暴走議員・和田政宗が今度は「田崎史郎を名誉毀損で訴える」! 安倍応援団同士で世にも醜い仲間割れが勃発

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和田議員と田崎氏(和田政宗オフィシャルウェブサイト、『ひるおび!』より)

 19日の国会集中審議で「太田理財局長は民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めておりまして、増税派だから、アベノミクスをつぶすために、安倍政権を貶めるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないですか?」なるネトウヨ的妄想全開の恫喝を繰り出し、世間から大顰蹙を買った自民党・和田政宗参院議員。

 そんな和田センセイが、今度はなんと、安倍応援団筆頭の“田崎スシロー”こと田崎史郎・時事通信社特別解説委員を自身に対する名誉毀損で訴えると言いだした。文書改ざん問題をごまかそうとしている“デマゴギー広報副本部長”が、同じく“安倍官邸のイタコ”と呼ばれるジャーナリストに対して法的手段に出ようという“内ゲバ”の構図。にわかに信じられないが、これ、マジな話なのである。

 いったい、どういうことか。和田センセイは20日夜のブログで、「事実に基づかない放送 これでいいのか」と題し、ヒステリックにこうがなりたてた。

〈正式に訂正を求めるが、ひるおびで事実を誤認し名誉を棄損した田崎史郎氏と番組、また、とくダネでレッテル張りと論評を超えて名誉を棄損した柿崎明二氏と番組について、訂正や説明がないなら法的措置を取ることを考える。〉
〈TBS「ひるおび」で、田崎史郎氏は、自民会派所属で自民党所属でなく来年改選なので自己アピールしようとしたと、事実を誤認し批判。その流れで番組も私に対する批判で進行していった。〉
〈私もジャーナリズム出身なので、事実に基づく批判であれば受け止めるが、事実に基づかない批判は名誉棄損でしかない。〉

 ようは、田崎氏の『ひるおび!』(TBS)での発言が事実を誤認した名誉毀損だと主張し、訂正等がなければ田崎氏と番組に法的措置をとると吠えているのだ。

『ひるおび!』の田崎史郎氏のコメントにキレた和田政宗議員

 では、その田崎氏の発言とはどんなものだったのか。和田議員が言っているのは19日の放送。田崎氏は、例の和田センセイの「太田理財局長は民主党政権野田総理の秘書官」「安倍政権を貶めるために意図的に変な答弁」という発言について、こう苦言を呈していた。

「和田さんの質問はやっぱりあまりに酷いですよね。この人、みんなの党で当選して、二つ政党変わって、いま自民党には入れないもんで自民党の会派に所属してるかたちなんですね。来年、改選迎えるんですよ。ちょっと自己アピールしようというね、気持ちがまざったかな、と」

 和田センセイのキレっぷりを見るに、もしかして他にもあるのかなと思ってチェックしてみたが、田崎氏による和田議員への批判はこれだけだった。

 たしかに、「和田さんは自民党議員ではなく自民党会派」というのは田崎氏の勘違いだ。実際には、和田議員はみんなの党の分裂後、極右政党である次世代の党(現・日本のこころ)に籍を移したが、2016年に突然離党して自民党会派入りを宣言。そして、昨年9月に正式に自民党へ入党が認められると、いきなり広報本部副本部長に抜擢された。つまり、和田センセイは現在、間違いなく自民党所属の国会議員であり、しかも党の広報=メディア戦略を担う要職についている。

 なお、田崎氏は昨日の『ひるおび!』でこの部分について「僕の勘違い」「今は自民党に所属している」と訂正した。ところが和田センセイとしては“手打ち”にはならないらしく、Twitterで〈「ひるおび」田崎史郎氏。昨日の放送で自民党所属なのに間違えて発言したことは訂正したが、誤った前提でした発言は訂正せず。誤った前提と組み合わされて発言したから事実に基づかない一体の発言となり名誉を毀損しているのだが訂正になってない〉(21日13時)と徹底抗戦の構えを見せている。

 でもこれ、そこまで青筋立てて怒るような話なのか。党所属を会派所属と勘違いした件はともかく、「来年改選なので自己アピールしようとした」という趣旨の田崎氏の発言は、別に「事実の誤認」にも「事実に基づかない一体の発言」にも該当しないと思うのだが……。

 だいたい、自分は太田理財局長に対して「お前は民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めていた。安倍政権を貶めるために、意図的に変な答弁をしているんだろう」などとまったく無根拠な陰謀論で攻撃しながら、この程度の指摘をされただけで「名誉毀損だ」「法的措置を取る」と喚きたてるとは、まったくご都合主義にもほどがある。

和田議員と同じことをコメントしていたのに手の平返しをした田崎スシロー氏

 もっとも、「よく言うよ」とツッコミたくなるのは、田崎氏も同様だ。いや、繰り返すが、党所属か会派所属かを知らなかったことを責めようというのではない。

 田崎氏がひどいと思うのは、和田議員が太田理財局長にトンデモ質問をした前日の19日、『ひるおび!』で、和田センセイとまったく同じことを口にしていたからだ。
 
「太田さんのことについてあまり知られていないのでちょっと申し上げておくと、太田さんは野田佳彦内閣で総理大臣秘書官だった方で。当時の民主党議員とも非常に知り合いが多いんですよ」

 和田センセイより頭のいい田崎氏はここで止めたが、唐突に「野田首相の元秘書官」なる話をわざわざ持ち出したのは、太田理財局長が民主党系の野党と繋がっているという印象を与え、和田議員のように「安倍政権を貶めるために意図的に変な答弁をしているのでは」と仄めかしたと考えていいだろう。

 この話は、ほかの御用メディア関係者も口にしており、当初は官邸から御用ジャーナリストやメディアにこのストーリーを使え、という“指令”があった可能性もある。和田センセイも勝手に暴走したわけではなく、官邸の指示のもとあんな質問をしたのかもしれない(増税派、アベノミクス云々は明らかに和田センセイの暴走だったが)。

 ところが、和田センセイが国会でこのトンデモを口にしてひとり炎上すると、ほかの応援団のみなさんは一斉にトンズラ。スシロー氏にいたっては、自分も同じく「太田理財局長はもともと野田総理の秘書官」と口にしていたのに、完全になかったことにして、あろうことか、「和田さんの質問はやっぱりあまりに酷いですよね」とほかの出演者といっしょになって和田議員をディスったのだった。

 和田センセイが、ここまで田崎氏にキレたのは、もしかすると「裏切りやがって」という気持ちもあったのかもしれない。

ただの論評をしただけの『とくダネ!』コメンテーターにも「名誉毀損」と

 というわけで、この世にも醜い安倍応援団の内輪もめ、「下劣さ」と「ご都合主義」ぶりではまあどっちもどっちという感じなのだが、笑い話ですませられないのは、和田議員が名誉毀損訴訟をちらつかせて、メディアを恫喝していることだ。

 しかも、その相手は田崎氏だけではない。『とくダネ!』(フジテレビ)20日放送での柿崎明二・共同通信社論説委員と番組に対しても、〈レッテル張りと論評を超えて名誉を棄損〉〈「毀誉褒貶が激しい」「フェイクが多い」と根拠を示さず批判。論評の域を超えている〉と噛み付いて、名誉毀損訴訟をチラつかせた。

 だが、実際に番組を確認すると、この抗議は言いがかりとしか思えないものだった。柿崎氏は同番組で、「このやり方、根拠が野田総理の秘書官だったと、増税派だって言いますけど、増税決めたのは三党合意なので自民党と公明党が入ってるんですよね。その根拠のようなもの自体が、ちょっと印象操作している。で、あれ根拠じゃないので、その経歴だけで判断したらですね。ほとんど言いがかりになってると僕は思いますね」と、和田議員の陰謀論の根拠のなさを指摘。その後、番組はパネルで和田議員について、柿崎氏談として「自民党内で評価は真っ二つ」「情報収集能力・発信力にたけている」「フェイクも多い」と紹介し、スタジオの柿崎氏が続けて「毀誉褒貶激しい人ですね」と語っていた。

 見ての通り、柿崎氏は自民党内での和田議員の評判を明かしただけだし、フェイクが多いというのもこれまでの言動を分析すれば、出てきて当然の評判だろう。和田センセイの「根拠を示さず」「論評の域を超えている」という指摘は的外れどころか、逆に、柿崎氏が誹謗中傷したかのような虚偽をふりまくものだ。このほうがよっぽど「フェイク」だろう。

 だいたい、自分は無茶苦茶な陰謀論を国会でぶっておいて、それが批判されたら名誉毀損だと叫びたてる……。これが政治家のやることか。もし、和田センセイがそれでも名誉毀損裁判をしたいのならば、「軽蔑する」と切り捨てた麻生財務相らに対しても訴えればいい。それをやらずに、メディアの大したことのないコメントだけを標的にするのは、明らかに言論への恫喝、圧力だろう。

 和田議員は昨日、自分に対する「爆破&殺害予告」があったとして〈国会議員の発言をテロで封殺するもの。断じて許せません〉とコメントしている。

 たしかに、暴力で言論を封じ込めるようなやり方は絶対に許すべきではないが、だったら、自分のやっていることの愚かさにも気づいたほうがいい。国会議員が「正当な論評」に対して、訴訟をふりかざすのは、暴力で言論を封じ込める行為に等しい。しかも、和田センセイがこれ以上、どんな悪あがきをして自分を正当化しようとしても、もはやそれは“ただのお笑い”コンテンツにしかならないだろう。

 まあ、そういう意味では、このまま裁判沙汰になって、和田政宗vs田崎史郎の“安倍応援団法廷対決”コントを見てみたい、という気もしなくはないが……。

最終更新:2018.03.22 06:05

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