話題のドラマ『重版出来!』も描けない! 漫画編集者のブラックすぎる実態を「ジャンプ」連載漫画家が告発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
rensaisyuryou_160426.jpg
『連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏』(イースト・プレス)

 週刊コミック編集部を舞台にした松田奈緒子による漫画『重版出来!』(小学館)が、黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎、安田顕、荒川良々らのキャスティングでドラマ化され話題を呼んでいる。先日12日の初回放送は平均視聴率9.2%とまずまずの数字だったが、ネット上での評判はすこぶる良く、今後同ドラマの注目度は上がっていくのかもしれない。

 そんな『重版出来!』は、週刊コミック誌「バイブス」編集部に配属された黒木華演じる新人編集者の黒沢心が、さまざまな困難に見舞われながらもそれらを乗り越えていくことで一人前の編集者として成長していく姿を描いた物語だ。作品のなかでは「編集者」という人たちが、作家にとって大事な味方であり、漫画がつくられていく過程において重要な役割を担うということが熱く描かれているのだが、実際に漫画を描いている当人からしてみると、現実は『重版出来!』に描かれているような綺麗ごとばかりではないようだ。

 たとえば、小林よしのりは2016年4月9日に配信されたウェブサイト「BLOGOS」のなかで、映画『バクマン。』を鑑賞した感想をこのように綴っている。

〈わしが漫画家の物語を描いたら、編集者の醜悪さも描くから、もっと面白くなるけど、まあ連載させてくれるところがないだろうね〉

 このような思いを抱いているのは小林よしのりだけではない。つい先日、このような編集者の「醜悪さ」を徹底的に描いたマンガが出版され、漫画ファンの間に戦慄が走った。

 その作品とは、『連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏』(イースト・プレス)。作者は、80年代から今にいたるまで漫画家として活動し続けている巻来功士。彼は80年代中盤から終わりにかけて『機械戦士ギルファー』『メタルK』『ゴッドサイダー』など、何作も「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を描いているのだが、この『連載終了!』ではその時代に出会ったブラック編集者たちのひどさを徹底的に暴露している。

 まず彼は、『機械戦士ギルファー』で「週刊少年ジャンプ」の連載陣に名を連ねる前、「ジャンプ」編集部の依頼により、『北斗の拳』を描いていた原哲夫のもとにアシスタントとしてサポートに入った時代のことを振り返る。その時、一度完成原稿を入稿した後でも原哲夫が担当編集のホリエ氏の要望に応えてすべて描き直し、結果として作品の質が上がっていく様子などを見て、編集者と漫画家の関係をこのように思ったと言う。

「お互いがお互いの長所を認め 短所を補ってひとつの作品を作り上げてゆく そうか!! これが漫画の作り方の1つなんだああぁ!!」
「それは漫画に独りよがりではない客観性を持たせる大切な行為の進化系であり すぐれた漫画家と編集者が二人三脚になれば傑作が生まれるという実例であった」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 前川問題で大恥、読売の政権広報紙ぶり
2 官邸の前川証言潰し圧力に負けるな!
3 カンニング竹山、村本も共謀罪に反対
4 NEWS手越と金塊事件容疑者が…
5 文春の前次官証言で官邸vsマスコミ攻防
6 田崎史郎に自民党が政党交付金から金
7 “菅官房長官語”の非人間性を証明!
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 官邸が文科省前次官の実名証言ツブし
10 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
11 阿川佐和子結婚手記に不倫略奪婚は?
12 報ステ後藤謙次の安倍批判がキレキレ!
13 松本人志が「冤罪あっても」共謀罪支持
14 空中分解KAT-TUNの暴露本が出版
15 加計に利権独占させた安倍政権の手口
16 安倍政権御用ジャーナリスト大賞
17 キャラ弁ブームの裏に潜む“母親圧力”
18 安倍が朝日の加計学園報道をテロ認定!
19 秋篠宮家の料理番がブラック告発
20 安倍応援団の情報操作に騙されるな!
PR
PR
1松本人志が「冤罪あっても」共謀罪支持
2文春の前次官証言で官邸vsマスコミ攻防
3『あさイチ』が基地に苦しむ沖縄を特集!
4官邸の前川証言潰し圧力に負けるな!
5共謀罪が衆院委員会で強行採決の暴挙
6安倍が朝日の加計学園報道をテロ認定!
7加計学園「総理の意向」文書は本物!
8佐野元春が共謀罪反対「治安維持法だ」
9加計学園疑惑に決定打、安倍側近が圧力
10文科省前次官の醜聞はやはり官邸の謀略
11 共謀罪に周防監督らも猛反対の声
12官邸が文科省前次官の実名証言ツブし
13室井佑月が共産小池晃と安倍答弁を分析
15加計に利権独占させた安倍政権の手口
16共謀罪強行採決もまだ希望はある!
17室井佑月が共産党に「ネトサポつくれ」
18ガンダム“生みの親”が安倍首相批判!
19国連報告者から安倍に共謀罪批判文書
20水木しげるが50年前に書いた文章が発掘
PR
PR

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」