高市早苗の最側近は「生産性がない」杉田水脈でテレビ局にも同行! ソフト作戦の裏に女性差別主義者の顔、夫婦別姓賛成派にデマ攻撃も

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『虎ノ門ニュース』で選択的夫婦別姓を求める市民運動家にデマ攻撃をした高市早苗

 いや、高市氏と杉田氏の考え方は一致したものだ。実際、昨年12月、自民党内で選択的夫婦別姓制度の導入をめぐって高市氏が急先鋒となり議論を後退させた際、杉田議員は〈最終的に男女共同参画基本計画案から「夫婦別姓」の文言も削除させました。一安心です〉とツイートしていた。

 この総裁選において高市氏は、選択的夫婦別姓について「家族の絆が壊れる」などという“本音”はあまり語らず、代わりに「通称使用の拡大」を訴えているが、通称使用の拡大では「氏の変更を強制されない権利・自由」が守られることはなく根本的な問題解決にはならない。それでもなお、ほとんどの場合で女性が強いられる通称使用を訴えるのは、女性差別思想の温床である家父長制に基づいた旧来的な家族観こそを重視している証拠だ。

 しかも、テレビではにこやかに対応している高市氏だが、実際には選択的夫婦別姓を求める市民の声をシャットアウトするばかりか、極めて悪質な圧力やデマ攻撃をしかけているというのだ。
 
 その問題を明らかにしたのは、選択的夫婦別姓制度の実現を求めている「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」事務局長の井田奈穂氏。井田氏は2020年12月に高市氏と『Abema Prime』(ABEMA)で討論をおこなった経験があるが、その後、数々の妨害に遭ってきた事実を「拝啓 高市早苗議員。自民党総裁選出馬の前に、国民に説明しなければいけないことがあるのではないでしょうか?」と題した前・後編の記事のなかで公表(前編後編)。

「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」では、選択的夫婦別姓の実現を国に求めるよう地方議会に陳述する活動をおこない、対して高市氏は、今年1月に選択的夫婦別姓導入に反対する文書を自民党籍を持つ42道府県の議長宛てに自身の名前が入った封筒で発送するなどしてきたが、井田氏の記事によると、今年3月になって〈Twitterで突然、反対派の暴言が急増〉。その要因となっていたのが、〈『虎ノ門ニュース』に高市議員が出演し、どうやら私が自民党議員に「旧姓併記のパスポートで海外に行ったら入国拒否された」とレクをして回っていると発言した〉ことだった。

 だが、井田氏によると〈私が「入国拒否」とレクして回った事実はありません。入国審査時、滞在時の個人認証トラブルが続出している事実を伝えているだけです〉という。つまり、高市氏がネトウヨメディアでデマを喧伝して攻撃の犬笛を吹いた、というわけだ。

 しかし、高市氏による攻撃はこれだけにとどまらなかった。高市氏は日本会議の機関誌である「日本の息吹」5月号において、「昨年12月の党内議論では、外部の夫婦別氏推進運動団体が、自民党本部の会議室に“入り込んでいた”」などと主張したのだ。

 だが、高市氏の「自民党本部の会議室に“入り込んでいた”」という記述は大間違いで、井田氏は自民党本部で開かれた女性活躍推進特別委員会に〈正副委員長の正式な許可を得てオブザーバー参加〉しており、〈私の席には名前札も用意〉されていたほど。それを高市氏はあたかも勝手に潜り込んでいたかのように書き綴ったのである。

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