「佳子さま脅迫犯は“在日”」はデマ! 容疑者は安倍首相を支持するネトウヨだった!

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〈椎間板ヘルニア、鈍痛続いて拉致があかないんで、ブロック注射してきました。職場に行きたいが、先ずは治さなきゃ。早くバリバリ仕事したいけど回り道なんないようにしなきゃ。正直安倍さんには今の自分の姿、投影してちょぴり勇気をもらった〉(12年12月17日)

 また、他のユーザーとの会話で、安倍自民党支持を表明したこともある。

〈お初です。(朝日新聞は)完全にアタマいかれてますな。取り敢えず、今は安倍さん初め保守派に選挙で勝利するよう国民で護り、時が来たらこいつら売国奴を根絶やしにしなけりゃね〉(12年11月30日)

 はたして、こうした安倍首相へのシンパシーはどう分析すればよいのか。やはり、我が国の首相には、ネトウヨを惹きつけてやまないものがある、ということだろう。

 と、そういうふうに言うと、かならず返ってくるのが、「なんでもかんでも安倍首相に結びつけるレッテル貼りだ」という台詞だ。もちろん、そんなことはわかっている。安倍首相を支持してる者が全員ネトウヨというわけではないし、皇族を脅迫するわけでもない。

 しかし、その「なんでもかんでもレッテル貼り」をやっているのはまさに、安倍首相を支持するネトウヨのみなさんである。今回の佳子内親王脅迫の件で出頭した男を「通名を使った朝鮮人」などとデマを振りまいた人々のことを考えてもらいたい。その論理は、「新大久保に住んでいる」「無職」だからと、まったくもって無茶苦茶。しかも、男がネトウヨ的思考を持っていたことが判明しつつあるにもかかわらず、それでもなお「皇族脅迫は、ネトウヨになりすました朝鮮人の仕業だ」などと言っているのだ。

 こうしたトンデモデマがネット上ではびこり、鵜呑みにする者が出てくることで、また新たなネトウヨが誕生する。そして、自ら“敵”を捏造して、デマを流し、憎悪を煽っていくようになるのである。

 この負の連鎖を断ち切るためには、ひとつひとつのデマを徹底的にツブしていくしかない。
(小杉みすず)

最終更新:2015.05.24 11:10

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