国連演説でも北朝鮮危機を煽りまくった安倍首相に、NYタイムズコメント欄でも批判殺到! 戦争ゲームに興じる子どもみたい

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首相官邸HPより


 この男は、本気で日本を戦争に引きずりこもうとしている──。米ニューヨークの国連総会での安倍首相の演説は、真に戦慄させるものだった。

 日本時間21日午前3時すぎから約17分間壇上に立った安倍首相は、はじめに「私の討論はただ一点、北朝鮮に関して集中せざるをえません」と宣言すると、持ち時間のほとんどを北朝鮮への非難に費やしたが、そのなかで「必要なのは対話ではない。圧力なのです」と何度も強調。あまつさえ、トランプ米大統領が前日の演説で「米国と同盟国を守ることを迫られれば北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と大規模軍事攻撃を示唆したことを念頭に、「全ての選択肢はテーブルの上にあるという米国の立場を一貫して支持します」とまで明言してしまった。

 これまで、日本政府は北朝鮮については「対話と圧力」の両輪で外交に臨んできたが、安倍首相は、各国代表が集う国連の場で、その方針の180度転換を告げたわけである。各国の首脳が、北朝鮮情勢の緊張を緩和するため、平和的手段での解決を呼びかけているのとは対象的だ。

 たとえば、ドイツのメルケル首相は、トランプの「完全破壊」発言に対して正面から不快感をあらわにし、「こうした警告には賛同できない」「いかなる軍事行動も完全に不適切であると考えており、ドイツは外交的な解決を主張する」とドイツメディアに語っている。また、フランスのマクロン大統領は北朝鮮への対応について「フランスはこれ以上の緊張の高まりを許さず、対話へのあらゆる扉を閉ざさない。平和への条件を整える。今の状況を見てほしい。対話を避けて北朝鮮の状況を改善できたか。少しもできていない」と国連で熱弁した。中国も対話による解決を主張しており、中国メディアによると、王毅外相がペンス米副大統領との会談で平和的解決こそが国際社会共通の意向に沿うものだとの見解を伝えたという。

 本来ならば、東アジアにおいて米国と最も近い同盟国の一つである日本の首相こそ、戦争を回避するための対話の重要性をトランプ大統領に訴えていかなければならないにもかかわらず、安倍首相は逆に国連総会という場で「(北朝鮮の核・ミサイル開発をもたらしたのは)対話の不足では断じてありません」「対話とは北朝鮮にとってわれわれを欺き、時間をかせぐため、むしろ最良の手段だった」「要なのは対話ではない。圧力なのです」と何度も繰り返したのである。もはや目眩すらしてくるではないか。

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