指原莉乃が語る「いい炎上」と「悪い炎上」の違いとは? ファンとケンカしても叩かれないさっしーのSNS利用術がスゴい

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 モーニング娘。を始めとしたハロー!プロジェクトのファンであった彼女は、ネットに触りだすとすぐに、ファンが書いているブログやテキストサイトを読むようになった。そして、小学校5年生になる頃には、ついに、「2ちゃんねる」まで閲覧するようになり、さらにそこに書き込むような子どもに育ってしまう。中学生になると、自分でもモーニング娘。の応援ブログを書くようになり、コメントをくれた読者とメッセージのやり取りも交わす濃厚なネットユーザーへとなっていく。

 本人も「私の人格形成に大きな影響を及ぼしてます。間違いなく」と書いている通り、この時に培った素地がいまの巧みなSNSの使い方の基礎になっているのは間違いない。

 彼女は、幼い時からのネット体験により“文章力”という武器を勝ち得、さらに、インターネット空間における“空気の読み方”という、炎上コントロールのために重要な知識を習得する。
 
〈2ちゃんねるの掲示板は、何か盛り上がるテーマが投下されると、いろんな人のコメントがリアルタイムでどんどん書き込まれていきます。コメントが上から下に、どんどん流れていく。
 そういう時に、「○○ちゃんが好きです。こんなところがかわいいと思います」みたいな流れに関係ない書き込みをする人が現れると、悪目立ちするんですよ。「空気読めよ」ってなる。
 そうやってポツーンとしちゃうコメントをいっぱい見てきたので、自分の言いたいことを言おうとする前に、全体の空気を読むクセがついたんだと思います。
 客観視できないと、痛い人になっちゃうと思います〉(前掲書より)

 どんなに炎上してもそれが彼女のキャリアを傷つけるような炎上にはならず、むしろ“炎上マーケティング”として機能するようにコントロールされているのは、この“空気を読む”力によるものなのだろう。

 実際に彼女は「たとえ炎上したとしても、コントロールできる自信はあります。なぜかというと子供の時から、2ちゃんねるばっかり見てたから。火加減がうまいんです」と語っている。

 また、その“炎上”にも、「良い炎上」と「悪い炎上」があると彼女は言う。

〈炎上にも良い炎上と悪い炎上があります。悪い炎上はたいてい、人にあおられたことでカッとなって、衝動で書いたことをすぐにアップしちゃうことで起こります。
 ツイッターやぐぐたす(Google+)、ブログに書き込みする時に大事なのは、流れとタイミングです。書く内容よりも、そっちのほうがぜんぜん大事。瞬発力は禁止。
 思ったことをすぐ言うとケンカにしかならないから、まずは感情を飲み込む。ぐっと我慢して、その後でどうやったら自分に得なのかを考えて書く。あとは、流れとタイミング。
 飲み込むばっかりの人生です〉(前掲書より)

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