SMAP解散報道でジャニーズが厳命、テレビが絶対に触れないタブーとは? でもミタパンがそのタブーに…

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三田友梨佳オフィシャルブログ『Mita☆Log』より


 衝撃のSMAP解散発表から一週間。ワイドショーは毎日のようにこの話題を取り上げ続けているが、この間、各番組がなぜか避けて通っていた話題がある。

 それは、独立騒動が発覚した後、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でメンバー5人が行った生謝罪の話題だ。本サイトで何度も繰り返してきたように、香取慎吾や草なぎ剛の気持ちを萎えさせ、解散を決定付けたのがこの生謝罪だった。

「飯島三智マネージャーが追放された時点で、香取らの心が折れかけていたのは事実ですが、それでも一時は事務所に残留し、SMAPとしてやり直そうとしいていた。ところが、ジャニーズ事務所が存続の条件に、木村拓哉以外の4人に対して『SMAP×SMAP』での謝罪を迫ったわけです。しかも、木村が4人を従えて強制的に謝罪させるという構図。謝罪の内容も事務所が決め、木村への感謝まで無理やりしゃべらせた。香取や草なぎにとってこれが決定的でした。自分たちの恩人である飯島マネージャーを裏切った木村がリーダー然としてふるまい、その木村に感謝の言葉を述べなければならないのか。それで気持ちが完全に切れてしまったわけです。なんとか収録だけはすませたが、その不本意な思いは放映をみてもひしひしと伝わってきました」(ジャニーズ関係者)

 ところが、どのワイドショーを見ても、この生謝罪が解散に大きく影響したことについて一切ふれないのだ。

 それどころではない。たとえば、解散発表から週が明けた15日、各ワイドショーは、一斉にこれまでの騒動の経緯を振り返ったが、どの番組もこの生謝罪の部分については、「番組で存続を表明した」「生放送で謝罪、またやっていこうとなった」と簡単に説明しただけで、『SMAP×SMAP』という番組名すら口にしない番組も多かった。

 それは『スッキリ!!』(日本テレビ系)や『ひるおび!』(TBS系)『モーニングショー』(テレビ朝日系)など他局の番組だけではない。『SMAP×SMAP』の放映局であるフジも同じだった。資料映像としてあの生謝罪を再放送するのかと思いきや、一切なし。自局の番組なのに、番組名も口にしなかった。

 たとえば、16日放送の『とくダネ!』では、「当時のコメント」というテロップとともに『SMAP×SMAP』での生謝罪コメントがごく一部、読み上げられたが、謝罪部分をカット。『SMAP×SMAP』の番組名はおろか、「テレビ番組で」「生番組で」とさえいわなかった。

 この“生謝罪”封印はなぜか。すでにお察しだと思うが、各局にジャニーズ事務所から圧力が加えられたのだ。

「当初は各局ともあの生謝罪の映像を使うつもりで使用許可をジャニーズに要請したようですが、完全に拒否された。それどころか、東京のキー局には『生謝罪には触れるな』という要請があったようです」(ワイドショースタッフ)

 理由はもちろん、それが解散の最大の要因であり、そのことをもちだされるのがジャニーズ事務所にとって一番のダメージになるからだ。

「あの生謝罪では、ジャニーズ事務所にファンから非難が殺到。公開パワハラじゃないかとBPOに申し立てる動きまであり、キムタクのイメージも一気に悪化した。今回の解散でまた、この公開謝罪の問題がクローズアップされると、再びジャニーズ事務所とキムタクへの非難が高まりかねない。だから、ジャニーズとしては、とにかくあの生謝罪のことは絶対に触れられたくないんです。15年前に壊れていたとか、木村の結婚のせいというような話をリークしているのも、そのことから話をそらせるためです」(前出・ワイドショースタッフ)

 生謝罪問題はまさに、ジャニーズと御用メディアにとって最大のタブーになっているわけだが、しかし、このタブーに敢然と挑戦したテレビ局員がいた。

 それは、フジテレビのアナウンサー、“ミタパン”こと三田友梨佳だ。ミタパンは『直撃LIVE グッディ!』にレギュラー出演しているのだが、“事件”が起きたのは15日放映でのことだった。同番組も経緯説明ではご多分に漏れず、『SMAP×SMAP』の生謝罪についてほとんど触れず、自局の番組なのに「5人いっしょの番組で」と番組名も伏せていた。

 ところが、その後、スポーツ紙各紙の解散報道を紹介するなかで「スポーツ報知」のアンケートで「解散を支持する」がほぼ半数にのぼったことが紹介されたのだが、ミタパンは解散支持が意外に多いその結果についてこんな意見を述べたのだ。

「わたしは、1月の『SMAP×SMAP』の生謝罪を見ていて、なんだか正直、5人のみなさんがすごく苦しそうに見えて、ファンのみなさんも、ああいうふうに苦しんでる姿を見たくないんじゃないか。それぞれ解散してしまっても、それぞれが生き生きとソロ活動をされているほうがいいとファンのみなさんは考えているじゃないかなと思いました」

 そう、ミタパンは『SMAP×SMAP』という番組名を口にしたのはもちろん、生謝罪が無理やりだったことまで示唆したのだ。その結果、スタジオは水を打ったように静まりかえり、安藤優子ら司会者も芸能担当デスクも沈黙してしまったほどだった。

 しかしこれ、たんに口がすべったというわけではなさそうだ。ミタパン、実はかなりのSMAPファンなのか、この間の報道でも、かなり細かい知識を披露し、芸能デスクの解説を情報訂正するほどだった。

 そんなSMAP 愛の強いミタパンにとって、解散の本質がネグられてメンバー間の確執に仕立て上げられている現状は許せないものだったのだろう。そして事務所のあの生謝罪強制が彼らを追い込んだことをきちんと言っておきたい、そう考えたのではないか

 実際、ミタパンは8月19日の同番組でもSMAP愛を見せている。この日は各局とも稲垣吾郎のラジオでの謝罪を取り上げ、稲垣が「『SMAPの稲垣吾郎です』と言わず『稲垣吾郎です』としか言わなかった」ことをクローズアップ。解散は香取、草なぎ、稲垣らが主導していたことを強調しようとしていた。

『グッディ!』でも芸能デスクが同様の解説をしたのだが、ミタパンは「わたし、最後まで聞いてましたけど、最後は「SMAPの稲垣吾郎です」って言ってましたよ」と猛然と反論。芸能デスクから「冒頭以外は、解散発表前に収録したものなので」と再反論を受けても、ミタパンは「発表前であっても、内々ではこういう事態になってるわけじゃないですか。わたしは、稲垣さんのSMAP愛を感じましたよ」と言い返し、一歩も引かなかった

 ほとんどのマスコミ関係者が、ジャニーズ事務所に完全にひれ伏し、ジャニーズの意向にしたがった報道を垂れ流している中で、この勇気。これもSMAP愛のなせるわざなのだろう。

 実は今回のSMAP解散騒動では、ミタパン以外にも、やはり猛烈なSMAPファンの芸能レポーター・駒井千佳子がジャニーズの情報操作に流されない勇気ある姿勢を見せている。

 駒井は、ジャニーズ大本営である日刊スポーツが「中居が他のメンバーに『木村と口を聞くな』と命じた」という記事を載せた時などは、「番組関係者に取材したけど誰もそんな言葉聞いてない」と涙目で否定したのだ。

 事務所の意向にさからって、タレントを守ろうとする出演者が出てくるというのは、これまでの芸能報道では見られなかったこと。それくらい、SMAPの存在感が大きいということだろう。

 ミタパン、駒井レポーターはこれからもSMAP愛をつらぬき、大本営発表だらけの報道を少しでも風通しの良いものにしていってもらいたい。
(本田コッペ)

最終更新:2016.08.22 01:49

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