TOKIOはなぜ生き残ったのか? まあ、本業は農業だけど…

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 しかも、ファンならばよく知られた話だが、現在のTOKIOは“原則自分たちで全楽曲を書いている”。じつはメンバー全員が作曲することができ、メンバーがつくってきたデモテープからシングル曲を決定。そして、“TOKIOサウンド”を統一するべく、長瀬智也がサウンドプロデューサーをつとめ、アレンジの方向性を決定している。最新シングル「LOVE, HOLIDAY.」も、作詞・作曲はおろか、編曲まで長瀬が手がけているのだ。──「Switch」(スイッチ・パブリッシング)Vol.32のアンケートでは、メンバーが長瀬とはじめて会ったときの印象を「アホな子」(山口)、「長瀬はアホ、それ以外何もない(笑)」(松岡)、「単なるアホな子」(国分太一)と、見事にアホな子呼ばわりされていたが、いまでは立派なミュージシャンに成長したというわけである。

 自分たちが表現する音楽は、自分たちでつくる。このスタイルについて長瀬は、「音にしても自分たちで演奏するからこその人間っぽさがある。バラエティ番組でも土にまみれながらいろいろゼロから作ってるしね(笑)」と言う。『ザ!鉄腕!DASH!!』での経験は、農業技術の習得だけではなく、音楽にまで影響を与えていたのだ。

 さらに驚くべきは、前出の「日経〜」の記事によると、DASH島で半年かけて古井戸を見事に再生させた模様を番組プロデューサーがスペシャルで放送すると伝えたところ、メンバーからこんな言葉が返ってきたことだ。

「あんなのテレビで放送できるの?」

 テレビで放送しないんだったら、何のためにアイドルが半年も井戸修復やってんだよ!と逆に尋ねたくなるが、プロデューサーは「いい意味でテレビ用に動いてないことが、映像の説得力や求心力につながっているんじゃないでしょうか」と述べている。

 それもそのはずだ。福島第一原発の事故で立ち入り禁止の「帰還困難区域」となってしまった浪江町のDASH村も、はじめは荒れ放題の土地にぼろぼろの民家が一軒建っていただけだった。それを、先日逝去された三瓶明雄さんら協力のもと、TOKIOは自然と人間が共存する豊かな里山へとよみがえらせた。伝統的な農法やものを大切にする精神、虫や植物たちが果たす役割、さまざまな職人たちの知恵と技……。そこには、バラエティ番組の枠を超えて奮闘し、開拓することの楽しさをTOKIOが体現していたからこそ生まれた“感動”だった。

 DASH村でやしなわれた、TOKIOの魅力──。おのずと今回のチャリティマラソンにも注目は集まるが、さて、リーダーは無事にゴールできるのか……。松岡いわく、「この人はね、年に1、2本ホームラン打つの。あとは全部空振りなんだけど(笑)。でもこの人のホームランはすごいの」(前出「日経〜」インタビューより)というから、ぜひ場外級のサプライズを期待したいところだ。

 ただし、長瀬によれば、昔、「社会に貢献するみたいな企画なのに、リーダーが屁ぇこいてた」こともあるのだとか。感動のゴールインで放屁……それもTOKIOらしくて、じつに面白そうではある。
(サニーうどん)

最終更新:2014.09.16 07:35

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