チンポのあるAV女優・大島薫が語る男の娘AVの魅力…それは健康的で勃起力の強い、大きな男根にある!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
bokurashiku_151021.jpg
『ボクらしく。』(マイウェイ出版)

 性転換手術などは受けておらず、タマもサオもある。女性ホルモン投与もしていないし、豊胸手術もしていない、「男性」だけれども、AV「女優」。しかも、及川奈央をはじめ伝説的な女優も在籍し、現在でも友田彩也香・桜井あゆなど人気女優が在籍する大手AVメーカー「KMP」で専属AV女優契約をしていた「男」がいる。

 いわゆる「男の娘」ムーブメントに関心を持つ者であれば知らぬ者はいない存在、大島薫である。顔・所作・ファッションは「女」。でも、カラダは「男」。そんな大島薫というAV女優はいかにして誕生したのか? その魅力とは何なのか? 先ごろ出版された、大島薫『ボクらしく。』(マイウェイ出版)を読みながら、男の娘AVという奥深い世界をご紹介していきたい。

 大島がAVにおいて大事にしていたのは「かわいい顔におちんちんが付いている」という「ギャップ」であるという。これは大島が女装に興味をもったきっかけである、同人作家の「ふたなり」絵、そのなかでも特にお気に入りだった絵師「じんじん」の画風の特徴であった。大島はその絵の「美しい女性の顔に、女性的な身体のライン、そこに不釣り合いな禍々しいほどの男性器」という「違和感」に魅せられていく。彼はおちんちん系AVについて『ボクらしく。』のなかでこんなことを語っている。

〈ボクはもともと、アニメや漫画の男の娘が好きでした(中略)やはりこのジャンルの醍醐味は、可愛い顔におちんちんが付いているというギャップですよね。
 しかし、これはフィクションだからできることであって、現実には女の子と見間違えるほどの美少年はいません。ずっとAV業界でこの手のジャンルは「ニューハーフ」と呼ばれる人たちが、男の娘という名前でまかり通っていました。
 ここでいうニューハーフさんとは、女性ホルモンや去勢手術により、身体を女性に近づけている人たちのことです。そういった方はかなり女性寄りの身体つきや、顔立ちをしているのですが、どうしても勃起力が弱くなります。かといって、男性のままの女装男子では、どうしても見た目のクオリティーが伴わない……。
 女装男子・男の娘・ニューハーフにしても、結局のところみんな「女の子のような可愛い顔に、でっかいおちんちん」が見たいのです。男らしい顔・身体に、男性器がついていても、「それは男なんだから当たり前でしょ?」といった感じで、あまりギャップはありませんし、女の子みたいな顔と身体に、小さなおちんちんがちょこんと付いていても、ちょっと大きなクリトリスといった印象で、十分なギャップを感じられません。
 ボクがAVに出演する際は、ここにかなり気を使ったと思います〉

 女性的な顔・身体は目指したいが、女性ホルモンや去勢手術で男根の力を弱めてしまったら「ギャップ」が出なくなってしまう。そのため大島は医療的なものには手を出さずに(これを「ノンホルノンオペ」と呼ぶ)、女性的な「記号」を会得しようとした。

 女装中心で生活しながら、自然に女声が出せるようテープレコーダーに録音しながら練習・身体の線を変えるためコルセットしながら過ごす・胸を吸引器で膨らます・ボトックスを打って筋肉の動きを止め細くする・上部頸椎矯正に通って身体の嵩を縮めるなど、血のにじむような努力を重ねる。その結果、大島は女装AVに出演する傍らメンズエステのセラピスト店で働くことに成功する。そこは男性客と女性セラピストが一対一で施術を行うタイプのエステ店だった。つまり、ノンホルノンオペのまま、大島はついに「女性」にしか見えない人間になったのである。

 女性的な外見を備えたが、先ほどから繰り返している通り、大島は女性ホルモン投与などによる副作用の男性萎縮などはない。「勃ちが良かったり、何度でも射精できたり、よく精子が飛ぶ」、健康な成人男子の男性器と女性的な顔・ボディライン。大島は漫画やアニメで憧れた「ギャップ」のある身体を手に入れたのであった。

 大島は、この「ギャップ」が男の娘の魅力だと語るが、もうひとつ外せないものに「ミラーニューロン」があるという。

〈これはイタリアにあるパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティらの研究によって、1996年に発見されたもので、例えば、物を掴んだり、操作したりする際に活発に作用する神経細胞です。霊長類には、自分で行動していなくても、他人が何かを動かしたりしている様を見て、あたかも自分がその動作を行っているように感じる能力が備わっています。それを担うのがミラーニューロンです。
 これは女装男子を見る場合に当てはまります。
 画面の向こうの女装男子が、男性器をシゴくのを見て、こちらまでその感覚が伝わってくる。そんな「共感のしやすさ」のようなものが、男性が女装男子に興奮する要因の一つになっている気がするのです〉(前掲『ボクらしく。』より)

 同様の指摘は、『女装美少年』なるAVシリーズを手掛けた、ふたなり系AVの第一人者でもあるAV監督・二村ヒトシからもなされている。

〈ぼくにはおまんこが味わっている快楽は味わえないが、ちんぽの快楽は熟知している。(中略)感情移入しやすい。われわれ男は、ゲイでなくても、じつはちんぽが大好きなのだ。それは“自分自身”だからだ〉(「ユリイカ」青土社/2015年9月号)

 「ギャップ」と「共感」――。今年4月からは渋谷区でパートナーシップ条例が施行されるなど、多様な性のあり方が認められるようになっているいま、「男の娘AV」という世界で、大島薫は揺らぐジェンダーの新たな地平を表現しようとしている。
(田中 教)

最終更新:2018.10.25 12:29

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

ボクらしく。 (マイウェイムック)

  • amazonの詳細ページへ
  • Yahoo! ショッピングの詳細ページへ

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

チンポのあるAV女優・大島薫が語る男の娘AVの魅力…それは健康的で勃起力の強い、大きな男根にある!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。田中 教男の娘の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 即位パレードで安倍首相が“天皇きどり”で窓を開けお手振り!
2 即位パレードで「雅子さまの足跡」を振り返るマスコミが触れなかった深刻な事件
3 即位パレードで天皇夫妻が通った自民党本部に巨大垂れ幕!
4 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
5 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第7話
6 即位礼に天皇の「安倍首相への抵抗」を示す招待客が
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 安倍首相「桜を見る会」の税金を使った不正が国会で明らかに!
9 安倍首相の「共産党か」ヤジはネトウヨの常套句
10 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
11 『報ステ』小川彩佳降板は政権批判が原因か
12 秋篠宮家の料理番がブラック告発
13 即位礼で百田尚樹からNHKまで「雨が上がって虹が」の神国カルト
14 安倍首相と文大統領の会談写真に産経が「韓国の無断撮影」のイチャモン
15 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
16 竹田恒泰が女系天皇否定を批判され「天皇そのものが差別の根源」と開き直り
17 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
18 公文書改ざんを生んだ安倍首相逆ギレ発言の舞台裏
19 「ノーベル賞は日本人ではありませんでした」報道で露呈したもの
20 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
1 久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4 明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5 『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6 『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7 『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8 文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9 埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10 安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11 菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13 安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16 『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17 GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20 『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

カテゴリ別ランキング


人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄