子連れ出席要求の熊本市議をつるの剛士が「育児を盾にするな」と攻撃! “やり方が悪い”批判の裏に親学的本音

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つるの剛士が熊本市議を攻撃した公式ツイッター/pre>


 熊本市議会で、緒方夕佳議員が生後7カ月の長男と一緒に出席しようとして締め出された一件が大きな話題を呼んでいる。驚くことに、巻き起こったのは緒方議員へのバッシングだ。
 
 ネットや各社アンケートなどでは「周囲に迷惑を掛けたり、身勝手とも取れる訴え方では、逆に働く女性(母)への偏見を招くのでは?」といった批判があふれており、なかでも大きかったのが緒方議員が子連れ出席を強行したとして「やり方がおかしい」「強行するのではなく、規則を変えるために働きかけをするべき」「ちがう方法があったはず」といった“やり方”批判だ。

 それはワイドショーコメンテーターなど著名人たちも同様だ。たとえば『ひるおび!』(TBS)で八代英輝弁護士は子連れ出席に理解を示しつつも、緒方議員のルール違反を指摘し「パフォーマンスに見える」と批判、またホリエモンも『サンデージャポン』(TBS)で「どうせパフォーマンスだから」と切り捨てた。そしてタレントのフィフィも「子供を預ける環境を充実させるよう働きかけるのが議員の役目」などとツイートした。

 緒方議員を非難する声の多くは「子どもには寛容な社会であるべきだが」と前置きしつつ、「ただし、強行突破しようとした彼女のやり方はおかしい」と批判するのだ。

 一見もっともらしいこれらの批判だが、こうした「ルールを守れ」「強行突破のようなやり方はおかしい」「きちんとした手順を踏め」あるいは「感情的になるな」「もっと冷静に話さないと建設的な議論にならない」といった批判は、強者が弱者を封じるための典型的なトーンポリシングだ。トーンポリシングというのは、正当な訴えをしていても、その内容を無視し、口調や態度がヒステリーだと責めたり、その手法がルール違反だと批判することで、その本質から議論を逸らせ、問題を矮小化する抑圧的ロジック。緒方議員のケースも彼女が示した切実な問題提起そのものを議論するのではなく、その態度などを批判することで本質の議論をすり替える論法だ。

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