「月9詐欺で国民騙す」発言も…『デート』の脚本家・古沢良太はクドカンより野心家?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
date_01_150216.jpg
フジテレビ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』公式サイトより

 人気シリーズ『DOCTORS3』(テレビ朝日系)と、『家政婦のミタ』の遊川和彦が脚本を手がける『○○妻』(日本テレビ系)が視聴率の頂上決戦を繰り広げている、今期のテレビドラマ。だが、もっとも話題を集めているのは、杏と長谷川博己が主演の月9『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)だろう。

『デート』は、完璧な合理主義者ですべてを数値化する理系女子の依子(杏)と、働きもせず親の脛をかじって文学&サブカル趣味を謳歌する文系ニート、自称「高等遊民」の巧(長谷川)のふたりが繰り広げるラブコメディ。初回こそ今期トップの14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩きだしたが、その後は3位に転落。それでも、「恋愛なんてクソの役にも立たない」「結婚とは有益な共同生活を送るための契約」などという醒めた恋愛・結婚観に共感する視聴者が続出。ネット上での評価も高い。

 まるでこれまで月9作品が築き上げた“恋愛至上主義”的価値観を覆すかのような展開。だが、じつはこれは狙ったものではないらしい。脚本を担当し、“ポスト・クドカン”の呼び声も高い古沢良太氏は、脚本執筆の裏側をこう明かす。

「実は月9とは知らず、2話分書いた後に知らされたという……だから今回の目標は、月9詐欺で全国民を騙すことです(笑)」(「エンタミクス」3月号/KADOKAWA)

 第2話といえば、ネット上も大いに沸いたプロポーズシーンが登場した回だ。母親の病気によって今後の生活に不安を抱いたニートの巧が新たな寄生先として国家公務員の依子に結婚を申し込むため、広末涼子の「大スキ!」に合わせて派手にフラッシュモブを決めるのだが、逆に依子からは働く意義について説教を喰らう結果に。だが、キレた巧は大演説をぶち、「善とは、家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない! By 森・鴎・外!」と自己正当化をこころみる。……デートスポットである横浜のロマンティックな夜景をバックにしながら、恋愛の甘やかさなど皆無。全力で過去の月9的恋愛観を否定しにかかったようなシーンだったが、古沢氏が「月9とは知らなかった」からこそ生まれた名シーンだったのかもしれない。

 古沢氏といえば、一躍その名を世に知らしめたのが『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)での脚本だ。堺雅人が拝金主義の悪徳弁護士・古美門研介を演じ、社会通念上の正義をかき乱す新しいアンチヒーローをつくりあげたが、その圧倒的な台詞量とテンポのよさも話題になった。そういう意味でも『デート』は『リーガル・ハイ』の恋愛互換ドラマといえそうだ。

 また、古沢氏の代表作といえるのは、『ゴンゾウ 伝説の刑事』(テレビ朝日系)。脚本参加していた『相棒』チームから「新しいことをやろう」と打診を受けて始まった作品だが、第27回向田邦子賞を受賞するなど高い評価を獲得。その魅力のひとつにスピード感が挙げられるが、ここにも古沢氏独特の脚本術がある。それは、「退屈なシーン」を飛ばしていくという手法だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

ゼロからの脚本術―10人の映画監督・脚本家のプロット論

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

「月9詐欺で国民騙す」発言も…『デート』の脚本家・古沢良太はクドカンより野心家?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。サニーうどんフジテレビプロデュース古沢良太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
3 百田、上念、有本、WiLL…安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!
4 五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
5 岸井成格が安倍官邸から受けた圧力
6 自民党がネトサポに他党叩きを指南
7 IOC幹部の発言で安倍の責任が明白に…「1年以内延期」「再延期なし」ゴリ押し 
8 上田晋也『サタデージャーナル』後番組MCに自民党議員の娘
9 『上田晋也のサタジャ』が山本太郎の企画をボツに
10 川島なお美が近藤誠の診断を告発
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
13 東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
14 NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問
15 『報ステ』新キャスターの大越健介に安倍の圧力で『NW9』を追われた過去
16 上田晋也が最終回で「当たり前が言えない」言論状況を批判
17 吉村知事の「新大阪駅で検温」にツッコミ殺到! 変異株死亡者隠蔽も
18 きゃりーぱみゅぱみゅ、ロンブー淳、フット岩尾らがオリンピックに疑問!
19 宮台真司「ネトウヨは感情の劣化」
20 麻生「ヒトラーは正しかった」は本音
1大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2五輪関係者が入国当日、築地を散歩! 
3聖火お披露目式で手話通訳が小池百合子らのテントには入れず雨に濡れ
4 平井大臣の株売却益隠しの裏!タニマチIT企業がオリパラアプリを高額受注
5東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
6五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
7 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
8それでも謝罪しない…河野太郎がワクチン問題でついた嘘と”知の崩壊“発言
9南ア、チェコ選手の感染、イギリス選手の濃厚接触も隠していた政府と組織委
10五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調
11五輪でIOCラウンジ以外にVIPルーム、広告代理店は物品購入でも15%上乗せ
12五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
13きゃりーぱみゅぱみゅ、ロンブー淳、フット岩尾らがオリンピックに疑問!
14NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄