パリ同時多発テロを利用する安倍政権の危険な策謀(前編)

自民党が持ち出した「共謀罪」の危険すぎる中身! テロ対策は嘘、トイレ落書き計画リツイートするだけで逮捕も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

「つまり、非常に幅広い犯罪について共謀罪がつくられることになります。想像しやすい例をあげましょう。たとえば、いわゆる万引きは窃盗罪ですから、万引きをしようと話し合ったが実行はしなかった場合でも、共謀罪として検挙されうる。他にも、たとえば、公園の公衆トイレに落書きしようとし話し合っただけで、逮捕されてしまう可能性もあります。以前、イラク戦争に反対する男性が、公園の公衆トイレに『戦争反対』と落書きをして、その落書きが建造物損壊罪にあたるとみなされ、有罪判決をうけた判例があるんですね。これまでの法案では建造物損壊罪は共謀罪の対象になっていますから、これも実際に落書きしなくても話して合意したと見なされただけで、逮捕されてしまうということになります」

 そもそも通常の法概念では、犯罪の実行度に関連して「既遂」「未遂」「予備」に区別され、とりわけ予備罪はごく一部の重大犯罪に限られるが、さらに「共謀」は「予備」よりも段階が低いとされている。にもかかわらず、共謀罪が一般的に制度化すれば、非常に広範囲に、しかも捜査当局の恣意的な判断で検挙が可能となる。

「こんなものまで?と思えるものにまで共謀罪がつくられますから、警察としては摘発をしようと思えば、こうした犯罪のいずれかに当てはめればいいわけです」(山下弁護士)

 当然、懸念されるのは言論の萎縮だ。今年9月、安倍首相のポスターの顔写真に落書きをしたとして、男が器物損壊容疑で逮捕されたことがあった。が、たとえば、ある人物Aが国会議事堂の壁に落書きをしたい旨をツイッターに書き込んだ場合。別の人物Bが、そのツイートに「面白いね」「いいじゃんそれ!」などという好意的な文言を添えてメンション(ユーザー名を含めたツイート)、あるいは文章を引用した上でリツイートしたらどうなるか。AとBはお互いの文章を認識しているはずだが、そこで犯罪を行う合意が成立しているかどうかの判断は極めて困難と言わざるをえないだろう。

「一方的に書き込んでいるだけならともかく、何人かの人がやろうやろうというふうに反応しているということがあれば、合意が成立していると見なされるかもしれません。冗談ということもありえますから、それがどれだけ具体的な犯罪の計画に関する話し合いなのかということをある程度問われるとは思いますが。しかし、たとえば日頃からよく国会前のデモに行っている同じグループの人たちの間での会話、しかも今度行ったときにやろうというような内容と見なされれば、それは共謀が成立するというふうにも考えられますね」(山下弁護士)

 繰り返すが、共謀罪のキモは、実行されていないにもかかわらず、“話し合いと合意”だけで逮捕されるということだ。とりわけ、政権批判のデモや言論活動が幅広い適用によって共謀罪に問われるというのは、安倍政権の独裁的な傾向を考えれば十分に現実的なシナリオだろう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日

  • amazonの詳細ページへ
  • 楽天ブックスの詳細ページへ

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

自民党が持ち出した「共謀罪」の危険すぎる中身! テロ対策は嘘、トイレ落書き計画リツイートするだけで逮捕ものページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍内閣梶田陽介の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
2 総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
3 安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
4 八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
7 高市推薦、自民党ヒトラー本が怖すぎ
8 安倍が支援、高市早苗が「さもしい顔して貰えるもの貰う国民ばかり」
9 高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
10 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
11 岡田斗司夫“ゲス”の秘密が著書に!
12 安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
13 八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
14 統一教会が安倍トランプ会談を仕掛けた
15 DHCテレビが敗訴判決!辛淑玉が語る「犬笛によるヘイト」と判決 
16 自民党政権が「一般病床削減」を継続、看護師5万人削減の計画も
17 堀江、竹中だけじゃない 菅首相に「がんばった」と同情論寄せる世論
18 山口敬之逮捕を握り潰した“官邸の忠犬”中村格が警察庁ナンバー2に!
19 「政治のせいで命失う」正論を口にした野々村真が炎上させた自民党応援団!
20 松尾スズキが“加トちゃん化”?
1安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
2八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
3八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
4高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
5山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
6総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
7河野太郎がワクチンを総裁選に利用!はじめしゃちょー相手にデマも
8堀江、竹中だけじゃない 菅首相に「がんばった」と同情論寄せる世論
9「政治のせいで命失う」正論を口にした野々村真が炎上させた自民党応援団!
10河野太郎が会見で露骨な安倍忖度!森友再調査の質問に答えずワクチンで大嘘
11安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
12自民党政権が「一般病床削減」を継続、看護師5万人削減の計画も
13 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
14DHCテレビが敗訴判決!辛淑玉が語る「犬笛によるヘイト」と判決 

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄