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松本人志や吉本上層部に異を唱えた「友近」「近藤春菜」に相次いでバッシング記事! 吉本が反乱分子に報復、粛清開始か
『ゴゴスマ』『スッキリ』などで正論を言った2人に…
さっそく、反乱分子の粛清が始まったらしい。先週発売の「週刊新潮」 (8月29日号)が友近の「パワハラ」を報じた一件だ。
記事は、友近のマネージャー同社の幹部宛てに、友近のパワハラを訴える嘆願書が2通提出されたというもの。嘆願書には友近から「こんなできへんやつ初めて見たわ」「向いてないから辞めろ」といった罵詈雑言を浴びせられたことや、深夜まで説教されたことなどが書かれていたという。また、友近のマネージャーは、過去10年で20人近く入れ替わっており、その多くがパワハラを会社に訴えているとの記述もあった。
これを受けて「日刊ゲンダイ」も、後追い。問題がこじれるようなら、現在、友近が持っている8本のレギュラーも安泰ではないとして、テレビ関係者のこんな恫喝めいたコメントを掲載した。
「コメンテーターを務める『ゴゴスマ』などではパワハラ問題を扱うが、自分が“当事者”なのにどうコメントするのか。テレビ各局のコンプライアンスでパワハラはNGですから」(前出のテレビ関係者)
だが、友近がマネージャーに厳しいという話は昔から有名で、自らテレビでネタにしていたことも何度かあるほど。しかも、ベテランや売れっこ芸人のマネージャーへのパワハラは友近に限った話ではない。また、記事によれば、嘆願書が出されたのは「今年に入ってから」。それがなぜ、今頃になって報道されたのか。
どう見ても、吉本問題での一連の発言が関係しているとしか思えないだろう。周知のように、友近は騒動のさなか、松本人志の上層部支持の姿勢に敢然と異を唱え、大崎洋会長・岡本社長体制の刷新を求めていた。
岡本社長会見後、松本人志が〈でもプロ根性で乗り越えましょう。私達は生まれつきオモロイ〉とツイートしたことについて、友近はまず、『ゴゴスマ〜GO GO! Smile!〜』(CBCテレビ)でこう違和感を表明した
「松本さんは今の大崎、岡本体制で会社をみんなでやっていこうって考えを持っていらっしゃる方で、お二人との絆がすごく強いと思うので」
「でも、私はまだここの気持ちまで追いついてない。芸人と社長との信頼関係というのが成り立ってない関係で、あの会見を見て余計に不信感を抱いてしまったので、まだこの気持ちにはならない」
「ちょっと松本さん待ってくださいって思ってしまいますね」
さらに、加藤浩次の「この体制が続くんだったら僕は吉本興業を辞める」という意見と近いのかと聞かれると「それはあります」と明言。吉本側がロンブー亮との交渉で口にしたという「在京5社在阪5社が株主だから大丈夫」発言に絡んで、こう語った。
「在京・在阪の株主の方々は、昨日の会見を見て、どう思われたかっていうのを、すごく私は生の意見が聞きたいですね」
「視聴者とか世論が、もう気持ちが、会見を見て一緒になったというか、『あ、やっぱり会社って、吉本ってこういう会社なんだ』ってわかったいま、どういう決断を下すのか、これからもその代表取締役として支えていくのか、不信任するのか。そこはほんとうに、水面下ではなくて、表立ってちゃんと意見が聞きたいです」
また、その数日後には松本の『ワイドナショー』の裏番組である『サンデー・ジャポン』(TBS)に出演。松本の現体制支持について、あらためて「気持ちが追いついていないのは本当」と、自分の思いを率直に告白したうえ、ギャラの不透明さ、さらには、吉本がいろんなことに手を出しすぎて赤字事業が山ほどあると指摘し、「そこの赤字を、憶測ですよ、私たちの給料からやってんじゃないかって思われても仕方ないんです」と批判した。
友近パワハラ報じた新潮は吉本寄り、春菜バッシングの日刊ゲンダイも吉本べったり
友近の発言は吉本芸人の中でも、加藤浩次と並んで最も骨のあるものだったが、そんな後に、パワハラ記事が出たことで、「上層部や松本人志を批判した友近への報復と恫喝」ではないのか、という見方が広がっているのだ。吉本問題に詳しい週刊誌記者がこう解説する。
「今回、新潮の報道の根拠は、友近のパワハラを訴える嘆願書が幹部に出されたというもの。情報源は吉本の幹部に近いところしかありえない。吉本問題では、『文春』が大崎・岡本体制や松本の吉本支配を徹底批判しているのに対し、『新潮』は吉本上層部寄り。島田紳助に吉本擁護させたり、西川のりおに加藤浩次らを批判させたり、責任追及をかわすためのリークと思えるような記事を何度か掲載しています。後追いした日刊ゲンダイも、政治記事は反安倍政権、反権力だけど、芸能班は吉本べったりで有名ですから。上層部が御用メディアを使って仕掛けた、友近バッシング記事という可能性はかなり高いんじゃないでしょうか」
しかも、バッシングをされた吉本批判芸人は、友近だけではない。今日、「24時間テレビ42」(日本テレビ)チャリティーマラソンのランナー第1走者として走ったハリセンボン近藤春菜にも、バッシング報道が出始めている。
近藤もまた、友近に負けず劣らず、吉本のあり方を批判していた。騒動の初期、大崎会長が新聞各紙の取材に応じて、「契約は口頭で行なっており、合法」と主張した際にも、『スッキリ』(日本テレビ)で、こんな正論を語っていた。
「口頭だったとしても、芸人も納得してお互い同意していないと契約って結ばれないと思うんですよね。それに関して吉本興業はどういう考えであなたとこういう風に契約しますっていうことを、私は口頭でも聞いた覚えはないですし、会社にはいくら入ってあなたは取り分としてこうですとか、他の問題に関しても何もないですね」
また、岡本社長の会見の後には、「世間にこういう社長なんだと。芸人がなぜ声をあげていたかっていうことが、この会見を見て頂ければわかったと思うんです」と痛烈に批判。岡本社長と大崎洋会長が減俸50パーセントを1年続ける処分を発表した際も、「正直、痛くもかゆくもないと思うんです」として指摘していた。
ところが、1週間ほど前、その春菜について、やはり「日刊ゲンダイ」が「吉本批判でも24時間ランナー 近藤春菜にあがる“怨嗟の声”」なる記事を報じたのだ。
吉本を批判した芸人たちはこれから仕事を干され、テレビから排除されていく
内容は、24時間ランナーに選ばれた春菜が吉本の芸人の間で「調子に乗ってる」と評判が悪く、吉本騒動で「私は加藤(浩次)さんについていきます!」と発言した際も、先輩芸人たちから「早く辞めちまえ!」といった声が上がったという、バッシングのためのバッシングとしか思えないものだった。
「春菜の記事については吉本上層部のリークというより、『日刊ゲンダイ』が吉本上層部のご機嫌とり、忖度で記事に書いたんでしょうが…」(前出・週刊誌記者)
友近にしても、春菜にしても、吉本問題で語ったのは、まさに正論だった。しかし、芸能マスコミはそれを正当に評価するどころか、逆に、吉本上層部に乗っかってバッシングに乗り出したのである。
しかし、これがSMAPやのん(能年玲奈)の独立問題などでも繰り返されてきた、日本の芸能界をめぐる悪しき構造なのだ。
本サイトは、松本人志が上層部擁護に乗り出し、大崎会長も岡本社長も辞任しなかった段階で、「このまま吉本問題は、上層部が何の責任も取らないまま、なし崩しに収束する」「加藤浩次や友近、近藤春菜など、この間、吉本を批判した芸人たちは、ゆっくり時間をかけて、仕事を干され、テレビから排除されていくだろう」と指摘した。
しかし、この状況を見ていると、吉本上層部を批判した芸人たちは「ゆっくり」ではなく、「あっという間に」消されてしまうかもしれない。
(伊勢崎馨)
最終更新:2019.08.25 12:19
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