安倍官邸の謀略が怖すぎる! 前文科省事務次官の加計問題“実名証言”をツブすため読売に“出会い系バー通い”リーク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
安倍官邸が文科省前事務次官の「加計学園文書は本物」実名証言ツブしの謀略! 読売と週刊誌に出会い系バー通いリークの画像1
読売新聞2017年5月22日付朝刊より

「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」──朝日新聞が文部科学省の内部文書の存在を報じたことで、一気に再燃した安倍首相の加計学園疑惑。官邸はこの文書を「怪文書」扱いして打ち消しに必死だが、しかし、その後も、この文書の信憑性を裏付ける証言や証拠が次々出てきている。

 さらに数日前には、文科省の元最高幹部が実名で告発する動きまで出てきていた。

 この元幹部というのは、文科省の前川喜平・前事務次官。文科省の天下りあっせん問題の責任を取って辞職に追い込まれた人物だが、「総理のご意向」文書の存在が明らかになって以降、官邸周辺からは「文書は前川がネタ元」という情報がしきりに流されていた。その前川氏が複数のマスコミのインタビューに応じ、「あの文書は本物」と実名で証言する準備を進めていたらしいのだ。

「実際の朝日のネタ元は別の文科省の役人という説もあるのですが、マスコミが取材に殺到したことから、前川さんは名指しされたネタ元説を否定したうえ、実名で文書の内容を事実だと認める決心をしたようなんです。文科省がこの文書を作成した昨年9〜10月は、前川さんは事務次官在任中で、文書の内容はもちろん、内閣府からの圧力や会議についても把握していた。天下り問題も、官邸にハメられて責任を押し付けられたという見方もある。そのうえ、ネタ元説を流されて、腹にすえかねていたようです」(文科省担当記者)

 もし、当時の最高幹部がこの文書に記載されていることを事実だと認めれば、安倍首相や菅義偉官房長官の言い分は完全にくつがえり、安倍政権は今度こそ追い詰められることになる。

 ところが、である。その矢先、きょうの読売新聞朝刊社会面にこんな見出しの記事が載った。

「前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜」

「前川前次官が出会い系」報道は加計問題の実名証言潰しだった

 前川氏が出会い系バー? 実名告発の直前に下半身スキャンダルとは、あまりのタイミングのよさにびっくりだが、もっと驚いたのはその中身だ。

 見出しだけみると、天下りを仕切っていた悪徳官僚が業者にたかって接待を受けていたとか、出会い系で未成年に買春行為を働いたとかそういう印象を受けるが、記事にはそういう記述は一切出てこない。

 記事にある事実は、「歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていたことが関係者の取材でわかった」、それだけなのである。

 読売はそのあとも、〈「割り切り」と称して、売春や援助交際を男性に持ちかけることが多い〉などとして、前川前次官が〈女性と連れ立って店外に出たこともあった〉などと書いているが、根拠らしいものは何もない。それこそ怪文書のような記事である。

 週刊誌でも名誉毀損に関わる下半身スキャンダルを記事にするときは、写真のような物証や関係をもった女性の証言などを提示するものだ。これでは三流実話誌並みだろう。というか、そもそもどんな物証があっても、刑事事件にもなっていない、職務とも関係していない官僚の下半身スキャンダルを大手全国紙が記事にするなんてケースは、これまで見たことも聞いたこともない。

 しかも、読売は官僚や政治家の不正は他紙がやっても最後まで報道しないことの多い、スキャンダルに慎重なメディアだ。それが、ただ「歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていた」というだけで、デカデカと記事にするというのはどう考えても異常だろう。

 取材してみると、この読売記事にはお察しの通りの裏があった。そう、読売の記事はまさに、加計学園問題の実名告発を潰すための官邸のリークだったのである。

「もともと官邸は前川氏が事務次官在任中から目をつけていて、公安にこの“出会い系バー”通いをキャッチした。読売が書いたのはその情報とまったく同じものです。読売は最初の段階では政治部が動いていますから、太いパイプのある今井尚哉首相秘書官あたりに記事にしろ、と命じられたんじゃないでしょうか。お墨付きがないと、あんな記事、とても怖くて出せませんよ。安倍首相の憲法改正インタビューを見てもわかるように、最近の読売は完全の政権広報紙ですから」(全国紙政治部記者)

「文春」「新潮」にもリーク、読売の記事のせいでインタビューが中止に

 ただし、官邸は最初から読売に記事を書かせようと思っていたわけではないらしい。官邸は朝日報道の直後に、前川氏に実名証言される可能性があることを想定し、週刊誌にこの「出会い系バー通い」をリークしていたらしいのだ。

「官邸は、19日の段階でまず、『週刊文春』『週刊新潮』のどちらかにこの情報を流し、取材させていたようです。今回は内調(内閣情報調査室)でなく、同じ公安出身の杉田和博内閣官房副長官が中心になって、そのパイプで仕掛けたんじゃないかと言われていますね。実際、官邸は一昨日の段階で、親しい新聞記者にも、援助交際の事実が週刊誌に出るだの、相手が未成年の可能性もあるだのといった情報をしきりに流していたようです」(週刊誌関係者)

 ところが、前川氏は「週刊文春」「週刊新潮」の発売よりももっと早く、実名証言に向けて動き始めていた。

「すでにフジテレビのインタビューを受け、『NEWS23』(TBS)や『報道ステーション』(テレビ朝日)への出演も決まっていた。それで焦った官邸が、フジには圧力をかけて放映をつぶす一方、読売にあんな前代未聞の記事を書かせたらしい。読売が女性スキャンダルを書きたてたら、テレビ局は『これは何かある』とインタビューに起用しづらくなりますからね。官邸としてはそれで十分なんです。実際、インタビューの動きは完全に止まりましたし、官邸の思惑通りの展開になったということでしょう」

 おそらく今週の後半になると、「週刊文春」「週刊新潮」のどちらか(あるいは両方)が大々的に前川前事務次官の「出会い系バー」スキャンダルを書きたて、ワイドショーは加計学園問題を一切無視して、「ハレンチ文科官僚」などと大バッシングを繰り広げるのだろう。まさに、謀略国家ニッポンというほかはない。

最終更新:2017.12.04 03:14

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

安倍官邸の謀略が怖すぎる! 前文科省事務次官の加計問題“実名証言”をツブすため読売に“出会い系バー通い”リークのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。加計学園安倍晋三編集部読売新聞の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 検察がつかんだ「桜」前夜祭の公選法違反証拠!費用補填800万円の明細
2 安倍が宇野教授を任命拒否したのは宇野教授の父から批判された逆恨みか
3 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
4 小田嶋隆・武田砂鉄対談 前編 ツイッターで安倍政権とどう向き合うか?
5 中居がすべらない話でJのタブーに!
6 菅首相の遅すぎる「GoTo見直し」はキャンセル料補填しないためか!
7 学術会議任命拒否 宇野重規教授が書評「暴君」論で菅首相批判か
8 安倍がインスタで星野源とのコラボ動画アップもコメント欄に批判殺到
9 安倍「桜を見る会前夜祭」で会費を払っていない有権者、買収罪に相当
10 植村隆の名誉毀損裁判で不当判決!櫻井よしこの捏造を無視
11 菅首相に飛ばされた元総務官僚が語った恐怖支配!「あそこまでひどい人は…」
12 日産ゴーン再逮捕で官邸、経産省主導説がますます濃厚に!
13 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
14 大阪のコロナおざなり対策が酷すぎる!重症病床使用率もごまかし
15 『あさが来た』は籾井の機嫌取り企画
16 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
17 菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
18 大村知事リコールに高須克弥、百田尚樹、有本香らが勢揃い…
19 菅首相が生出演『ニュースウオッチ9』めぐり内閣広報官がNHKに圧力
20 コロナ再拡大の最大の戦犯は菅首相!専門家の指摘無視「静かなマスク会食」
1 菅首相が生出演『ニュースウオッチ9』めぐり内閣広報官がNHKに圧力
2 菅首相に飛ばされた元総務官僚が語った恐怖支配!「あそこまでひどい人は…」
3 安倍晋三が調子に乗っている! 極右集団「創生日本」再始動
4 菅首相の遅すぎる「GoTo見直し」はキャンセル料補填しないためか!
5 大阪のコロナおざなり対策が酷すぎる!重症病床使用率もごまかし
6 菅、安倍、森がバッハ来日で…コロナ隠しにGoTo続行、NHKに圧力
7 コロナ再拡大の最大の戦犯は菅首相!専門家の指摘無視「静かなマスク会食」
8 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
9 検察がつかんだ「桜」前夜祭の公選法違反証拠!費用補填800万円の明細
10 学術会議任命拒否 宇野重規教授が書評「暴君」論で菅首相批判か
11 安倍が宇野教授を任命拒否したのは宇野教授の父から批判された逆恨みか
12 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
13 小田嶋隆・武田砂鉄対談 前編 ツイッターで安倍政権とどう向き合うか?

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄