憲法学者だけじゃない! 高村副総裁も防衛省HPも「集団的自衛権は違憲」と言っていた!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 政府は武力行使をしている米軍等への軍事支援、いわゆる「後方支援」について、「武力行使と一体化しないから憲法違反ではない」としている。

 だが、西氏は2008年、第一次安倍政権の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」に参加して、この「武力行使との一体化」という判断基準について、こんな批判をしているのだ。

〈また、政府の解釈には、不明確性、非現実性、非論理性、非国際性、無責任性という基本的な問題がある。①不明確性とは、政府の説明にある「一体化」の判断基準が、密接性とか地理的関係等抽象的過ぎること、②非現実性とは、「戦闘地域」と「非戦闘地域」とに分け、我が国の活動は「非戦闘地域」に限るとしているが、事態が刻々と変わる中で「非戦闘地域」を絶えず分けることが現実的に可能かどうか疑問であること、③非論理性とは、「一体化」の論理を突き詰めれば日米安保条約は違憲ということに行き着くこと、④非国際性とは、「一体化」は国際的に確立した概念でないことや確立した英訳がなく、国際的には説明できないこと、⑤無責任性とは、周辺事態とは、放置しておけば我が国の平和と安全に直接関わる事態であるにもかかわらず、我が国は活動の内容、地域を限定していることはまるで人ごとのような態度が窺われること、である。つまり、「武力の行使との一体化」の概念自体が非常におかしく、我が国の安全という側面から「武力の行使との一体化」のコンセプトそのものを見直す必要がある。〉

 西氏はいつ宗旨替えをしたのだろうか。だが、次々と出てくるこうしたほころびにも、自民党、安倍政権は一向に立ち止まる姿勢を見せない。最近はなんと、違憲論をおさえこむために憲法学者不要論まで口にし始めた。その急先鋒は自ら弁護士資格を持っている高村正彦副総裁だ。

「憲法の番人は最高裁であって、憲法学者ではない」「憲法学者というものは、どうしても憲法9条の字面に拘泥する傾向がある」「たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある」「学者の言うとおりにしたら日本の平和が保たれたか極めて疑わしい」

 学者を見下した発言のオンパレードだ。だが、その高村自身、小渕恵三内閣で外務大臣だったとき、国会の安全保障委員会で明確にこう答弁しているのだ。

「憲法9条のもとにおいて許容される自衛権の行使は我が国を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべきものであると解しており、集団的自衛権を行使することはその範囲を超えるものであって、我が国の憲法上許されない、こう考えております」(1999年2月9日 議事録より)

 高村は、この答弁との整合性をどう説明するのだろう。「日本を取り巻く安全保障情勢が厳しくなった」とバカのひとつ覚えに繰り返すが、この間、たったの16年だ。何がどう厳しくなったのかの説明もない。「違憲」が「合憲」になるほどのどんな変化があったというのか。安倍首相は「我が国の近隣にたくさんの弾道ミサイルを持ち、核兵器を載せる能力を開発している国がある」といっているが、それなら、個別的自衛権を強化すれば済む話で、海外派兵する必要も安保法制も全く関係がない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

「立憲主義の破壊」に抗う

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

憲法学者だけじゃない! 高村副総裁も防衛省HPも「集団的自衛権は違憲」と言っていた!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三菅義偉野尻民夫の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 安倍首相がTOKIOに続き大泉洋、高畑充希と会食PR
2 部落差別問題で長谷川豊と維新が露呈したトンデモぶり
3 安倍首相が新天皇に内奏の夜、「ドアまで送ってくれた」と自慢
4 安倍が拉致問題国民大集会を「公務」理由に中座、自宅へ!
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
7 秋篠宮家の料理番がブラック告発
8 見城徹社長が騒動渦中、首相公邸で安倍首相と会食!?
9 丸山穂高「戦争」発言で長谷川豊、百田尚樹がマスコミを批判
10 長谷川豊が「プロ、犯罪の」と部落差別発言
11 稲田朋美が「週刊新潮」に全面敗訴!
12 フジ『バイキング』で金美齢が部落差別
13 新天皇の即位パレードが自民党本部前を通るルートに
14 つんく♂が秋元のメンバー差別に
15 幻冬舎・見城徹社長に寄せられた作家の批判総まくり!
16 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
17 読売が出会い系通い記事批判に失笑反論
18 韓国K-POPスキャンダルをめぐるヘイトとご都合主義
19 『報ステ』がまた政権批判アナ排除
20 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
1国民健康保険料が大幅値上げ、年間10万円増額も
2安倍首相と省庁幹部の面談記録ゼロ!安倍政権“公文書破壊”の実態
3石野卓球がワイドショーに勝利した理由
4忖度道路めぐり安倍の直接指示の新事実が
5安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』一行を堂々招待
6安倍が“忖度道路”の要望書を提出、山陰自動車道でも利益誘導
7上野千鶴子「東大祝辞」へのワイドショーコメントが酷い!
8 塚田「忖度」発言は事実! 麻生利益誘導の疑惑
9イチローに国民栄誉賞を断られ安倍政権が赤っ恥
10野党議員をデマ攻撃「政治知新」の兄・自民党県議を直撃!
11NHKで国谷裕子を降板に追い込んだ人物が専務理事に復帰
12維新勝利で橋下徹が「反対した年配の人が死んじゃった」
13中村文則が安倍政権批判に踏み込む理由
14 『あさイチ』の「中高生に韓国が人気」企画炎上の異常
15 安倍首相「桜を見る会」招待状が8万円で売買との報道!
16菅官房長官「令和おじさん」人気の正体!
17ゴーン逮捕“国策捜査説”を裏付ける経産省メール
18「あつまれ!げんしりょくむら」以外も…原子力ムラの醜悪SNS戦略
19衆院補選で安倍自民党が大惨敗の予想が!
20 ピエール瀧出演の『麻雀放浪記2020』に“安倍政権への皮肉”

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄