香取慎吾“隠し子”報道でわかったジャニーズ「結婚させない」圧力の非人道性! 裏切り者へのリーク攻撃も

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 なんとも衝撃的な“文春砲”が飛び出した。昨日発売された「週刊文春」(文藝春秋)が伝えた、元SMAP・香取慎吾の“隠し子”疑惑のことだ。

 まず記事は、香取より2歳年上の恋人・A子さんとの関係を、交際が発覚した20年前の1997年から紹介。A子さんとの関係はファンのあいだではよく知られてきたが、記事によれば98年に香取は地元の横浜市で一軒家を購入し、そこで同棲をはじめるとともに、A子さんは香取の両親が経営する雑貨店で働くように。

 しかし、2005年の春にふたりは横浜の一軒家から六本木のマンションに転居。そして当時、ファンのあいだで、このような噂が流れていたと「週刊文春」はいう。

《慎吾に子供ができた》
《A子がベビーカーで子供を連れて散歩している》
《慎吾とA子と子供の三人で遊んでいるのを見た》

 実際、こうした噂は囁かれてはいたが、まさか国民的アイドル・SMAPのメンバーである香取にそんなことはあり得ないだろうと「都市伝説」と扱われてきた。だが、この都市伝説が現実味を帯びたのは、昨年の3月。ハワイで香取を目撃した人がTwitterにその写真を投稿したのだが、サングラス姿でショッピングを楽しむ香取の隣には、黒いキャップを被った少年が写っていたのだ。

 オーバーサイズのTシャツに、香取とペアルックのような短パンを穿いた少年。ファッションといい、背格好といい、それはデビュー当時の香取にだぶって見える。じつはこのとき、A子さんもハワイに同行していたのだが、「週刊文春」は今回、ハワイを取材し、「シンゴはガールフレンドと子供と一緒で、ファミリーそのものだった」という現地の目撃談を伝えている。

 さらに同誌は、今年3月5日に香取と少年が自宅から車で遊園地へ出かけ、ふたりで楽しげに過ごす現場を撮影。香取はハワイでのTwitter騒動時、周囲に「親戚の子」と説明してきたというが、「週刊文春」は遊園地での写真を香取の親族に見せ、親族は「香取家にこんな顔の子はいないはずです」という証言をとっている。

 都市伝説はまさかの事実だったのか──。ファンでなくても衝撃的な報道だが、たしかに今回の「週刊文春」の記事を読むと、「隠し子」である可能性はかなり高いようにも思える。

 しかし、今回の報道がもし事実だったとして、浮き彫りになったのはジャニーズ事務所の「非人道性」だろう。

 記事から類推すると、この少年はおそらく10歳を超えているだろう。そして、もしこの少年がほんとうに香取の子どもだったとすれば、ジャニーズ事務所側がその事実を知らなかったなどということはあり得ない。つまり、10年もの長きにわたって香取に子どもの存在を隠し通させてきたことになる。いや、香取だけではない。子どもにもそのような歪な状況を強いてきたといえるだろう。

 無論、そのような歪な状況を生んだ元凶は、ジャニーズ事務所による「所属タレントを結婚させない」という方針だ。

 いまでこそジャニーズ事務所は結婚させない方針を否定するが、現実には近藤真彦や少年隊メンバーといったアイドルとしての旬を過ぎた年長者、イレギュラーだった木村拓哉を除くと、V6の井ノ原快彦が結婚したのが07年、TOKIOの山口達也が08年である。記事中で香取に子どもができたとされている05年当時は、ジャニーズにとって結婚は絶対的なタブーだったのだ。

 しかも、それはいまも変わらない。たとえば、TOKIOの国分太一が結婚した際に『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)に出演した「週刊女性」(主婦と生活社)記者の荒木田範文氏は、ジャニーズの結婚事情をこう語っていた。

「僕が聞いたところによると、ジャニーズ事務所としては(所属タレントの)結婚を一度も反対をしたことはない。『ただ、いま結婚すると、例えばファンこれくらいが減りますよ、グッズの売り上げが減りますよ』とデータを全部見せるんですって。『それでも結婚しますか?』と。そこで結婚する人もいるし、臆してしまう人もいる。市場調査というんですかね」

 ようするに、ジャニーズ事務所では結婚に対して数字をちらつかせて脅すような「圧力」が実質的に存在しているのだ。

 だが、今回の「週刊文春」の記事では、不自然なほどにジャニーズの“結婚させない方針”を否定し、「タレントたちが自分で判断して結婚しなかった。人気が落ちるのが分かっているから」「メリー喜多川副社長も結婚を止めることはない」などと記述。

 その一方で、記事中ではSMAPの育ての親である元マネージャー・飯島三智氏は木村拓哉が結婚した当時、「『ファンを裏切ってはならない』『結婚だけは絶対に許さない』と物凄い剣幕で木村に詰め寄った」というエピソードや、音楽関係者による「(香取は)幼い頃から母親同然に育ててくれた飯島さんが、木村の結婚に猛反対する様子を目の当たりにして、『SMAPのために』との矜持から自ら“非婚の道”を選んだのかも知れません」というコメントを紹介している。

 SMAP解散報道が過熱していた昨年も「週刊文春」は同じように、“飯島マネージャーが木村の結婚を反対し、家族を優先する木村と他メンバーのあいだに隔たりが生じた”と伝えていた。しかし、これは事実ではない。本サイトでは何度も報じてきたが、木村が結婚を決めたとき、猛烈に反対したのはメリー喜多川副社長であり、飯島氏も当初は反対したものの途中で折れ、メリー副社長の説得にあたったのだ。

 だいたい、もしほんとうに飯島氏の反対が原因で香取が結婚を断念したり、子どもの存在を隠してきたとするなら、香取が飯島氏とともに独立しようと考え、いまだに慕っているなどあり得ないだろう。

 逆に、「週刊文春」が香取の「隠し子」問題をジャニーズ事務所ではなく飯島マネージャーに責任があるかのようにミスリードするのには理由があると考えるべきだ。

 現に、今年1月のSMAP解散以降、草なぎ剛に中居正広と立て続けに恋愛スキャンダルが報じられているが、この草なぎと中居のスクープを飛ばしたのは、ジャニーズ御用雑誌である「女性セブン」(小学館)だった。そして、今回の「週刊文春」による香取──。一方で事務所に恭順の意を示した木村が、映画のプロモーションでメディアに出まくり、『ミヤネ屋』にまで登場し宮根誠司じきじきのヨイショインタビューを受けたりしているのと比べると、この木村以外のスキャンダルラッシュは露骨なまでに対照的ではないか。なかでも、中居と今回の香取の記事は、ある程度、確たる情報がベースになければできない記事だ。

 バーニング系とは違い、これまでジャニーズ事務所の場合は記事を潰すことはあっても積極的にリークすることはなかった。それが崩れたのがSMAPの解散騒動であり、「週刊文春」もジャニーズ事務所顧問である小杉理宇造氏が情報源と思われる報道が目立っていた。また、「週刊文春」は岡田准一と宮崎あおいの結婚報道の際も、ジャニーズではなく宮崎あおいの母親が結婚に反対していると報じていた。一連のSMAPをめぐるジャニーズの対応、そして報道の流れを見れば、今回の香取のスクープもジャニーズサイドから情報提供があった可能性は高いだろう。

 もちろん、結婚をするもしないも個人の自由であり、子どもができたからといって結婚しなければならないものではない。だが、本来そうやって個人に委ねられるべき選択を事務所がコントロールする、そのこと自体が問題なのだ。さらに、解散騒動から木村を除くメンバーのスキャンダルを流すという姑息な対応──。今年9月に契約更新を迎える元SMAPメンバーには今後、さらなる注目が集まるが、苦渋の選択を迫られてきた独立組には早く“自由の身”となってほしいものだ。

最終更新:2017.11.22 01:37

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