室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第6回ゲスト 小林節(前編)

室井佑月と小林節が安倍首相の改憲案と詐術を徹底批判! 安倍政治は法治国家を“殿様の私物”にする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kobayashisetsumuroi_11_170708.jpg
安倍政権の画策する改憲プロセスや強権的な国会運営に疑義を呈する室井佑月と小林節。


 都議選の歴史的大敗、内閣支持率の低下にもかかわらず、予定通り秋の臨時国会に自民党の憲法改正案を提出する、と明言した安倍首相。独裁と政治の私物化を「反省」するどころか、逆に憲法改正を使って、自分の疑惑を隠し、政権延命をはかろうとしているらしい。
 となると、黙ってないのが、われらが室井佑月だ。都議選前から「安倍政権が弱ってるとかいって油断しちゃだめだよ、次は絶対、改憲を仕掛けてくるから」と警戒。憲法学者・小林節氏との対談を提案してきた。
 小林氏は改憲論者でもともとは自民党のブレーン的な存在でもあったが、ここ数年、安倍政権の解釈改憲や改憲の動きを徹底批判している。
「安倍さんの姑息な改憲扇動に対抗できる方法を小林先生に教わりたい」という室井と、「立憲主義をわかっていない安倍政権下での改憲は絶対に許しちゃいけない」というのが持論の小林氏の対談。前編は、安倍首相が打ち出した憲法9条への自衛隊明文化から、加計学園問題、共謀罪にまで話が及び、二人の口からは安倍政治の本質をつく辛辣な分析も飛び出した。
 安倍首相の改憲に危機感をもっている読者はぜひ、じっくり読んでほしい。

●歴代自民党政権で憲法をここまで軽視する総理大臣はいない!

小林 室井さんに会うのは2度目ですが、そんな感じがしないですね。というのも、家内の口から室井さんの話題がよく出てくるんです。「室井さん、いいよね。言ってること正しいよね」って。私も自分で責任が取れる範囲内で好きなことを言っていますけど、室井さんはああいう敵だらけのなかでも、自分の意見をきちんと言い切っているから、偉いと思う。

室井 ありがとうございます! でも、最近は批判や罵倒ばかりされているから、褒められると何かウラがあるんじゃないかと疑っちゃう(笑)。で、今日は小林先生に、憲法について、いろいろ教えてもらおうと思ってやってきました。安倍政権になって憲法改正の動きが一気に進み始めてから憲法について考えるようになって。少し勉強もしたんですけど、なかなか難しくて。

小林 少しでも興味をもって勉強したのは、安倍さんのおかげですね(笑)。確かに教育に携わる身として、大学が憲法教育をきちんとしてこなかったという反省があります。それ以上に小中高校の教師がきちんと憲法を教えていない。ですから「憲法9条は大事」と言いますけど、どこがどう大事か、多くの人がわかっていない。また「権力者は憲法を守れ」というのは当然の原則なので、これまではあえて説明する必要もないと思っていました。でもそれではダメなんですね。当然の原則さえも理解できない安倍政権 や“安倍教の人々”が改憲を叫ぶ。授業でもっと立憲主義を強調しておけばとよかったと反省もしています。

室井 先生でも反省するんですね(笑)。でも、先生は以前、改憲論者だったんですよね。

小林 いまも改憲論者ですよ。しかし私の改憲は“まっとうな”改憲です。憲法は、国民が幸福に暮らすことを国家が阻害し暴走しないように定める規範です。そして現行憲法は非常によい憲法です。しかし戦争ができないはずの平和憲法9条のもとで、安倍政権は海外派兵を許す安保法制を成立させてしまった。その反省から、権力の暴走を許さないための改正は必要です。つまり国民が幸福になる改正なら歓迎しますが、しかしいまの安倍政権下ではダメです。自民党が出している改憲草案は、国民を戦争に駆り出し、表現の自由を奪い、大衆を貧困に貶めるもので、“改正”ではなく“改悪”です。憲法は国民が権力者の暴走を抑止するためにあるのに、安倍さんは、それを逆転させ“国民を管理統制する”ものに変えようともしている。それは絶対に潰さないといけない。

室井 私も含めて国民が憲法についてもっと興味をもっていれば、ここまで安倍政権が憲法を無視することも、改憲に突き進むこともできなかったかもしれない。でも、憲法をここまでないがしろにしている総理大臣って、ちょっといないですよ!

小林 それはそのとおりです。安倍さんの前までの歴代自民党政権は、「憲法は嫌いだけど守る努力はする」という姿勢でした。ところが安倍さんは「私の使命は憲法改正」と自己陶酔しきっていて、現行憲法を壊すかことしか考えていない。しかも手段が姑息なんだよね。簡単には改憲できないとの自覚があるから、最初は「手続きだけで、内容には触わらない」と第96条の改正手続きのハードルを下げようとした。その後は「いいじゃん、現行憲法なんて無視すれば」というスタンスで、集団的自衛権行使の海外派兵ができる、安保法制を強引に成立させた。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

室井佑月と小林節が安倍首相の改憲案と詐術を徹底批判! 安倍政治は法治国家を“殿様の私物”にするのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。アベを倒したい!編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 中原昌也「安倍応援団はあまりに下世話」
2 博士、町山が安倍と見城の癒着批判
3 安倍が神戸製鋼社員時代に不正に関与?
4 自民党がテレビを恫喝しネトウヨ煽動!
5 沖縄問題を扱ったマンガ作品が話題に
6 長谷川豊の自己責任論こそ維新の正体!
7 山本太郎、改憲翼賛体制とどう闘う?
8 安倍首相が日報問題でも口封じ人事!
9 加計関係者を判事に!安倍の司法私物化
10 安倍が拉致被害者に「北朝鮮に戻れ」と
11 水道橋博士が安倍首相批判で大炎上!
12 見城徹の安倍ヨイショが醜悪すぎる
13 自民党がネトサポに他党叩きを指南
14 原発事故前に安倍が地震対策拒否
15 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
16 小学8年生の安倍伝記漫画が反日と炎上
17 ノーべル賞ICAN の足を引っ張る安倍
18 葵つかさが「松潤とは終わった」と
19 安倍の地元で反安保講演に聴衆が殺到
20 安倍「妻は籠池さんに騙された」と言い逃れ
1山本太郎、改憲翼賛体制とどう闘う?
2安倍、森友加計問題の説明する気なし
3マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
4原発ゼロは嘘!小池百合子が再稼働容認
5安倍「妻は籠池さんに騙された」と言い逃れ
6高江ヘリ事故に安倍首相「功績」アピール
7田崎史郎のトンデモ安倍擁護に玉川徹が
8見苦しい!安倍首相が無告知ゲリラ街宣
9安倍首相が街頭演説からトンズラ
10 自民党がネトサポに他党叩きを指南
11山本太郎「リベラルをひとりも減らすな」
12加計関係者を判事に!安倍の司法私物化
13安倍首相が日報問題でも口封じ人事!
14原発事故の主犯は安倍、裁判所の判断も
15自民党がテレビを恫喝しネトウヨ煽動!
16小学8年生の安倍伝記漫画が反日と炎上
17長谷川豊の自己責任論こそ維新の正体!
18ノーべル賞ICAN の足を引っ張る安倍
19昭恵氏に新たな口利き疑惑 オカルトの影も
20大手メディア衆院選情勢調査の結果は

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」