立民議員「50歳と14歳」問題めぐる議論で露呈した意識の低さ…おぎやはぎは「多様性」「立派な恋愛」「ロリータは名作」

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おぎやはぎ矢作兼の「多様性」「立派な恋愛」発言は、本多議員と同じだ

 ようするに、連中は、自分が批判されないために「自分は違う」と潔白証明しようと必死になっているだけ、本多発言の何が問題なのか、実はまったく理解していないのである。

 実際、この日の『バイキング』では、「気持ち悪い」と言いながら、子どもとの性行為を結果的に肯定するような発言すらあった。

 おぎやはぎの矢作が「多様性」という言葉を持ち出してこう語ったのである。

「なんか難しいなと思って、こういう。あり得ないじゃない、そもそも僕らの年代で14歳って。最近、ほら多様性って言葉が多いじゃない。だからさ、俺はもうあり得ないけど、もうさ、人には、それだって本当に立派な恋愛じゃないかっていう意見とかさ」
「だから多様性って難しい」

 何度でも言うが、子どもとの性行為は性の多様性の問題ではない。社会的な知識や経験、財産などで圧倒的に優位に立つおとながその力関係を利用して、性行為に及ぶことの犯罪性という問題なのだ。

 それは、14歳のこどもが「同意」していたとしたとしても、かわりがない。たとえば、14歳が表面的な「同意」をしていたとしても、それは本当の「同意」とは限らないからだ。

 教師、親、親の配偶者・パートナー、家に居場所がない未成年者を保護・理解してくれる(ように感じられる)大人……こういった支配関係のもとでは、抵抗したり被害に対して声をあげることじたい難しい。ブラック企業やカルト宗教などと同じく、そうした関係においてなされた「同意」は表面的な同意であって、本当の同意とは言えない。実際、教師、親、親の配偶者・パートナー、家に居場所がない未成年者を保護・理解してくれる(ように感じられる)大人による、性犯罪、性的虐待は少なくない。

 ところが、矢作はこうした背景、力関係を無視して、50歳と14歳の性行為が「多様性」「立派な恋愛」と言ったのだ。これは、本多議員とほとんど同じ発言をしているようなものだろう。

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