菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には「すでに結論」、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動き

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

質問打ち切りの動きに「出来レースじゃないですか!」「逃げないでください!」の怒号

 さすがに、「安倍政権のまんま」でしかない菅官房長官の回答に対しては、官房長官会見でもおなじみの毎日新聞・秋山信一記者が「まるで安倍総理のご発言を聞いているかのよう」「菅総理として目指す政治というのは、安倍政権のたんなる延長なんでしょうか」「何がどう違うのか国民にわかりやすく説明してほしい」と質問していたが、これにも菅官房長官はこう返した。

「官房長官は役所の縦割りをぶち壊すことができる、ある意味でただひとりの大臣だと思っておりますので、そうしたなかで私自身が取り組んできた縦割りの弊害、そうしたことをぶち破って新しいものをつくってゆく」

 菅氏が官房長官としてぶち壊したのは「役所の縦割り」ではなく「行政の公正性」や「官僚の倫理」であって、内閣人事局における霞が関の人事掌握によって「官邸支配」を敷いたことだ。これはようするに、菅氏は首相になったらこの「忖度政治」をさらに横行させる、と宣言したようなものだ。

 このように、出馬表明の時点から相当ウンザリさせられる会見だったのだが、しかし、もっとも「菅政権」の未来が思いやられたのは、相変わらず記者からの質問をシャットアウトしたことだ。

 じつはこの会見では、たったの30分が過ぎたあたりで司会者が「時間がかなり押してきましたので……」などと言い、質問数を絞るような言動に出たのだ。

 言うまでもないが、総裁選はいち政党の代表を決める選挙であるだけでなく、次期首相が決まる選挙でもある。国民に投票の資格はないが、だからこそ、国民に向けて自身が考える政策についてていねいに説明し、記者の質問に答える義務がある。実際、昨日に出馬表明会見をおこなった石破茂氏は、質疑応答の途中で別件の予定のため退室したが、その後、会見場に戻り「第二部」を開いて質問に答え続けた。これが当然の姿勢だ。

 しかし、菅氏の会見では、開始から約37分後くらいに、司会者が「まだ手が挙がっておりますね……時間も関係があるので、あと3問程度……」などと再び質問数を絞りにかかった。そして、記者席からはこんな声が上がったのだ。

「フリーランスにも質問させてください!」
「出来レースじゃないですか、これ!」
「大手のメディアばっかり顔を見て当てているでしょ? 違いますか?」
「横浜をカジノ業者に売り渡すんですか?」
「公文書を捨てないでください!」
「逃げないでください!」

 この、官房長官会見では聞かれない怒声が響いたことによって、質疑応答は続行されたが、開始から40分ほど経った時点でも、司会者は「あと2問」と宣言。だが、この宣言を受けて指名されたのは、菅官房長官の天敵ともいえる、あの記者だった。そう、東京新聞の望月衣塑子記者だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には「すでに結論」、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動きのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。会見望月衣塑子編集部膳場貴子自民党総裁選菅義偉の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄