ISの自爆テロと旧日本軍の特攻は違うのか? テロを「カミカゼ」と呼ぶ海外報道にネトウヨは激昂するが

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パリのテロ事件で「kamikaze」と伝える仏紙「Le Monde」電子版


「日本国の神聖な特攻とテロを一緒にするな!」
「特攻とテロは違う 英霊に対する侮辱」
「同じと考えてると言う事は「日本人はテロリストです」と言ってるようなもの。レッテル張りをする左翼はおかしい」

 パリの同時多発テロで容疑者の一部が爆弾で自爆したことを欧米メディアが「kamikaze」と報じたことに対し、日本国内では一部のネットユーザーがこんな調子で不快感をあらわにしている。言うまでもなく「kamikaze」の由来は、太平洋戦争末期の神風特攻隊(神風特別攻撃隊)だ。

 右派メディアも喧しい。たとえば、産経新聞は17日付ウェブ版で、「特攻隊は『テロリストとは違う』『戦友への侮辱だ』 仏報道に88歳元隊員憤り」なる記事を公開。元神風特攻隊隊員の談話を交えつつ、〈(現地報道は)命をなげうち、祖国を守ろうとした特攻と、無辜(むこ)の民間人を犠牲にするテロを同一視するような報道〉と非難した。また、同じく産経系のウェブメディアである「zakzak」も20日付でこう論じている。

〈自爆テロは一般市民を狙った無差別テロであるのに対し、日本の特攻はあくまでも敵軍を相手とするという明確な違いがある。特攻隊員らは自らの命をなげうち、敵の本土上陸から日本を救ったのだ。彼らには、日本人が培ってきた「武士道」精神が生きていた。〉(「《zak女の雄叫び お題は「士」》「神風特攻隊」と「自爆テロ」を同一視するな!!」より)

 たしかに、特攻と自爆テロとの間には、攻撃対象などの態様の差がある。しかし、“十死零生”すなわち生還の見込みのない捨て身の自爆突撃作戦であった特攻が、自殺を禁忌とするキリスト教の影響が強い欧米で自爆テロと同じように捉えられているのは、ある意味自然だろう。

 むしろ、右派やネット右翼は、自爆テロと特攻を比較しその差異を強調することで、神風特攻隊を美化、戦前・戦中日本を肯定していることにこそ、注目せねばならない。

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