『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫が韓国ヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!「日本男子も韓国女性を暴行しなけりゃ」発言の反省もなく

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ヘイト!東国原氏出演の『ゴゴスマ』


 27日放送回で武田邦彦・中部大学教授が韓国人に対する剥き出しのヘイトスピーチを言い放ったばかりのTBS系ワイドショー『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(CBCテレビ)が、武田発言を謝罪しなかったばかりか、きょうの放送でさらに東国原英夫による韓国ヘイト正当化、ヘイト丸出しの発言を垂れ流した。

 本サイトでは昨日この『ゴゴスマ』における武田教授発言を取り上げたが、あらためて振り返ると、日本人女性がソウルを旅行中に韓国人男性から罵声と暴行を受けた事件を受けて、武田教授が「あきらかに反日の教科書をつくり、反日の教育をし、路上で日本人の女性観光客を、その国のね、訪れた国の男が襲うなんつうのはね、これはもう世界で韓国しかありませんよ」「そりゃあ日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しなけりゃいかんからね」と発言。白昼堂々、地上波でヘイトクライムを煽動したのである。

無論、この発言にはネット上でも批判の声が殺到している状態にあるが、いまだに武田教授発言に対してCBCテレビもキー局であるTBSも何ら放送内容の訂正やお詫びも出していない。BuzzFeed Newsの取材に対しても、CBCテレビは〈「番組の中で発言を否定しているので」番組やHPで見解を表明するなど対応はしない〉とし、無視を決め込む見解を示している。

「番組の中で発言を否定しているので」と言うが、そんな場面は一度もなかった。他の出演者が「先生、それは言い過ぎですよ」などと言った程度で、武田教授は「いやいや、ものごとはそうなるからああいう事件はダメだと僕言ってんですよ」と言い訳すると、そのまま番組を進行させてしまっていたからだ。

そんな最中に本日の放送では、今度は木曜コメンテーターの東国原英夫が、ゲストである韓国人女性の金慶珠・東海大学教授を韓国ヘイトと女性蔑視丸出しで面罵したのである。

 きょうの『ゴゴスマ』では、トップから文在寅大統領による「過去の過ちも認めず反省もせず歴史を歪曲する日本政府の態度が被害者を傷つけている」「一度反省したから 一度合意したからといって 過去のこととして終わるものではない」という発言を紹介。文大統領の指摘はまったくそのとおりだが、東国原は文政権批判をまくし立て、「(日本の対応は)毅然としていいと思いますよ。これまで70年、ずーっと我慢してきましたから」「日本は法を遵守、あの方たちは正義があったら法律変えたらいいと思ってますからね。正義だったら法を破ってもいいと思っていますからね。この価値観が根本的に違いますから」とヒートアップ。

 だが、問題はここから。ここで金教授が「あの……」と意見を述べようとしたところ、東国原は敵意をむき出しにして、かなり乱暴な口調でこう怒鳴りつけたのだ。

「黙って、お前は! 黙っとけ!この野郎。喋りすぎだよ、お前!」

 共演者に対する敬意など微塵もなく、「お前」「この野郎」呼ばわりで意見を封殺する……。しかも、きょうの放送ではここまで金教授が東国原の発言に割って入るなどの場面は一度もなかったし、「喋りすぎ」と言うものの東国原も同じくらい喋っていたのだ。

金教授を「ビジネス反日」「お前」呼ばわり、「僕からGSOMIA破棄します」と意見封じ込め

 一体、東国原は何様のつもりなのかと思うが、この東国原の頭ごなしの態度に対し、場の空気を考えてか、金教授は「いやいやいや……」と笑いを含ませた声で穏やかに対応。しかし、東国原は相手の気遣いも無視して、こうつづけたのだ。

「俺、あの人が来たらね、きょう欠席してる! 事前に言ってよ、今度ね」
「(金教授を指差して)僕、気に食わないんですよ、あの人は。あの人ね、韓国ではね、韓国では、親日家の右派なんですよ。でも日本に来ると、左派・反日系を装うじゃないですか。これ『ビジネス反日』と僕は言ってるんですけど」

「反日系を装う」「ビジネス反日」……。「反日」などという言葉でもって“攻撃すべき相手”なのだと開き直る態度は、まさにヘイト煽動にほかならない。しかし、ここでも金教授は「(私は)親日右派です。本当に私、親日保守なんだけど、そういう意味で私は東さんのことも大好きなんだけど、それと……」と東国原の発言を立てながら発言しようとしたのだが、東国原は金教授の発言を遮って、このように吐き捨てた。

「嫌いだよ、俺は!」

 さらに、その後も韓国の話題はつづき、金教授が話しているあいだ、時折映る東国原の表情は露骨生でにムスッとしたものだったが、コーナーを締めくくる際に司会の石井亮次アナが「あの、大丈夫ですね?」と言うと、金教授が「東さんがさっきから目を合わせてくれない」と発言。すると、東国原がなにか反論し、慌てて石井アナが「いらないことを言いました」だの、コメンテーターのケンドーコバヤシが「みなさんで一旦番組中断して紅茶でもどうですか?」などと場をいなそうとしたのだが、東国原は「なんか、紅茶かけそうだ」と言って、金教授の方向に紅茶をぶちまけるポーズをとった。ここで石井アナが再びまとめようとしたのだが、再び東国原は暴言を吐いたのだった。

石井アナ「いいですか。本当は仲良いですからね! 仲良しですからね!」
東国原「いやいやいや、それは嘘、それは嘘! 嘘はやめましょう!」
石井アナ「ごめんなさい。『仲は良い』じゃなくて、本当は穏やかですからね、ふたりはね」
東国原「大人の対応しているだけ、僕が! 日本ですよ、僕は! 大人の対応してるんですよ。(金教授のほうを指差しながら)でも、もうブチギレそうなんですよ!」
金教授「でも、なにか言われようとも……」
東国原「(金教授の発言を遮り)GSOMIA破棄しますから、僕のほうから!」

いや、どう見ても「大人の対応」をしているのは、「お前」呼ばわりされても受け流した金教授のほうだが、言うに事欠いて、日本政府と自分を重ね合わせ「僕は日本だから大人の対応をしてる」と主張するとは──。

「世論が嫌韓一色だから批判を無視しても大丈夫」と悪ノリするテレビ局

 繰り返すが、感情を爆発させて「黙っとけ!」「嫌いだよ!」と吐き捨てるだけでなく、「反日」という言葉を使って韓国人女性コメンテーターを攻撃することを正当化した東国原の言動はヘイト煽動だ。しかも「韓国人女性」を攻撃すればウケると計算していた節すらある。これは視聴者に「反日ならばこれくらい攻撃されて当然だ」などと認識させる、大変な問題だ。

 だが、きょうの放送では、石井アナや他のコメンテーターは笑ってやりすごそうとするだけで、この東国原のヘイト煽動する言動を諌める者はなし。それどころか、「GSOMIA破棄しますから、僕のほうから!」と東国原が言い放ったあとには、スタジオにいるスタッフが過剰に「わははははは!」という笑い声をあげていた。笑いでお茶を濁そうとしたのは明白だ。

昨日には武田教授によるヘイトクライム煽動発言が飛び出したばかりだというのに、『ゴゴスマ』。きょうも東国原が、韓国人コメンテーターに向かって「反日」であるという決めつけに基づいて攻撃することを正当化するという、とんでもない内容を放送する──。東国原の金教授に対するヘイトとパワハラの実況中継は、見ているだけでもしんどいほど常軌を逸したものだった。

いまの日本の嫌韓感情の爆発は、すべて安倍政権が完全にタガが外れた状態で嫌韓を煽っていることにあるが、久米宏が苦言を呈したように、本来、テレビの報道に必要なのは「国民がやや暴走するようなときにそれを抑える」こと、「世論をなだめる」ことだ。それが、揃いも揃ってワイドショーは韓国叩きに精を出して視聴者の劣情を煽るだけ。挙げ句、『ゴゴスマ』はヘイトクライムや一方的なヘイト正当化を煽った発言を垂れ流しているのである。

『ゴゴスマ』の制作陣およびCBCテレビ、ならびにTBSは、世論が嫌韓一色だから批判を無視しても大丈夫だと踏んでいるのだろう。だが、やっていることは、ルワンダ大虐殺を煽動した「千の丘ラジオ」と本質的に同じだ。こんな放送を反省もなくつづけていい訳がない。

31日の13時からは、CBC名古屋本社と東京支社の前で、市民による同時抗議が予定されている。テレビ局がしっかり放送内容を反省しなければ、今後、戦前戦中さながらの、引き返せない恐ろしい事態が待っているだろう。CBCテレビはもちろんのこと、すべてのテレビ局は自分たちがやっていることがいかに恥さらしで、いかに危険な行為なのか、猛省すべきだ。

最終更新:2019.08.30 01:43

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