NHK籾井会長が国会で差別発言! しかも高市早苗総務相だけに揉み手で謝罪する権力迎合

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
momii_160306.jpg
NHK公式HP「NHKについて 会長あいさつ」より


 高市早苗総務大臣の「国は放送局に対して電波停止できる」という言論弾圧、恫喝発言は未だに大きな波紋を呼んでいる。

 池上彰は2月26日付朝日新聞コラムで「欧米の民主主義国家なら政権がひっくり返ってしまいかねない」と高市発言を批判し、同月29日には田原総一朗、岸井成格など6人の著名ジャーナリストたちが高市発言を強く批判する会見を行った。さらに3月2日には憲法学者らが会見を開き高市発言は憲法違反にあたると指摘、「政府批判をすることは偏向であり政治的だとされる風潮が広がる中での大臣の発言。言論にかかわる者は真剣に考えてほしい」と訴えている。

 こうして言論人、学者たちが次々と声を上げる中、しかし渦中の“言論弾圧”高市大臣に深々と頭を下げたのが公共放送NHKトップの籾井勝人会長だ。この様子を写真に捉えた「フライデー」(講談社)3月18日号を見ると、籾井会長が平身低頭に頭をもたげ、それを高市大臣が嬉しそうに微笑んで見ている姿がばっちり写っている。

 記事によれば2月23日、籾井会長は衆院総務委員会が開かれた部屋の前で、揉み手をしながら高市大臣にすり寄り、深々と頭を下げたという。まさか籾井会長にとって電波停止発言は“我が意を得たり”でお礼を言っているのかと見まがうほどの低頭ぶりだが、しかしその理由は籾井会長の失言だったという。

 この日、籾井会長は総務委員会でNHK小会社の巨額土地取計画を追求され、「こういう大問題をみんなに対して私が“つんぼ桟敷”で進めることはない」と差別発言をし、そのことで高市大臣に直接謝罪をしたという。

 言論機関トップの自覚すらないトンデモ発言だが、さらに問題なのは、それを野党から指摘されるや、なぜか野党ではなく自分たちを恫喝している高市大臣にすり寄りお詫びするという籾井会長の権力への迎合姿勢だ。

 しかも、籾井会長が高市大臣に頭を下げるのはこれが初めてではない。昨年4月、『クローズアップ現代』のやらせ問題で、NHK理事が高市大臣から『厳重注意文書』を渡されそうになった際、それを拒否したことがあった。これは言論に介入する安倍政権への抵抗姿勢として評価されたが、しかし籾井会長だけは「できるだけ早く受け取るべきだった」と高市大臣に謝罪しているのだ。

 まあ、安倍首相のお友だちとしてNHK会長に据えてもらい、就任早々「政府が右というものを左と言うわけにはいかない」と言論の根幹を揺るがしかねない暴言を吐いた人物だから、政権にすり寄るのは籾井会長にとっては当然のことかもしれないが、それにしてもこんな人物がNHK会長という言論機関の要職にあるのだから、安倍政権の言論統制がより安易になされたことも頷ける。

 そもそも「政府が右〜」という籾井発言こそが放送法4条の「政治的公平」に違反しているとさえ思えるが、案の定、3月3日の定例会見では高市発言を批判するわけでもなく、「最終的に公平公正を決めるのは視聴者」と自らの責任を放棄した態度に始終したのだ。  

 まさに権力の犬といった言葉がぴったりな籾井会長だが、その綻びは徐々に表面化しつつある。

 昨年には小会社社員2人が架空発注で約2億円もの金を着服していた事件が発覚、また塚本堅一アナウンサーが危険ドラッグを製造していたとして略式起訴され、さらには局内では複数の記者によるタクシーチケットの不正使用も明らかになっている。そのため2月28日、籾井会長は自らテレビに出演するという異例の形で視聴者に謝罪、2カ月間、役員報酬50%カットとの決定を改めて伝えることになった。

 だが、問題は籾井体制のNHKだけでは決してない。高市大臣によるテレビ局をターゲットにした恫喝発言に対し、多くのテレビ局は批判するどころか沈黙を守ったままだ。2月29日に行われた田原氏らの会見でも、集まった取材陣たちに対し、なぜ声をあげないのかと強く共闘を訴えていたが、その後も田原氏らの懸念な呼びかけに、真摯に応えようとする大手マスコミは皆無だった。

 自分たちが恫喝され、言論の根幹を揺るがしかねない事態に無関心を決め込み、安倍首相の会食に嬉々として出席するメディア企業トップ。そして恫喝大臣にすり寄り深々と頭を下げる公共放送トップ。この国のマスコミは本当に腐りきってしまったのだろうか。
(伊勢崎馨)

最終更新:2017.11.24 08:04

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

NHK籾井会長が国会で差別発言! しかも高市早苗総務相だけに揉み手で謝罪する権力迎合のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。NHK伊勢崎馨圧力安倍内閣籾井勝人の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
2 テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
3 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
4 恩知らずはメリー! 飯島マネの功績
5 木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
6 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
7 新国立競技場はザハ案のパクリだった!
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
10 橋下が「人格障害」名誉毀損裁判で敗訴
11 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
12 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
13 未成年飲酒疑惑の手越が日テレW杯番組に
14 自民党がネトサポに他党叩きを指南
15 官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
16 田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
17 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
18 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
19 田崎史郎が河井案里問題で“安倍首相は無関係”を主張も自滅
20 宮台真司「ネトウヨは感情の劣化」
1 官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
2 窮地の安倍首相が櫻井よしこの「言論テレビ」に逃げ込み嘘八百!
3 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
4 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
5 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
6 検察庁法改正で松尾元検事総長が安倍首相を「中世の亡霊」と批判!
7 安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
8 黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
9 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
10 検察OB意見書にあったロックの言葉を訳した安倍の大学時代の教授が
11 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
12 河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
13 田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
14 テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
15 百田尚樹と対照的! 橋本愛が「文化・芸術は死んだ心を生き返らせる」
16 検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
17 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
18 木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
19 岡村隆史問題で松本人志の逃げ方、古市憲寿のスリカエがひどい
20 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄