あなたも被害者に? マインドコントロール殺人の恐怖の手口

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
mindcontrol_01_140706.jpg
『マインド・コントロールとは何か』(紀伊國屋書店)

 予想通りの展開というべきだろうか。2014年6月、福岡県筑後市でリサイクルショップを経営する中尾伸也容疑者とその妻・中尾知佐容疑者が従業員を殺害した容疑で再逮捕された。夫婦の周辺では他にも多くの行方不明者がおり、マスコミ報道によると、夫婦は従業員を日常的な暴力や食事を抜くなどの罰で支配。すでに何人かの行方不明者については殺害への関与を認める供述を始めているという。

 こうした事件はこれまでにもいくつか発生している。古くは02年に発覚した北九州連続監禁殺人事件。家族や知人が暴力やセックスによって支配下に置かれ、疑心暗鬼にさせられ、最終的にはお互いがお互いを殺害し、遺体を処理したというものだ。この事件で殺人などの罪に問われた松永太は主犯と認定され、11年に死刑が確定した。死亡者は7人だが、松永の周辺にはほかの行方不明者もいる。

 11年に発覚したいわゆる尼崎事件は、主犯の角田美代子(拘置所で自殺)によって複数世帯の家族が長期間にわたり虐待され、最終的には殺害されるなどした事件だ。角田は20年以上の長きにわたりこうした生活を続けていたとされており、はっきりした被害者数は今もまだ判然としていない。

 これらの事件の特性として共通するのは、主犯によるマインドコントロールの存在である。『マインド・コントロールとは何か』(西田公昭/紀伊國屋書店)によれば、マインドコントロールは、個人を長期間拘禁状態において拷問したり薬物を投与したりして、精神構造を変化させる“洗脳”とは異なり、もっと洗練されていて、物理的にはっきりとした身体的拘束を用いていない事が多いという。確かにこれらの事件においては、被害者や行方不明者は、外に出て他者と接触する機会が持てていることもある。

 では、なぜ彼らは逃げ出さないのか。この点についても同書は詳しく解説しているが、ひとつのポイントは、マインドコントロールする側が閉鎖集団のなかでメンバーに届ける情報を管理することらしい。そうして、まず、「自己や自集団に好意的な感情を抱かせ」る。一方ではメンバー自身に「罪悪感を植え付けたり、恐怖感を与え」、外部の集団への怒りを喚起させたりして常に否定的感情を喚起させる。そして、さまざまな手法を使って「恐怖」と思考を麻痺させる「肉体的疲労」を与え続けるのだという。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

マインド・コントロールとは何か

  • amazonの詳細ページへ
  • Yahoo! ショッピングの詳細ページへ
  • セブンネットショッピングの詳細ページへ

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

あなたも被害者に? マインドコントロール殺人の恐怖の手口のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。殺人洗脳の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 三浦瑠麗が戦前賛美、その御用学者体質
2 松本人志追及に井上公造が「圧力ない」
3 長渕剛が安倍政権を批判する新曲を発表
4 日本の外務省が文大統領と同様の発言
5 吉永小百合が「9条は変えさせない」
6 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
7 中居ジャニーズ残留とキスマイ
8 トランプ差別発言に有本香と玉川徹が
9 『永遠の0』は恐い!元特攻要員が批判
10 ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 工藤静香が『Mステ』で二宮に姐御発言
13 欅坂46平手欠席の背景にブラック労働
14 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
15 仲代達矢と桂歌丸が語った戦争体験
16 綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
17 テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
18 トランプ的どっちもどっち論横行の日本
19 幹部から新人までほとんどが商売右翼
20 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
1吉川晃司が安倍の核禁止条約拒否を批判
2ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
3 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
4菅官房長官が壊れ始めた!トンデモ会見
5加計幹部が官邸訪問、安倍と下村が
6久米宏、さんま、村本も東京五輪批判
7綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
8テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
9高橋洋一ら安倍応援団が特区ビジネス
10市原悦子が語る戦争と安倍政権への怒り
11長崎のメッセージも安倍には届かず!
12グアム北ミサイルは存立危機事態でない
13トランプ的どっちもどっち論横行の日本
14仲代達矢と桂歌丸が語った戦争体験
15寂聴「憲法を汚した安倍は世界の恥」
16手塚治虫が描いた戦争をいま読み直す
17閉会中審査、小野寺防衛相も隠蔽体質
18三浦瑠麗が戦前賛美、その御用学者体質
19幹部から新人までほとんどが商売右翼
20極右丸出し”日本ファースト”は小池命名
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」