SMAP解散で「新潮」が暴いていた真相! 飯島マネはメリー氏によるパワハラ解雇、裏切ったのはキムタクだった

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派閥争いがSMAPの仲まで引き裂く展開に…

 芸能界、いや、日本中に激震が走ったSMAP解散報道。半日たって、少しずつ報道にいたるまでの舞台裏がわかってきた。

 SMAP解散は結果的に、「日刊スポーツ」「スポーツニッポン」が第一報だったが、実際は、明日発売の「週刊新潮」(新潮社)1月21日号が最初にかぎつけ、スクープする予定だった。ところが、それを知ったジャニーズ事務所がこの記事から目をそらさせるため、2つのスポーツ紙にリークしたということらしい。

 実際、同じSMAP解散を報じながら、「週刊新潮」とスポーツ紙、ワイドショーとは、その内容がかなりちがうようだ。

 周知のように、今回のSMAP解散は、スポーツ紙やワイドショーでは、SMAPを育てた飯島三智マネージャーが独立することになり、中居、草彅、香取、稲垣も彼女についていく決心をする中、キムタクだけがジャニーズに義理立てして残ることにしたため、と報道されている。

 だが、「新潮」によると、飯島は独立というより、ジャニーズ事務所副社長であるメリー喜多川氏に圧力をかけられ、解雇されたのだという。

「『新潮』は、飯島さんサイドの証言を掲載しているんですが、そこで飯島さんがメリーさんから“辞めろ”とパワハラを受け、退職に追い込まれたと、はっきり書いています」(週刊誌記者)

 これはもちろん、「新潮」の記事が正しい。本サイトが一昨日、そして今朝の記事でも指摘したように、今回のSMAP解散は、SMAPを育てた飯島三智マネージャーと、TOKIO、嵐、V6などを手がけるメリー喜多川副社長の娘、藤島ジュリー景子氏の対立が原因だった。かなり前から、タレントも両派に真っ二つにわれ、ほとんど共演もないという状態が続いていた。ただ、それでも、ある時期まではその二つの勢力が仲が悪いなりに共存していた。

 ところが、2年ほど前から、副社長のメリー氏は娘かわいさで、飯島氏とSMAPに激しい圧力をかけ始める。決定的だったのは、昨年1月、メリー氏が「週刊文春」(文藝春秋)のインタビューを受けたことだった。

 メリー氏はインタビュー中に飯島氏を呼びつけ、記者の前で「飯島、私はこう言いますよ。『あんた、文春さんがはっきり聞いているんだから、対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい』と言いますよ」「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない」と明言したのである。

 これで、両者の亀裂は決定的になり、以降、飯島氏は一切ジャニーズ本社に姿を見せなくなった。そして、「新潮」によれば、事態は双方が弁護士を立てて応酬するという異常な状況にまで発展。その結果、契約の切れる9月に飯島氏がSMAPを連れて独立するということで話がまとまったのだという。

 だが、ここで異変が起きる。飯島は、SMAP全員が自分についてきてくれるものと信じていたのだが、12月になって、キムタクがジャニーズ事務所側の弁護士に「自分は決してジャニーさんやメリーさんを裏切りません」と伝えてきたのだという。

 つまり、今回の騒動は、ジャニーズ事務所の女帝が娘かわいさに、最大の功労者と国民的アイドルグループを追い出した、という、非常に理不尽な話なのだ。そして、彼女に育てられたメンバーたちがその恩に報いて行動を共にしようとする中、一番人気のメンバーだけがただひとり権力になびいた。つまり、裏切ったのはキムタクのほうだったというわけである。

 ところが、ワイドショーなどではまったく逆の報道のされ方をしている。ほとんどの番組が、こうした背景や確執、パワハラには一切触れず、女性マネージャーが独立することで、SMAPが分裂してしまうのが残念、4人が翻意したらSMAPは存続できるのに、とまるで飯島、SMAPの4人のわがままが原因であるかのようなトーンで解説しているのだ。

 そして、事務所に義理を通して、残留を決めたキムタクのことを「スジを通した」と絶賛していたのだ。

 唯一、『ミヤネ屋』(読売テレビ)の橋本五郎・読売新聞解説委員だけは、「国民の財産とも言えるようなグループが、恩義のある人についていこうとすると、事務所と対立しなければいけない。そんな状況に追い込むなんて、事務所はいったい何を考えているんだ」と、正論をはき、司会の宮根を大慌てさせていたが、これは、政治が専門の橋本が安倍政権の意図を忖度しても、ジャニーズの意向は忖度できなかった、ということにすぎない。

 スポーツ紙やワイドショーは完全にジャニーズ寄り。本サイトは今朝の記事で、ジャニーズにさからった飯島とSMAPの4人がこれから仕事を干され、バッシングにさらされるのではないか、と危惧したが、その兆候が早くも出始めているということだろう。

「新潮」によると、昨年末の紅白歌合戦でも、今後を予期させるようなことが起きていたらしい。当初、NHKと飯島氏の間でSMAPをトリにするという話が進んでいたのだが、メリー氏がNHKに「SMAPをトリにするなら、ジャニーズのタレントを全員引き上げる」と圧力をかけ、近藤真彦をトリに押し込んだのだという。

 実際、キムタクの裏切りやこうした圧力で、飯島やSMAPの4人もかなり弱気になっているという情報もある。「新潮」や「スポーツニッポン」も少し触れていたが、飯島氏が4人に対して、茨の道になるからジャニーズにとどまるように諭し、中居らメンバーも迷い始めたというのだ。

 今後どうなるかは予断を許さないが、リテラとしては、ジャニーズ事務所の圧力、テレビや新聞、雑誌の迎合ぶりを今後も逐一、レポートしていくつもりだ。
(時田章広)

最終更新:2016.01.15 12:04

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