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国民民主・玉木雄一郎の不倫に“政治活動中の公私混同”疑惑が浮上! ヤバすぎる差別体質とビジネス右翼ぶりにも懸念の声
玉木雄一郎オフィシャルサイトより
首班指名選挙の当日に、まさかの謝罪会見──。衆院選で大幅に議席を増やし、一躍「政局のキーマン」に躍り出た国民民主党・玉木雄一郎代表だが、特別国会の招集日だった11日、スキャンダルに見舞われた。周知のとおり、元グラビアアイドルである高松市観光大使の女性との不倫デートを「SmartFLASH」にすっぱ抜かれたのだ。
玉木氏は午前に緊急会見を開き、「報道された内容についてはおおむね事実」と述べ、「妻にはすべてを話した」「叱責された」「今回の(不倫)騒動を挽回するためにも『全力で103万の(壁の)引き上げをやってこい』と、妻からも息子からも言われました」と涙目で説明。夜に有楽町でおこなわれた街頭演説では、「趣味は玉木雄一郎」と語ることでも知られ、ネット上で人気を集めている榛葉賀津也幹事長が玉木氏の肩を叩き、玉木氏が聴衆に謝罪する姿を温かく見守る様子がSNSで拡散された。
この一連の対応に、支持者らを中心に「対応早い!」「辞任より減税」「国民にとってよい政治をしてくれると信じてるので、プライベートがどうだろうと関係ないです」などと玉木氏擁護が殺到し、会見や街宣での言動にも「政治家の妻の鑑やな」「榛葉さんに泣ける」「なんかこの2人かっけぇ」といったコメントが相次いだ。同様に、12日放送の『めざまし8』(フジテレビ)でも、MCの谷原章介が「その日の夕方にすぐに街頭に打って出て、みなさんに訴えて謝罪をしたのは『やるな』ってちょっと思ってしまった」と語り、元NHK解説委員の岩田明子氏も「勇気あるなと感じました」と評価していた。
公党の代表にふさわしいか否かの問題なのに「妻からの叱責」を免罪符にし、代表続投という甘すぎる党内の対応を批判もせずに、“男の絆”の物語で消費したり「勇気ある」と称える……。かたや、相手の女性は高松市観光大使の職を「解職も含め検討」されていることを考えれば、あまりにも不均衡としか言いようがないが、その上、ネット上では擁護論のみならず「玉木氏は財務省にハメられた」という陰謀論まで飛び交う始末となっている。
まったく何を言っているのだか。そもそも玉木氏といえば、「週刊文春」に「パパ活不倫」をスクープされて衆院議員を辞職した宮澤博行氏のスキャンダルに際し、〈宮澤博行氏のケースは、政務三役にもセキュリティクリアランスが必要なことを示している〉とし、国会で審議中だったセキュリティクリアランス法案について〈性的行動をチェックする国民民主党の修正案を取り入れてもらいたい〉とSNSに投稿していた。その張本人がゆるゆるの「性的行動」をとっていたとは、とんだお笑い種だ。
だいたい、報道から会見までの対応の早さを評価する声も大きいが、「FLASH」が玉木氏に不倫疑惑の質問状を送付したのは先週木曜の7日だ。会見中に手にしていた想定問答のペーパーからも明白なように、会見に向けて入念な準備を進めてきたことは想像に難くない。しかも、首班指名選挙では党の全会一致で玉木氏に投票することを決定しておきながら、会見を無事に済ませた安心感からか、国会での選挙中には居眠りする様子がカメラに捉えられていた。さっきまで涙を浮かべて謝罪していたのに、あまりにも不遜すぎやしないか。
だが、もっとも問題になるべきは、「政治活動のために宿泊したホテルに不倫相手を泊めた」という疑惑だ。
「FLASH」によると、玉木氏は7月25日から28日に香川県内で政治活動をおこない、26日17時半に高級ホテル「JRホテルクレメント高松」にチェックイン。一方、相手の女性は16時すぎに同ホテルに到着しており、玉木氏が14階の客室に入室した直後にチェックインしないままエレベーターに乗り、玉木氏と同じ14階で降りて客室へ。〈2人とも、この日は同ホテルに宿泊した〉という。
このホテルは玉木氏が政治資金パーティを開催してきた場所なのだが、こうして報道されてしまった以上、この日の宿泊費を政治資金や文通費で落とすことはないだろう。だが、香川の政界関係者は、玉木氏と不倫相手の女性が時間差でホテルに入る様子を2022年後半以降「2回、目撃」していると証言。果たして、過去の逢瀬で使用したホテル代が政治資金で賄われた可能性はないのだろうか。
医療費削減のために尊厳死を法制化、同性愛差別発言…玉木雄一郎の弱者切り捨て思想
今回の一件で、熱心な支持者以外からは党代表としての振る舞いを疑問視する声も上がりつつある玉木氏。しかし、不倫の是非以前に、玉木氏は公党のトップにふさわしい人物ではない。それは、玉木氏が差別主義者だからだ。
その一例が、先の衆院選中に露呈させた高齢者差別だ。玉木氏は日本記者クラブ主催の党首討論において「若者をつぶすな」と主張するなかで、こう述べた。
「社会保障の保険料を下げるために、我々は高齢者医療、とくに終末期医療の見直しにも踏み込みました。尊厳死の法制化も含めて。こういったことも含めて医療給付を抑えて若い人の社会保険料給付を抑えることが、じつは消費を活性化して次の好循環と賃金上昇を生み出すと思っています」
医療費削減のために尊厳死を法制化する──。この主張には「姥捨て山か」「優生思想にほかならない」と批判が噴出し、玉木氏も〈1分間の中ですべて説明しなくてはならなかったので雑な説明になったことはお詫びします〉〈尊厳死は自己決定権の問題として捉えています〉と釈明した。だが、国民民主党の政策パンフレットでは「現役世代・次世代の負担の適正化に向けた社会保障制度の確立」という項目のなかに「尊厳死の法制化」は位置づけられており、財政論の一環で尊厳死を捉えていることは疑いようもない事実だ。
さらに、玉木氏の差別性があらわになったのが、同性愛をめぐる態度だ。
議席を伸ばした衆院選直後である10月29日に玉木氏が生出演した『ひるおび』(TBS)では、自民党の石破茂首相と立憲民主党の野田佳彦代表が玉木氏を引っ張り合うイラストが描かれたパネルを使い、玉木氏が「モテ期」であると紹介。しかし、これに玉木氏は「嫌ですね。この男同士が(自分を)引っ張ってるって。気持ち悪い絵ですね」とコメントしたのだ。
社会の差別を助長することにつながるという懸念ももたず、公共の電波でホモフォビアをむき出しにする。これだけでも公党の代表にふさわしくないが、たんに玉木氏個人の差別性が露呈しただけではない。というのも、国民民主党は同性婚の導入に賛成する立場をとっておらず、先の衆院選でも賛否を明確にしなかった。ようするに、党をあげて同性愛者の当然の権利に背を向けているのだ。
そればかりか、2023年に成立した「LGBT理解増進法案」でも、国民民主党と維新が自民党に要求した修正案によって、それでなくても酷かった与党案よりも法案内容をさらに後退させたことも記憶に新しい。とくに酷かったのが、国民民主と維新が「ジェンダーアイデンティティにかかわらず、全ての国民が安心して生活することができるよう留意する」という項目を加えさせたこと。つまり、不当なトランスヘイト言説を前提にし、マジョリティであるシスジェンダーに配慮することを加えさせたのだ。
「対決より解決」と謳いながら、高齢者や外国人を敵設定し分断と対立を煽ってきた玉木雄一郎
また、玉木氏の差別性を語るうえで外せないのが、排外主義、外国人差別だ。
たとえば、今年5月、栃木県日光市で発生した強盗事件でベトナム人男性が逮捕された際、玉木氏はSNSにこう投稿した。
〈過疎地域での外国人による犯罪対策を強化すべきだ。不法残留は厳しく取り締まってもらいたい。そもそも、特定技能は事実上の移民につながるので、なし崩しで拡大してはならない。〉
そもそも国内の外国人による犯罪率は日本人と変わりがないうえ、減少傾向にさえある。にもかかわらず、外国人と犯罪を結びつけて語るのはど真ん中の外国人差別だ。しかも、政治家であるならば、技能実習生がこの国の労働力を支えている実態を踏まえ、現行制度下に置かれた技能実習生の劣悪な労働環境や搾取の構造に目を向けるべきなのに、それを無視して「移民を増やすな」などと主張するのは、外国人に対する恐怖と憎悪を煽る、そのへんの極右と何が違うのか。
玉木氏といえば2021年にも、コロナ禍で困窮する大学生を対象にした10万円の緊急給付金に留学生も含めるというニュースに対し、〈真面目に働いている月給10万円の日本人の独身世帯には1円も給付されない。明らかに不公平ではないか。ちゃんと税金を払っている日本人にこそ10万円を給付すべきだ〉と主張。本来、個別で考えるべき「真面目に働く独身日本人」と「外国人留学生」を対立させ、外国人に対する偏見を助長させようとしたことがあった。これは、「医療費のかかる高齢者」と「現役世代」を対立させることで、若年層〜現役世代の支持を得ようとする卑劣なやり口とまったく同じだ。
このように、世代や属性の分断を煽ることで党勢拡大を図ってきた玉木氏。同時に、日本会議系の改憲集会に登壇しては「櫻井よしこ先生に少しでも日本男児と認めていただけるかな」と媚を売ってみたり、動画内で「安全保障の議論というのは、いついかなるときに日本国民は血を流す覚悟ができるかということなんですよ」「本質ですよ、本質」などと語ったりなど、極右への目配せにも注力。そんななかで、アイヌ民族への偏見と嘲笑にまみれたYouTube番組に出演し、ネトウヨ出演者たちと一緒になって大笑いするなど、ありえない醜態を晒してきた。
ようするに、玉木氏というのは、「手取りを増やす」「若者をつぶすな」と叫びながら差別を振りまく、「ビジネス右翼の新自由主義者」にほかならない。不倫騒動よりも、玉木氏のこの危険で有害な本質こそ、目を向けられるべきだろう。
(編集部)
最終更新:2024.11.13 11:01
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