「産経新聞」が過去に森友学園・籠池理事長を礼賛、軍国教育を大宣伝! ステマ並み大量“提灯記事”の記録

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 もちろん、これだけではない。あらためて産経の大阪版の紙面を調べてみると、出るわ出るわ、森友学園と籠池理事長を礼賛する“提灯記事”の数々が。

 たとえば、16年6月29日付では籠池理事長のインタビュー記事を掲載。〈礼節を尊び、愛国心と誇りを育てる教育に力を注ぐ〉〈「社会のために正しいことなら、迷わず邁進してほしい。それが日本を変えていく原動力にもなる」と力を込める〉〈「この国の素晴らしさを知り、日本人の誇りを持って世界を牽引できる人材を育てたいですね」。そう目を輝かせた〉などと、えらくヒロイックに書いていた。

 また、塚本幼稚園や系列の「南港さくら幼稚園」(現在閉園)の授業内容を好意的に紹介する産経の記事は枚挙にいとまがない。両園の論語教育を取り上げた記事では〈教室をのぞくと、年長組の園児20人が和とじ風の教科書を開き、きちんと正座している。背筋をぴんと伸ばし、まるで江戸時代の寺子屋のような雰囲気だ〉(07年10月20日付大阪版)と持ち上げ、将棋授業の紹介では〈篭池園長は「将棋をするようになって、子供たちの姿勢がよくなり、集中力も増した」と話した〉(03年10月21日付大阪版、原文ママ)と紙面を割いた。ラグビーを体育教育に取り入れていることもアピールしていた(02年1月30日付大阪版)。

 他にも、地方欄には他紙でまず見られない“森友エピソード”が満載だ。園児らが米領事館に七夕飾りをプレゼントした話(05年7月1日付)、幼稚園に力士を呼んで交流した話(04年3月3日付)、府警の防犯教室に参加した話(03年5月24日付)、挙句、園児たちが〈北朝鮮による拉致事件解決へのシンボルとされているブルーリボンを胸につけ、パレードや演奏などを披露〉(02年11月30日付)した話……などなど。これ、もしかして“ステマ”じゃないの?と勘ぐられてもしかたがないほどである。

 いずれにせよ、産経新聞はこうしたヨイショ記事を連発し、籠池氏の人柄や教育方針を大絶賛、“森友いいトコ一度はおいで”とばかりに吹聴してまわっていた。それは動かざる事実だ。普通の感覚なら今ごろ、恥ずかしくって押し黙っていてもおかしくはないが、そこはさすがの産経新聞と言うべきか。

 周知のとおり産経は、朝日の従軍慰安婦報道に対して“「女子挺身隊」と意図的に混同させた”“強制連行は朝日が書いたことで広まったウソ”などとがなりたて、散々朝日バッシングを展開している。だが、本サイトでも以前指摘したが、実のところ産経は、自社の記事で「挺身隊」と慰安婦を同一視して報じ、さらに〈無理やり軍用トラックに押し込んで〉などと書いていた。ちなみに、産経が攻撃する元朝日記者の植村隆氏の記事には「騙されて慰安婦にされた」と書かれており、「強制連行」や「軍」という言葉はひとつも出てこない。つまり“日本軍によって強制連行された”というフレーズは、朝日ではなく産経が広めたものだったのである。

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