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山下智久、亀梨和也の“女子高生とホテル・飲酒”報道をワイドショーもスポーツ紙も一切報じず! 変わっていなかった芸能マスコミ
未成年との飲酒が報じられた山下智久
先週7日の金曜日夜に報じられた、山下智久とKAT-TUNの亀梨和也の“女子高生飲酒報道”。「文春オンライン」が報じたこのスキャンダルは、7月下旬、山下と亀梨が都内のバーで複数の知人とともに開いた飲み会に2人の現役女子高生がいて、山下はそのうちのひとりを宿泊する高級ホテルに招き、8時間を過ごしたというもの。
「文春オンライン」も指摘していたが、これが事実なら、山下は東京都が定める「青少年の健全な育成に関する条例」に違反する可能性もある。
ところが、ワイドショーや情報番組はいまのところ一切、このスキャンダルを報じていないのだ。
日曜の『ワイドナショー』(フジテレビ)と『サンデー・ジャポン』(TBS)はもちろん、露骨だったのは週明け月曜日の各ワイドショーだ。
朝の『スッキリ』(日本テレビ)も『グッとラック!』(TBS)も『とくダネ!』(フジテレビ)も『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)も完全スルー。午後になっても、『ひるおび!』(TBS)も『バイキング』(フジテレビ)も、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)も『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)も『ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜』(CBCテレビ)も、1秒もこの話題を取り上げることはなかった。特集はおろか、ストレートニュース的に触れることすらなかった。
コロナ報道でそれどころでないのでは?と思う人もいるかもしれないが、『サンジャポ』では山本美月と瀬戸康史の結婚や、石田純一の会食報道を取り上げていたし、『グッとラック!』は同じジャニーズのKis-My-Ft2の新曲紹介をしたり、『ミヤネ屋』はデヴィ夫人の熱愛報道を取り上げたり、どう考えてもひまネタ的な芸能ネタも扱っていた。
それに、先週や先々週のワイドショーは、小倉優香のラジオ降板宣言や石田純一の会食について盛んに取り上げ、いずれも法に触れているわけでもないのに、責め立てていた。
それが、法律違反の可能性のある山下の女子高生と飲酒・ホテル疑惑を1秒も触れないのは、いくら何でも不自然だろう。
ワイドショーだけではない。スポーツ紙も同様だ。取り上げたのは東京スポーツだけで、スポニチやスポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツなどは一行も取り上げていない。芸能マスコミでは、この問題は完全になかったことになっているのだ。
ジャニーズ事務所が御用メディアを封じ込め、山下智久も亀梨和也もお咎めなし
しかし本サイトでは、この事態をある程度予想していた。8日にこの問題を報じた際に、芸能マスコミはこれを報じずスルーするのではないかと指摘していた。
今回のジャニーズ事務所の対応を見ていると、事実を否定して“お咎めなし”で乗り切ろうというにおいがぷんぷんしていたからだ。
それがうかがえる一つの材料が、「文春オンライン」の取材に対するジャニーズ事務所の回答だ。ジャニーズ事務所は「知人男性らと4人で会合を行っていた際に、当該店長の紹介を通じてその場に居合わせた来店客と飲食を伴にした事実は確認されました」と飲み会を開いていたことは認めたが、「未成年者とされている方を含め、その場で紹介された複数の来店客の飲酒の有無などについて両名は関知しておらず」「両名において未成年者と飲酒したという認識も一切ありません」と、未成年者であることを知らなかったと主張したのだ。
しかも、回答では、山下がAさんをホテルに呼んだという部分については、肯定も否定もせず、完全に無視していた。
「文春オンライン」の報道では、山下がホテルに呼んだA子さんは女子高生モデルとして活躍中だという。一緒に飲んで2人がそのことに気づかないことがありうるのか。また、「文春オンライン」には、当日の写真も掲載されているのだが……。
ところがジャニーズ事務所はほかのメディアに対しても、かなり強気だという。スポーツ紙のJ担記者がこう話していた。
「スポーツ紙やテレビ局には、ジャニーズから連絡があり、『たまたまそばで飲んでいた客が女子高生だっただけで、2人はまったく知らなかった』『女子高生からも嘘をついていたと謝罪の電話が店にあった』『山下もA子さんをホテルに招いていない』『不確かな報道だから取り上げないように』と言ってきているようだ。これを受けて、マスコミは手越のときなどとは打って変わってフリーズ状態になっている」
もちろん、ジャニーズ事務所の圧力によってメディアが沈黙、ジャニーズタレントの不祥事がなかったことにされるのは、昔からでめずらしい話ではない。それこそ山下が一般人の携帯電話を持ち去って器物破損で書類送検された問題など、犯罪まがいの不祥事すら、なかったことにされてきたのは、本サイトでも度々報じてきた通り(https://lite-ra.com/2014/10/post-568.html)。
しかし、最近のジャニーズ事務所はこうしたスキャンダルに厳しい姿勢を示すようになり、メディアもその処分を受けて報道するようになっていた。
「未成年と知らなかった」のに処分されたSnowManリーダー・岩本照
たとえば今年3月、「SnowMan」リーダー・岩本照が未成年者との“ラブホテル”での合コン飲酒を「フライデー」(講談社)に報じられた際は、岩本を芸能活動自粛処分に。それまで数々の不祥事を引き起こしながら“お咎めなし”で守り続けてきた手越祐也についても、緊急事態宣言中に飲酒をしていたことが発覚すると、ジャニーズ事務所は「日本全国の皆様が感染拡大の防止を最優先事項としてあらゆる代償を払いながら外出や活動を自粛されている中での出来事であり、世の中の状況や自身の置かれている立場に対する自覚と責任に著しく欠けておりました」として謝罪、「すべての芸能活動の自粛もやむを得ないものと判断するに至りました」と発表した。
「強硬路線でスキャンダルを封じ込めてきたメリー喜多川副社長が一線から身を引いたことで、組織に少しだけ情報公開やコンプライアンスの意識が出てきていた。しかし、決定的だったのは滝沢秀明が副社長に就任したこと。滝沢は体育会気質で、タレントの私生活についても厳しい管理体制を敷き、不祥事は容赦しないという姿勢を打ち出した」(ジャニーズ関係者)
この流れからすると、今回の山下はもちろん、亀梨も芸能活動自粛は確実のはずだ。SnowMan岩本の未成年者との飲酒は3年前の話、手越は緊急事態宣言中に飲み会に参加しただけ。それで2人は芸能活動を全面自粛させられたのだから、コロナ感染が再拡大するさなかの7月下旬に未成年の女子高生のいる場所で酒を飲んでいた亀梨、さらにその後、女子高生をホテルに招くという「青少年の健全な育成に関する条例」に違反する可能性のある行為をおこなった山下は、それ以上の厳しい処分が課せられると考えるのが普通だ。
ところが、上述のとおり、今回はジャニーズ事務所が処分する気配がまったくなかった。
ジャニーズ事務所のコメントでは、「両名において未成年者と飲酒したという認識も一切ありません」と未成年者だと知らなかったことを強調している。本当に知らなかったのかという問題もあるが、仮に未成年と知らなかったのだとしても、お咎めなしはおかしいだろう。
上述のSnowMan岩本の際もやはりジャニーズ事務所は「未成年であることを知らなかった」と主張していたし、また2018年にNEWS小山慶一郎と加藤シゲアキがやはり未成年との飲酒が報じられた際も「参加者の中に未成年者が含まれているとは認識しておりませんでした」としていたが、そのうえで処分・活動自粛となっている。
山下・亀梨のケースでだけ「未成年だと知らなかった」がなぜ通用するのか?
また、小山と加藤は報道番組に携わっていたことからも処分は当然でむしろ対応が遅すぎるくらいだったが、岩本は3年前も前の話で当時20代前半でまだデビューもしていない頃の飲酒で処分していた。
それに対して、山下や亀梨は30代半ばの立派な大人で、自身の社会的責任や影響力を考えれば、酒席に未成年がいないかということは、常に気をつけるのが当たり前の話だ。だいたい、TOKIO山口達也の未成年に対する強制わいせつや小山と加藤の未成年との飲酒が立て続けに発覚した際、ジャニーズは全所属タレントを対象にコンプライアンス講習をおこなったとアピールしていたではないか。
SnowMan岩本や自粛期間中に飲み会をしただけの手越などより、厳しい処分があっても、おかしくないくらいだ。
ところが、前述のとおり、今回のジャニーズは処分をする気配がまったくない。それどころか、「女性が年齢を偽っていた」「女子高生が嘘をついた」という情報を盛んに流し御用メディアを封じ込め、逆に相手女性に対するバッシングを扇動すらしている。
強硬姿勢でスキャンダルを封じ込んできたかつてのジャニーズに完全に先祖返りしているのだ。なぜこんなことになっているのか。
こうした姿勢の背景には、スキャンダルを引き起こしたのが亀梨と山下だったこと、そして最近のタレント独立ラッシュが大きく関係しているという。しかも、藤島ジュリー景子社長・メリー喜多川会長親子とSMAPマネージャーだった飯島三智氏との確執も影響しているらしい。
「亀梨は、かつて飯島派からジュリー派を選んで乗り換えてきたことから、ジュリー社長の大のお気に入りですから、傷をつけたくない。山下は、赤西仁らと親しく、以前から何度か退所・独立をほのめかしている。退社後の飯島氏とも接触を持ち、独自の人脈をつくっている。いつ裏切られるかわからないという認識がある一方で、嵐の活動休止に人気メンバー離脱が相次ぐなかで、山下は残された随一の人気メンバーでもある。下手に厳しい処分をしたら、手越のように即、退所・独立ということになりかねない。それで、2人は一切処分せずに、スキャンダルを完全否定する方向でいくことにしたんじゃないかと言われている。写真はあるが、部屋からの出入りを撮られているわけではないので証拠にならない、という判断もあるでしょうしね」(スポーツ紙J担記者)
マスコミがジャニーズの不祥事を乗じるようになったのも事務所の許可があっただけ
亀梨がジュリー社長のお気に入りであること、山下の独立問題に加え、文春報道に決定的な証拠がないことで、強硬な姿勢に出ることにしたようだ。ジャニーズ事務所は新体制になってから、コンプライアンス改善をやたらアピールしているが、もしこれで何の対応もしなければ、結局、幹部の寵愛や人気度に左右される不公正なものでしかないということになってしまうだろう。
ただし、小山と加藤の未成年飲酒報道の際も、当初は事務所もマスコミもスルーを決め込んでいたが、2人が報道番組に携わっていたこともあって批判の声が高まり、活動自粛に追い込まれた。ネットで批判の声が高まったり、「文春オンライン」がさらなる証拠を突きつければ、今回の山下と亀梨もこのままスルーで押し切れるどうかはわからない。
だが、ジャニーズ事務所以上に問題なのは、芸能マスコミの姿勢だ。結局、ジャニーズに報じるなと命じられると、完全に沈黙してしまったのである。
しかし、考えてみれば、それも当然かもしれない。芸能マスコミがここのところジャニーズタレントの不祥事も報じるようになっていたのも、ジャニーズが処分を発表し“ここまでは報じてOK”と許可していたから、その範囲で報じていただけだ。不祥事を扱っていても、ジャニーズ事務所の意向しだいというのは、1ミリも変わっていなかった。
今回の山下・亀梨の未成年飲酒問題をめぐって、それがあらためて明らかになったと言えるだろう。
(時田章広)
最終更新:2020.08.11 02:24
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