稲垣、草なぎ、香取が『72時間ホンネテレビ』でジャニーズタブーをポロリ! 「SMAP」と口にできない、「曲名を言うと怒られる」

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abemaTVより


 9月にジャニーズ事務所を退所したSMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がネットテレビに72時間生出演ということで、放送前から大きな話題になっていたAbemaTVの『72時間ホンネテレビ』が、11月2日21時から放送中だ。

 AbemaTV史上最多視聴者数を昨日の時点で更新し、現時点で累積視聴者数をすでに4000万人を超えている。ファンの間でも、こんなにのびのびとした3人を見るのは2016年1月の分裂騒動以来2年ぶりだと、ネット上で大きな話題になっている。

 なかでも盛り上がったのが、94年にSMAPを脱退した森且行との共演だろう。森が参戦中の浜松オートレース場を3人が訪れ、脱退以来じつに21年ぶりの共演となった。3人は森のレースを観戦後、森と対面。4人は再会をよろこび目を潤ませながら抱き合い、その後3時間にわたってSMAP時代の思い出話や近況を語り合った。レース観戦も含めると6時間、トークだけでも3時間という長時間だったが、まったく飽きさせない内容。森の存在を“なかった”ことにされていたジャニーズ時代にはあり得なかった共演で、独立したからこそ成立した企画といえるだろう。

 この森との共演をふくめ、SNSの開始、インターネットテレビへの出演など、いずれもジャニーズ時代にはできなかったこと。ネット進出に一部では「カリスマ性が失われる」「安売り」などと眉をひそめる声もあったが、しかし番組は、3人が新しい世界で全力で楽しもうというチャレンジ精神の一方で、地上波と変わらない高いエンターテインメント性にあふれ、今年のフジテレビの27時間テレビの何倍もおもしろいものだ。中居、木村の2トップ不在のパワー不足もほとんど感じさせず、あらためてSMAPの3人に底力があることを証明するかたちになったといえる。

 しかし、そんな多幸感あふれる番組のなかでも、3人の背後に、いまだ複雑な事情や圧力が存在することを感じさせるシーンもいくつかあった。その典型が、「SMAP」「ジャニーズ」「木村」「中居」といったワードが禁句扱いとなっていたことだ。

3人に課せられた言論規制、「SMAP」「木村」「中居」、曲名まで

 これらワードが発せられたのは番組開始早々、爆笑問題の太田光が登場直後に「飯島、呼んでこい」「木村、見てる?」と発言して大きく話題になったのと、あとは同じく爆笑問題の田中裕二がゴルフ大会の場面で「中居くんとゴルフ行った」との発言くらいのもの。3人の口から、「SMAP」や「木村」「中居」の名前が発されることはないのだ。

 たとえば、3日午前にゲスト出演した三谷幸喜から「所属してらっしゃったグループ名とかは言ってもいいの?」と聞かれると、3人は微妙な表情を浮かべ一瞬沈黙し「まあ、こういう感じです」と返した。「さっき番組名とか言ってたから」と戸惑う三谷に対し、稲垣が「まあ、サラッとなら」「そこは見ているみなさんも気になってたことだと思うので」とフォローした。

 また2日深夜、3人だけのトークの際、香取と草なぎはラジオのレギュラー番組を一緒にやっているが、しかし稲垣と3人揃っての仕事は久しぶりだとの話題になった際も、おそらく「『スマスマ』最終回以来」と言いたかったのだろうが、「あれ以来だから、半年以上ぶり」「話をするとかは、もっと」とお茶を濁したような表現をしていた。。

 さらに森とSMAP時代の思い出話をした際も、中居や木村の名前は一切出ることはなく、「会社に入ったとき……」「グループのデビューが……」などと”ジャニーズ””SMAP”という固有名詞を避けていた。また昨年末の焼肉会で森が歌を歌ったという話題になり、一瞬SMAPの楽曲名を言いそうになるが、しかし「シングル曲」と言い直し、稲垣が「曲名とか言ったら、すごい怒られる」と明かした。

 もちろん、こうした圧力をかけているのはジャニーズ事務所だ。実は3人が独立に当たって、とてつもなく厳しい言論規制をかけられているという噂はささやかれていたが、図らずもそれが証明されるかたちとなった。

「SMAPの固有名詞はもちろん、SMAPとしてやった仕事については一切触れないという条件を、ジャニーズ事務所から突き付けられているらしいですね。そのうえ、今回の72時間テレビ放映に、AbemaTVの事実上の親会社であるテレビ朝日に、改めて『余計なことはしゃべらせるな』という圧力がかかったと聞いています」(テレビ局関係者)

 さらに彼らが今後、芸能界でかなり微妙な立ち位置に置かれることさえうかがえる。それは今回のゲストの顔ぶれだ。

 ここまで出演したゲストの所属事務所を改めてチェックしてみると、爆笑問題、橋下徹(タイタン)、カンニング竹山、メイプル超合金(サンミュージック)、矢口真里、辻希美(アップフロント)、関根勤、キャイ〜ン(浅井企画)、狩野英孝(マセキ芸能)、山田孝之、山崎賢人(スターダストプロモーション)、きゃりーぱみゅぱみゅ(アソビシステム)、ぺこ&りゅうちぇる(スターレイプロダクション)など。

 ジャニーズはもちろん、バーニング、ホリプロ、吉本興業などのいわゆる老舗大手のメインをはっているタレントは、いまのところ、ほとんど登場していない。

「ほとんどの大手芸能プロはジャニーズ事務所に遠慮して、事務所としてタレントを出さないという判断をしたようです。ただ、バーニング系は一部、協力をする方針を打ち出したともいわれています」(前同)

SMAPと無関係な堺正章が出演した“裏事情”

 逆の意味で複雑な事情を感じさせたのが、堺正章との共演だ。3日21時すぎから「芸能界のドンとの72分生トーク」という告知のもと、SMAP最後の日となった昨年大晦日に、木村拓哉以外のSMAPメンバーと元メンバーの森且行が食事会をした堺正章プロデュースの焼肉店に3人が訪れ、そこで堺とトークを繰り広げたのだ。

 トークでは堺が年末のSMAP焼肉会について、「僕が暗躍して、セッティングしたんじゃないかって報道されていたけど、それはまったく事実無根」と否定していたが、問題はいったいなぜ、堺がキャスティングされたか、だろう。芸能界の大先輩に話を聴くという趣旨にしたって、タモリでも鶴瓶でも、もっと適任はいたはずだ。なぜなら堺とSMAPの関係は、かくし芸大会など共演歴がないわけではないが、それこそ、年末の焼肉会の舞台になっていたというくらいで、ほとんど接点がないからだ。実際、この日のトークを見ていても、両者に関係性や思い入れは全く感じられなかった。それどころか、堺がSMAPのこれまでの仕事も知らないのは明らかで、ピント外れの旧態依然としたアイドル論と説教を延々語る堺に、ファンからは「もう止めて」「3人は寝てなくて、ただでさえ疲れているのに」「さっさとお肉食べさせてあげて」とブーイングの声があがっていたほどだった。

 そんな堺がキャスティングされたのは、どうも芸能界の事情が関係しているらしい。

 堺は田辺エージェンシーの所属だが、同社の会長である田邊昭知はSMAP独立の仕掛け人として知られている人物だ。

「田邊さんはいまも、独立後の3人のパートナーでもあるSMAP元マネージャーの飯島三智氏の後見人的存在です。堺さんの起用は、田邊さんが”自分が3人のバックにいる”ことを誇示するため、無理やりねじこんじゃないかと言われてますね。キムタク抜きでのSMAP引き受けを断った田邊さんですが、SMAP独立をめぐるフィーバーを見て、その人気を再認識。最近、やたら影響力を行使しようとしはじめているらしい。これからの72 時間テレビの放送でも、まだ、田辺エージェンシー所属のタレントが出てくるんじゃないかともいわれています」(前出・芸能関係者)

「新しい地図」を求めてジャニーズと決別した3人だが、古い芸能界のしがらみや圧力はまだまだ彼らを苦しめているのかもしれない。

最終更新:2017.11.05 07:06

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