“検査不要”“4日間自宅”はやはり政府の都合! 政府専門家会議副座長が「PCR検査のキャパの問題」「個人的には初日でいい」

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尾身副座長の発言に羽鳥慎一が「4日間自宅がキャパの問題だったというのは『おおっ』と」

 小池議員の提案はもっともだろう。これまで国内の症例のなかでも、急激に人工呼吸器が必要な状態まで悪化するという事例は、高齢者に限らず、いくつも報告されている。

 ところが、撤回を迫られた尾身副座長は、こう吐露したのだ。

「これは、実は、私自身は、臨床家の先生を交えてこの議論をずいぶんしたのですが、実は、実態としては、当時まだPCR検査のキャパシティが(少ない)、という現実的な問題も当然考慮しました」
「机上の空論だけをしていても、実際的なレコメンデーションになりませんので、それで、当時のキャパシティを考えると、いま言ったようなことで、もちろん、これからいろんなデータが出てきたり、キャパシティの問題で、先生おっしゃるように、少しアジャストするという、検討するということは、みんなで考えてはみたい」

 本当は「初日から受診すべき」だが、「PCR検査のキャパシティ」の問題で、「4日あるいは2日、自宅で経過観察」という基準にしたというのである。

 さらに小池議員が「尾身公述人、キャパシティを広げるべきだということは、公述人もおっしゃってるんですね。いまの段階からPCR検査拡大していくと、PCRの保険適用しただけでなく、検査できるようにしていくということが必要じゃないかと思いますが、いかがですか。」と検査拡大を訴えると、尾身氏は、予算委員長が尾身氏の名前を呼ぶのも待たず、「私もそう思います」と即答したのだ。

 この国会質疑については、翌11日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)でも取り上げていたのだが、『モーニングショー』ではさらに尾身氏に追加取材。

 番組ディレクターの「4日間の経過観察という期間の理由は?」という質問に対して、尾身氏は「『4日間は自宅で経過観察』というのは、PCR検査のキャパシティとのバランスを現実的に考えたから」と、国会で語ったのと同様に「キャパシティの問題」とあらためて明言した。

 さらに「今後日数が変更される可能性は?」という質問に対しても、「キャパシティさえ増えれば、4日が3日になるという話も今後可能性がゼロではない。みんなで話し合い調整していく可能性はある」「PCR検査のキャパシティが増えることは私も大賛成。本当に必要としている方に、より確実に検査を受けて頂くことができるようになる」と回答、PCR検査を拡大すべきだとの認識を再度示したのである。

 この尾身氏の回答に、司会の羽鳥慎一が「『4日間自宅での経過観察』というのは医学的に4日じゃなくキャパシティの問題だったというのは『おおっ』と思った」「尾身さんは、もっと早く検査したほうがいい、いまの検査体制・数、不十分ですよってことを言ったってことですよね」と言うと、岡田晴恵・白鴎大学教授も「医学的には、他の病気もありますし、問題だということは再三再四言っていたことだと思います」「保険適用にもなりましたし、民間も入れて、拡充できないのかと」と、あらためて検査拡大を訴えた。

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