安倍首相が文春の「吐血」報道に「訴える」とヒステリー抗議! この男に総理大臣という自覚はあるのか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
bunshun_150821_top.jpg
「週刊文春」2015年8月27日号(文藝春秋)

 最近になって複数のマスコミが安倍首相の健康不安を報じているが、なかでも驚きをもって受け止められたのが「週刊文春」(文藝春秋)8月27日号の報じた「安倍首相の『吐血』証言の衝撃」と題された記事だ。

 記事によると、安倍首相は6月30日、東京ステーションホテルの客室で会食をしていたが、突然気分が悪くなり、トイレに駆け込み、吐血。控えていた今井尚哉秘書官が慌てて慶応大学病院の医師を呼び、診察を受けたのだという。

 安倍首相といえば、潰瘍性大腸炎という持病をもっていることが知られているが、この病気で一般的に起きるのは吐血でなく下血だ。そのため、「文春」は別の内蔵疾患と、潰瘍性大腸炎が悪化して薬を強くしたための副作用という可能性を指摘していた。

 しかし、この報道では、安倍首相の体調以上に驚いたことがある。それは、「文春」発売日の翌20日、安倍首相の事務所が、文藝春秋に記事の撤回と訂正を求める抗議文書を送ったことだ。

 この文書は、編集責任者の新谷学編集長だけでなく松井清人社長にも宛てられ、「全く事実無根の内容が含まれており、個人を中傷し、読者に著しい誤解を与える、悪質極まりないものだ」としたうえで、法的措置を検討するとまで書かれていたという。

「個人を中傷」とは、いったいこの男は、自分がどういう立場にあるのかわかっているのだろうか。

 そもそも国家の最高権力者である大統領や首相の健康状態というのは、国民が「知る権利」を行使すべきもっとも重要な対象である。

 なぜなら、最高権力者が深刻な病気にかかっていれば、正常な判断能力を失っている可能性も十分考えられ、一国の命運が左右されかねないからだ。もっといえば、不治の病にかかって、国民を道連れに破滅的な政策を強行しようとする権力者もありえなくはない。

 安倍首相にも当然、その危険性はあるだろう。とくに日本の国のあり方を根本から変える安保法制を強行しようとしている裏で、安倍首相がなんらかの深刻な病気を抱えていたとしたら、その情報は絶対に明らかにし、政策との関連性を分析しなければならない。

 安倍首相は吐血を「事実無根」などといっているが、権力者の健康報道については事実認定の必要はない。健康不安が明らかになれば、為政者は政治的影響力を失うことにつながりかねないため、必ず箝口令をしいて、その事実を徹底的に隠蔽する。だからこそ、メディアは事実として認定されていない段階でも、積極的に報道すべきなのだ。
 
 実際、欧米諸国では常に、最高権力者の健康状態について憶測も含めたさまざまな報道がとびかっているが、その行為は報道の自由として尊重されている。

 ところが、我が国の総理大臣は自分の病状を「個人を中傷」などといって、メディアに対して法的手段に訴えるなどと脅しているのだ。現役の総理大臣がメディアを名誉毀損で訴えたのは、「噂の真相」に買春検挙歴を報道された森喜朗元首相が辞任必至の窮地に陥って訴えたくらいで、ほとんど前例がない。総理大臣が一メディアを相手取って訴訟を起こす行為は言論弾圧につながるとして、歴代の多くの総理は批判報道にも法的手段で対抗することを戒めてきた。

 これだけをとっても、いかに安倍晋三という政治家が、「言論の自由」「民主主義」を理解していないかがよくわかるだろう。

 しかも、「文春」の記事はけっして、「事実無根」などではない。6月20日にそれを疑わせるような事態が起きたのは明らかな事実だ。

「吐血があったとされる東京ステーションホテルの会食は、稲田朋美政調会長、JR東日本の富田哲郎社長、大塚陸毅相談役といっしょだったんですが、情報は同席者から漏れており、新聞記者もみんなその情報は知ってましたよ。一部の社は今井秘書官にあてたらしいですが、吐血は否定したものの、トイレにこもったことは否定しなかったようです」
(全国紙政治部記者)

 また、「文春」の記事は中傷どころか、明らかに安倍サイドに配慮していた。記事を読むと、「一連の取材を通して浮かび上がってきたのは、満身創痍となりながら、安保法案の成立、そして9月の総裁選にむけて、一人で苦闘を続ける安倍首相の姿だ」とまるでエールを送っているような記述も目立っており、永田町では一時、官邸と文春が国民の同情を引くために仕掛けたヤラセ記事じゃないか、という噂までとびかっていたほどだ。

「文春の新谷編集長は安倍首相の『美しい国へ』の担当編集者で、官邸リーク記事をしょっちゅうやってますからね。ただ、今回は記者がとってきた情報で、逆に新谷編集長ら編集幹部が安倍首相に配慮してかなりソフトにしたというのが真相らしいです」(週刊誌関係者)

 いずれにしても、こんな程度の記事に抗議したということは、むしろそれだけ体調不良が深刻な状態で、絶対に知られたくなかったからではないか、とも言われている。

 実際、体調不良は他のメディアでも報道されており、「週刊ポスト」(小学館)8月21・28合併号は「週刊文春」で「吐血」したとされる6月30日の1カ月後の7月30日に、昼食を摂るのを拒むほど身体の不調を訴え嘔吐し医師の応急処置を受けたと報道。「週刊現代」(講談社)8月29日号もまた安倍首相がトイレに駆け込む回数が増え、自宅に帰ると「起きていられない状態」などと健康不安を指摘している。

 これが事実だとしたら、安保法制は健康不安を抱える安倍首相が自分の名前を歴史に残すという個人的野望のためだけに強行しようとしている可能性も出てくる。メディアはこんな脅しに屈することなく、全力で安倍首相の病状を追及するべきだ。
(田部祥太)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

週刊文春 2015年 8/27 号 [雑誌]

  • amazonの詳細ページへ
  • セブンネットショッピングの詳細ページへ

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

安倍首相が文春の「吐血」報道に「訴える」とヒステリー抗議! この男に総理大臣という自覚はあるのか?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三田部祥太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 自民党大物職員の改憲PRソングが酷い
2 百田尚樹『日本国紀』に“Yahoo!知恵袋コピペ疑惑”
3 直木賞受賞『宝島』が突きつけた「沖縄問題」の本質
4 高須・橋下・ネトウヨのハンスト叩きを元山氏・村本が論破
5 三浦大知が歌う歌は天皇皇后の沖縄への想い
6 櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
7 ゆずの愛国心煽動ソングはここが悪質!
8 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
9 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
10 和田政宗も絶賛「HINOMARU」とW杯
11 “バンクシー”のネズミはOKで安倍首相の顔写真にヒゲはNG?
12 稀勢の里「ナショナリズムのアイコン」の相撲人生
13 DA PUMPがEXILEに挑戦状
14 元旦朝生のウーマン村本は間違ってない
15 沖縄県民投票“不参加”指南の背後に安倍官邸の存在か!
16 三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「問題ない」と擁護
17 百田尚樹の「改憲PR映画」がトンデモ!
18 つんく♂が秋元のメンバー差別に
19 柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
20 国連も「組み体操」の危険性を指摘!
1 追悼!市原悦子が生前語った安倍政権への怒り、反戦の思い
2 所ジョージが沖縄米軍基地反対ソング! 
3 竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
4 ウーマン村本、ローラ…権力批判芸能人を排除する醜悪メディア
5 安倍首相の“サンゴ移植した”嘘を追及しない本土メディア
6 早野龍五・被曝論文に重大誤り!お墨付き与えた糸井重里の責任
7 産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の望月記者を攻撃
8 仏司法当局が東京五輪誘致汚職で竹田恒和JOC会長の捜査開始!
9 日露外相会談の大失態を必死で隠す安倍政権
10 沖縄県民投票“不参加”指南の背後に安倍官邸の存在か!
11 ゴーン前会長出廷で露呈した特捜部の無理スジ国策捜査
12 外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正
13 安倍政権の反韓煽動が酷い!「韓国へ渡航禁止」まで主張
14 三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「問題ない」と擁護
15 三浦大知が歌う歌は天皇皇后の沖縄への想い
16 直木賞受賞『宝島』が突きつけた「沖縄問題」の本質
17 “バンクシー”のネズミはOKで安倍首相の顔写真にヒゲはNG?
18 松本人志が指原莉乃に悪質セクハラ差別発言! 
19 自民党大物職員の改憲PRソングが酷い
20 百田尚樹『日本国紀』に“Yahoo!知恵袋コピペ疑惑”

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄