照ノ富士に「モンゴルへ帰れ」のヘイトヤジ…それを肯定したスポーツ新聞と黙認した日本相撲協会の差別体質

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
terumahuji_01_170401.jpg
日本相撲協会公式サイトより


 稀勢の里が劇的な逆転優勝をおさめ、大きな注目を浴びた大相撲春場所。ケガを押して勝ち取った優勝が感動を呼び相撲ファンは熱狂したわけだが、その一方で残念なことも起こった。照ノ富士へのブーイングとそれに関するメディアの報道である。

 3月25日に行われた大相撲春場所14日目で、モンゴル出身の大関・照ノ富士は関脇・琴奨菊に勝利。左膝にケガを抱えた状況で臨んだこの一戦で照ノ富は立ち会いで変化、はたき込みで琴奨菊を破ったのだった。

 この内容を受けて観客は大ブーイング。「そこまでして勝ちたいんか」といった罵声が飛んだ。そのヤジのなかには「金返せ」、「勝ったら何でもいいんか」というものに加え、「モンゴルへ帰れ」というヘイトスピーチに類するものまであったという。

 確かに、大関が下位力士相手に立ち会い変化をすることは一般的にはあまり褒められたものではないとされており、優勝をかけた大一番ならいっそう、そのような取組を行うことが批判の対象になるのは仕方がないことなのかもしれない。

 しかし、それと「モンゴルへ帰れ」というヤジが許されるかどうかはまったくの別問題だ。そもそも、照ノ富士にこれだけ強いヤジが飛び交ったこと自体に、差別的な側面がある。というのも、千秋楽で横綱である稀勢の里は照ノ富士に対し立ち会い変化を見せて勝利しているが、これには前述のような怒号は飛ばなかったからだ。

 また、これに対する報道もひどかった。照ノ富士と琴奨菊の一戦を報じたウェブ版のスポーツ報知は、「照ノ富士、変化で王手も大ブーイング!「モンゴル帰れ」」と見出しをつけて報じた。

 ヘイトスピーチのヤジを好意的に受け止めているとも読めるこの見出しには批判が殺到。津田大介氏もツイッターで〈法務省がガイドラインとして「アウト」と示しているのにそれを否定せず(何なら肯定的な文脈で)見出しに使う報知新聞が一番アウトではこれ……。「美しい国」だよまったく。〉と苦言を呈するなどしていた。

 これを受けて報知新聞社は翌日、見出しから「モンゴル帰れ」の部分を削除。また、記事本文にある「モンゴルに帰れ!」「恥を知れ!」などのヤジ紹介部分も削除したうえ、29日にはウェブサイト上に〈大関・照ノ富士関の記事と見出しで、観客のヤジを記述した部分に、ヘイトスピーチを想起させる表現がありました。人権上の配慮が足りず、不快な思いをされた皆様におわびします。〉と謝罪のコメントを出した。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 百田尚樹「漢文授業を廃止せよ」
2 上西小百合議員が鋭すぎる共謀罪批判!
3 今村の後任、吉野は原子力村の代弁者
4 財務省の森友問題関係文書はやはり存在
5 マツコもキムタクタブーに踏み込めず!
6 たけしがキムタクとジャニーズを批判!
7 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 籠池「昭恵夫人に適時報告していた」
10 小林よしのりが国会で共謀罪に反対
11 キムタク最大のタブーとは?
12 浅田真央引退会見のNGワード
13 オザケン父と息子の鋭すぎる権力批判
14 ノブコブ徳井が復讐目的で小説を発表!
15 恩田陸が新作小説でナショナリズム批判
16 今村更迭は、安倍首相に謝罪させたから
17 「不倫学」が教える防止策とは?
18 ブルマーが強制された意外な理由とは
19 元タカラジェンヌが告白した性的虐待
20 籠池氏と財務省の面談音源が明らかに
PR
PR
1玉川徹に自民議員が共謀罪の正体を
2オザケン父と息子の鋭すぎる権力批判
3「週刊女性」が「共謀罪」を大特集
4室井「安倍を倒せ」に山本太郎の答えは
5ペギー葉山が遺した安倍政権批判の言葉
6キノコや筍を採るだけで共謀罪
7上西小百合議員が鋭すぎる共謀罪批判!
8講演で稼ぐネトウヨ文化人のビジネス
9籠池氏と財務省の面談音源が明らかに
10森友国有地取引で財務省主導の証拠が
11今村更迭は、安倍首相に謝罪させたから
12安倍政権の独裁国家並み情報隠蔽やり口
13グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
14安倍政権が関東大震災・朝鮮人虐殺を
15稲田が自衛隊と米空母の訓練を秘密に
16財務省の森友問題関係文書はやはり存在
17北朝鮮危機の最中に安倍はフィットネス
18辞任!今村復興相の差別的本質は最初から
19中川俊直不倫醜聞は自民党の体質に原因
20今村復興相がまた記者の質問を打ち切り
PR
PR

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」