SMAPがジャニーズの歴史から消される! V6岡田、NEWS小山がキムタクと中居の存在を無視! スマスマも消滅…

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解散は免れたが、その先に待ち受けるのはやはり……


「ジャニーズの歴史からSMAPが消される」SMAP解散騒動から2カ月程が経ち、ファンの間でこんな不安の声がひろがっている。

 被害妄想か陰謀論のように聞こえるかもしれないが、まったく根拠のない話でもない。ここに来て、ジュリー派とされてきたタレントたちから、SMAPの存在をあえて無視するような発言が相次いでいるのだ。

 3月4日に発表された第39回日本アカデミー賞で、嵐の二宮和也が最優秀主演男優賞に選ばれた。その際、授賞のスピーチで共演者やスタッフではなく「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉を述べて大顰蹙を買ったことは既報のとおりだが、前年に『永遠の0』で最優秀主演男優賞、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞をW受賞したV6の岡田准一から「次はおまえだ」と言われていたことも語っていた。

 SMAPの木村拓哉が2006年『武士の一分』で日本アカデミー賞の優秀主演男優賞にノミネートされた際は、賞レースには参加しないという事務所の方針により辞退させられていたが、そんな経緯はなかったことに。

 さらに岡田は、主演映画『エヴェレスト 神々の山嶺』についてエンタメ情報サイト「ORICON STYLE」のインタビューで、こんなことを語っている。

「後輩たちの活躍に対しては、刺激を受けるというより「頼む!」という気持ちが強いです。僕らは「なんでジャニーズが芝居しているんだ?」って言われてきた世代なので、もっとジャニーズが俳優としても認められてほしいという思いがあるんですだから、ニノ(二宮和也)、生田(斗真)、風間(俊介)の下の世代がどう育ってくれるのかなと思っていて。そのなかでも中島(裕翔)とかがいまぐんぐん成長しているのには期待しています。ただ、アイドルとして人気があるから俳優として出られるのではなく、実力を認められるようにがんばって欲しいなと願っています。」

 まるで岡田が先駆者で、ジャニーズが俳優として活躍するための基盤を自分が築いてきたかのような話しぶりだ。

 しかし、ジャニーズが芝居、俳優として活躍する道を切り開いたのは、SMAPと飯島三智氏だ。岡田がV6としてデビューするよりも前の90年代前半は、トレンディドラマ全盛期で、アイドルドラマでもないかぎり俳優業にジャニーズの入り込む隙間などなかった。そんな状況に風穴を空けたのが飯島氏だ。主演以外NGだったジャニーズの掟を破り、月9の『あすなろ白書』に3番手の役で木村拓哉を出演させ、ブレイク。これを足がかりに木村はキャリアを重ね、3年後の96年『ロングバケーション』の頃には社会現象といえるほどのキムタクブランドを確立した。

 また、97年にはそれまで“SMAPのお荷物”扱いだった草彅剛が、ドラマ『いいひと。』に主演するのだが、ジャニーズ=イケメン待遇という枠を打ち崩し、ジャニーズタレントが演じる役の幅を大きく広げた。

 岡田がドラマに初主演したのは97年。TOKIO長瀬智也とのダブル主演の『D×D』はまだジャニーズドラマの域を出ないもので、一般的な評価を得るのはもっとあと、2002年クドカン脚本の『木更津キャッツアイ』あたりからだろう。いずれにしても木村、草彅らSMAPのメンバーたちが、俳優として圧倒的な評価を確立した何年もあとのことだ。

 SMAPと飯島氏の功績をなかったこと扱いする言動はこれだけではない。キャスターをめぐっても同様の発言がなされている。

 それは、2月22日に放送されたバラエティ『成功の遺伝史~日本が世界に誇る30人~』(日本テレビ系)でのこと。『news every.』(日テレ)でキャスターをつとめるNEWSの小山慶一郎が嵐の櫻井翔についてこんなふうに語ったのだ。

「櫻井くんはジャニーズ事務所でたぶん初めて報道番組のキャスターになったと思うんですよ。アドバイスもくれますし」

 小山、櫻井だけでなく、V6井ノ原快彦、TOKIO国分太一、山口達也、KAT-TUN中丸雄一、亀梨和也、さらに4月からは『めざましテレビ』(フジテレビ系)レギュラーが決まったHey! Say! Jumpの伊野尾慧など、ジャニーズ勢の報道・情報番組の席巻ぶりは目を見張るものがある。しかし、ジャニーズで最初にキャスター業に進出したのは櫻井でなく、SMAPの中居正広だ。

 中居は1995年から2000年まで情報番組『サンデージャングル』(テレビ朝日系)でスポーツキャスターを務めていた。スポーツと報道は違うと主張する嵐ファンもいるようだが、それは単にバリエーションの違いだ。報道・情報番組にジャニーズタレントがレギュラー出演すること自体が考えられなかったところから、「キャスター」「MC」という仕事を開拓した中居の存在がなければ、櫻井の『NEWS ZERO』(日テレ)もイノッチの『あさイチ』(NHK)もあり得ない。スポーツと報道は違うといっても、櫻井も小山もべつに政治や社会問題に踏み込んだ発言をするわけでもなく、危ないネタにはさわらず、空気を読んだ当たり障りのないコメントをするだけだ。それなら、知識をひけらかさずバカのふりをしながらも、『ワイドナショー』(フジ)で日韓関係や安保法制について自身の考えをハッキリ語る中居のほうが、櫻井や小山よりよほど報道キャスターとしても能力を発揮している。

 岡田や小山のこうしたSMAP無視発言が事務所に指示されたものかどうかはわからないが、少なくとも解散騒動以降飯島氏とSMAPの功績をなかったことにしようという空気があることはまちがいないだろう。

 なかったことになるのは、SMAPの歴史だけではない。もうひとつ気になるのが、『SMAP×SMAP』(フジ)の動向だ。

 既報のとおり、飯島氏の信頼が厚かった『スマスマ』チーフプロデューサーの黒木彰一氏がここにきて更迭され、打ち切り説が一気に濃厚になっている。後番組は嵐と関ジャニ∞のバラエティが噂される始末だ。

 実際、『スマスマ』現場はいまだ異常事態が続いているという。収録に観覧を入れられない状態が続き、観覧に集められたファンは映像を見せられ声だけ収録され放送ではその音声がかぶせられているという。名場面再放送や未公開映像など過去映像でお茶を濁し、5人一緒の企画やトークはなく、海外セレブも多く訪れたビストロのゲストが出川哲朗だったり、とテレビ画面のこちら側からですら現場のやる気のなさがありありと見てとれる。「5人旅」のような強力企画や豪華ゲストを投入し、視聴率回復をはかるような気概は皆無だ。

 とりあえず3月打ち切りは回避されたが、このまま無為無策で視聴率はどんどんジリ貧になり、9月には打ち切りも止むなしという空気になっていくだろう。

 現在SMAP5人での活動は歌仕事をのぞけば、『スマスマ』のみ。『スマスマ』がなくなれば、SMAPは名目上解散こそしていないものの、5人での活動はなく、グループとしては開店休業状態になってしまう。歌仕事についても、シングルの発売もライブツアーもまったく予定が聞こえてこない。

 SMAP解散は回避されたように思われたが、このままではやはりSMAPはジャニーズ事務所に殺されることになりそうだ。
(島原らん)

最終更新:2017.11.24 08:57

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