“撮影NGの街”飛田新地にNHKのカメラが潜入!“本番行為は暗黙のルールで…”変わりゆく色街の裏事情とは

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 また、店の内部も厳しくチェックされる。

〈警察は、書類の間取り図が正確かどうか部屋の面積を採寸して確認していました。部屋は正規の六畳以上という規定があるので、団地サイズの六畳では許可が下りません。二階に部屋が五つある店を借りても、六畳以下の部屋があった場合指導が入ります。
「該当する三つの部屋だけ許可します、残りは倉庫とするか、鍵をちゃんと施錠して、使わないようにしてください」
 ほかにもチェックされるのが、電源の位置。勝手に取り替えて場所を変えると、それだけで業務停止になるくらい厳しい。またライトと有線スピーカーの位置などは、図面通りであることが強く求められます。営業開始後に女の子を照らすライトの位置を変えたり増やしたりする場合は、警察に届けを出さなければなりません〉

 飛田で開業するためにはこのようなチェックをクリアしなければいけないわけだが、無事合格し開業した後、親方はいったいどんな仕事をしているのだろうか。勤務後に従業員の女性を家まで送り届けるなどの管理業務はもちろんのこと、一番重要な仕事はスカウトなど人材確保であるという。

 飛田というと、モデルや女優にすぐにでもなれるのではないかというほどの美女が揃っている街と言われている。それは何故なのか。その秘密は「接客時間の短さ」と「サービス内容の単純さ」にある。

〈私が初めてスカウトに成功したヘルスの女の子はこう話していました。
「素股したり、体をなめなくてもいいから飛田のほうが楽でいい。それにいちばんいいのは、見知らぬ男と長時間いなくて済むこと。ほかの風俗は基本時間が60分のことが多いけど飛田は15分がワンセット。嫌いなタイプのお客さんが来ても15分だけ我慢すれば済むんやから、そっちのほうがええやん」
 本格サービスがない代わりに、多彩なサービスでお客を喜ばせなければならないのがほかの風俗の特徴です。40分なら40分、60分なら60分お客に奉仕しつづけなければなりません。いやな男にあたってしまった場合は最悪です。客としてもお金を払ってサービスを受けに来ているのだから元を取ろうとさまざまなことを要求してくる場合があります。それをやんわりかわしたりしながら60分嫌でもすごさなければならないのです〉
〈ソープから飛田に移籍してきた子はこう話していました。
「椅子があってマットがあってお風呂一緒に入ってベッドがあって。とにかく覚えることがたくさんあるし、全身使うから疲れるんです。時間も長いでしょ? 90分は当たり前だし、なかには120分の人もいる。サービスはまだいいとしても、その間、時間をもたせるのが意外と大変なんです。90分間会話なんて続かないですよ」〉

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~遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白~ 飛田で生きる

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