、事実ではなかった。

 14日放送の『モーニングショー』が、この『バイキング』報道に関して、あらためて小室さんの代理人弁護士に取材した結果を伝えたのだが、それによれば、真相はこういうことだったらしい。

「ニューヨークで弁護士をやるんですよね?という質問だったので、『NYで弁護士をやると確定しているわけではない』と言っただけ」
「(『ライフプランを作っている』発言の真意は)どういう弁護士活動をやるのか?という質問だったので、『弁護士としての人生設計を一生懸命やっている』と言っただけ。『自分探しをしている』とは言っていない」

 周知のように、アメリカでの弁護士資格は州ごとに認められる。日本に戻って弁護士になるという選択肢もあるし、留学で学んだことを活かした職に就く可能性も当然ある。そう、小室さんの代理人弁護士は言っていたのだ。

 実際、小室さんの代理人弁護士は、夕刊フジの直撃にも応じており、そこでも「米国内でもニューヨーク以外で働く可能性もあるし、日本に帰国するという選択肢もある。その意味で、『小室さんはニューヨークで弁護士になると決めたわけではない』と説明した」と語っている(「zakzak」5月14日付)。

 もはや、『バイキング』が伝えた「小室さんは弁護士になるとは言っていない」との代理人の発言は正確ではなかった。というよりも、ほとんど“フェイク”と呼ぶべきものだろう。

玉川徹の“小姑”批判は正しい!小室さんオモチャにするワイドショー

 この、『バイキング』の報道についても、玉川氏はすぐに反応している。14日の『モーニングショー』では、『バイキング』の名前こそ出さなかったが、こう強く批判した。

「だってわれわれ、ちゃんともう一回確認したわけですよ、弁護士さんに。そしたらこういう意図だったということになると、それはもう2つしかありえなくて、理解力がないディレクターだったか、悪意を持って伝えたか、どっちかしかないと思いますよ、われわれの取材に基づけば。なんでそういうことするのかな。正確にやりゃあいいじゃないですか。あの番組(『バイキング』)でそういうふうな話が出たことによって、それに刺激された人たちがいっぱいまた発言してるでしょ。『自分探しってなんだ』とかね。自分探しなんて言ってないわけじゃないですか」

 玉川氏の言う通りだろう。結局のところ、“小室さんバッシング”を繰り返しているワイドショーがやっているのはこういうことだ。つまり、メディアが「皇族の婚約者」を “ろくでなし”“ピエロ”だと印象づけるフェイクを垂れ流し、そのギャップをおもしろがるという自作自演。しかも、小室さんは立場上、表立って反論することもできなければ、名誉毀損などの訴訟を起こすこともないだろう。それにつけ込んで、連中は眞子内親王や皇室の将来を心配しているようなフリをしながら、おもちゃにして遊んでいるのである。

 そうしたワイドショーの醜い本質をちゃんと指摘した玉川氏と『モーニングショー』は立派だが、逆に言えば『バイキング』の虚報は“一億総小舅・一億総小姑”状態となって結婚を潰そうとする世論=日本社会の前時代的な価値観をモロに反映しているとも言える。

 何度でも繰り返すが、結婚は個人の自由であり、他人がとやかく言うものではない。ロクでもない人間と結婚する自由だって、破綻するかもしれなくても結婚する自由だって、結婚に失敗する自由だって、本来すべての個人にある。そして、皇族にはそれが許されないのだとすれば、それは皇室制度そのものの欠陥以外に他ならないのである。

 その意味で言えば、小室さん報道を巡る『モーニングショー』と『バイキング』の際立ったスタンスの違いは、この問題の本質を視聴者に自覚させる可能性をもっているだろう。いまのところ『バイキング』は『モーニングショー』の報道以降に謝罪も訂正もしていない。今後の展開に注目だ。

最終更新:2019.05.18 12:29

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