「最近のテレビは何もいえない」ビートたけしがテレビの自主規制を暴露し大批判!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
takeshi_150428.jpg
テレビの自主規制に憤るビートたけしだが……(映画『龍三と七人の子分たち』公式サイトより)


 報道局を圧力文書で脅し、コメンテーターの発言にイチャモンをつけ、気に入らない番組を作ったテレビ局を呼びつける。安倍政権のメディア、とくにテレビに対する圧力が日に日に強まっている。一方、テレビの側も対抗する気などさらさらなく、権力のいうがまま、完全に骨抜きにされている。

 しかも、テレビ局の関係者やコメンテーターたちはこんな状況におかれながら、「圧力なんてない」「これをしゃべったらダメといわれたことはない」などと口をそろえ、自分たちの弱腰ぶり、政権との癒着をひた隠しにする始末だ。

 ところが、そんななか、ある大物芸人がテレビの圧力、自主規制の存在を暴露し、批判した。

「最近、テレビじゃ何も面白い事がいえなくてムカムカしてるんだ」

 現在、発売中の「SAPIO」(小学館)5月号が「誰がテレビを殺したのか」という大特集を組んでいるのだが、そのトップバッターとして、あのビートたけしが登場し、吠えているのだ。

 たけしにとって、現在のテレビ局の抱える一番の問題は“自主規制”だという。

「オイラも昔のように言いたい放題できなくなっているね。政治的な内容どころか、下ネタやカツラまで、ありとあらゆる分野で『アレは言っちゃダメ』『これもダメ』って先回りして注意されちゃう」
「実はガンガン喋ってたって、放送ではカットされちまうんだよな」

 たけしは生放送の情報番組『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)に出演しているが、ここでもヤバい話をしようとすると、司会の安住紳一郎にすかさず話題を変えられてしまう、と暴露している。

 実際、同番組や『TVタックル』(テレビ朝日系)を見ていると、何かを言おうとして言葉をのみ込んだり、やる気なさげにスルーしているたけしの姿をしばしば見かける。

「それでも業界じゃ『たけしルール』ってのがあるっていわれてるんだぜ。他のタレントじゃ『完全にアウト』で大問題になっちまいかねない内容でも、オイラの発言だったら、なぜかセーフになっちまうということでさ」

 そのたけしでさえこんな状況にあるということは、他の出演者への圧力、自主規制がいかに強いか、という証明だろう。

 ちなみに、たけしはこうしたテレビの自主規制はネットの影響が大きいとその持論を展開している。

「ネット社会では、番組へのクレームが直接スポンサーにいってしまうから、テレビ局が萎縮してしまうんだよ。『お前の会社が提供している番組はこんなふざけたことを言っていたぞ!』と企業に直接苦情を入れたり、『不買運動を興せ!』とネット上でけしかけたりするヤツが出てきた」

 たしかに、たけしの言うネットとテレビ、そしてスポンサーの関係は、そのまま安倍政権の関係に置き換えることもできる。番組で少しでも政権批判をすれば、ネトウヨや安倍親衛隊のネトサポが「売国奴」「在日」などといきり立ち、官邸に通報する。そして、安倍首相と官邸は、我が意を得たとばかりにテレビ局に圧力をかける――。そんな状況にテレビ局は恐怖し、何も言えなくなっているのだ。

 実際、たけしの言葉の端々には、政治問題を扱う際の圧力や萎縮、自主規制に対する大きなストレスと憤りを持っていることも垣間みえる。そしてこんなエピソードを語る。

「正直にいえば、もっとガンガン毒舌を披露してやりたいってフラストレーションはあるんだよ。それもあって去年12月の衆院選当日は、ニコニコ生放送の開票特番に出てやったんだよな」

「何でも喋っていい」と言われたたけしは、そこでこれまでの鬱憤をはらすように政治について語ったという。「当選した議員に学力テストして、もう一回ふるいにかけろ」「“こいつを落とせ”ってヤツを選ぶ弾劾選挙をやるべきだ」と。

 だが、今のテレビではたけしもこういった政治的発言は絶対にできない。いったいなぜこうなってしまったのか。

 たけしはネットのせいだというが、第一義的な原因は、ひたすらもめ事をさけ、萎縮と自主規制を繰り返すテレビ局の弱腰体質にある。たけしも今のテレビは「思考停止」状態で、「反骨心さえ感じられない」というが、彼らはもはや、自分たちの既得権益と高給を守ることしか考えていないのだ。

 しかも、それはこうやって一見、過激そうな発言をしているたけしも同様だろう。現実には、たけしもテレビで政権や世の中の空気にあらがうような発言は一切していないし、このインタビューでも、直接的に官邸の圧力を語ることはできなかった。

「最近のテレビじゃ何もいえなくてムカムカしてる」と言うなら、生放送の『ニュースキャスター』で古賀茂明ばりの爆弾発言でもしてほしいものだが、まあ、そのテレビ局から巨額のギャラを受け取り、トヨタのCMにまで出ている今のたけしには絶対に無理だろう……。
(林グンマ)

最終更新:2017.12.23 07:16

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

「最近のテレビは何もいえない」ビートたけしがテレビの自主規制を暴露し大批判!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ネトウヨビートたけし林グンマ規制の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍政権の「Go To」批判封じを『ひるおび』八代弁護士がポロリ
2 吉村洋文知事は「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人に
3 大村知事リコールに高須克弥、百田尚樹、有本香らが勢揃い…
4 安倍が横田早紀江さんを無視している
5 日本のネトウヨにも聞かせたいビリー・アイリッシュの反差別メッセージ
6 ツイッタージャパンの反差別に対する消極性 代表と産経ニュースの関係
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 持続化給付金で中小企業庁長官が電通と接触、「Go To」3000億円も電通か
9 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
10 吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
11 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
12 持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
13 NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
14 ショーンKと同じ!安倍首相も学歴詐称
15 西原理恵子が高須院長とヘイトデモ応援
16 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
17 ジャニーズに弱いワイドショーが手越祐也を批判した理由
18 生活保護カットで他の低所得者も困窮
19 ウンギョン写真掲載で横田夫妻に圧力
20 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
1 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
2 安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言する理由
3 持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
4 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
5 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
6 安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
7 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
8 吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
9 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
10 大村知事リコールに高須克弥、百田尚樹、有本香らが勢揃い…
11 安倍政権の「Go To」批判封じを『ひるおび』八代弁護士がポロリ
12 持続化給付金で中小企業庁長官が電通と接触、「Go To」3000億円も電通か
13 NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
14 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
15 吉村洋文知事は「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人に
16 テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
17 ツイッタージャパンの反差別に対する消極性 代表と産経ニュースの関係
18 木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
19 日本のネトウヨにも聞かせたいビリー・アイリッシュの反差別メッセージ
20 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄