文春「口利き100万円」報道の裁判で片山さつきが敗訴!「係争中」を盾に説明逃れをしてきた片山議員は判決が出ても「連絡つかず」

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文春「口利き100万円」報道の裁判で片山さつきが敗訴!「係争中」を盾に説明逃れをしてきた片山議員は判決が出ても「連絡つかず」の画像1
片山さつきTwitterより


 安倍政権下での政治腐敗にあらためて注目が集まっている。2018年に安倍晋三首相が地方創生担当相に任命した片山さつき氏について「週刊文春」がスクープした「口利き100万円」疑惑に対し、片山氏が名誉を傷つけられたとして発行元の文藝春秋に1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、昨日27日、東京地裁は「口利きしたことを真実と信じる相当の理由がある」として片山氏の訴えを退けたからだ。

 無論、これは当然の判決だ。というのも、当時から本サイトでは指摘してきたように、「週刊文春」は口利きがあったことを実証する証拠を掴んでおり、片山氏の提訴はあまりにも無理があったからだ。

 まずは当時の報道や片山氏の抗弁を振り返ろう。はじまりは、2018年10月25日号の「週刊文春」による、「あっせん利得処罰法違反の疑い 片山さつき大臣 国税口利きで百万円 証拠文書入手!」と題したスクープ記事。安倍首相が「全員野球内閣」と名付け、女性としては唯一入閣を果たした片山地方創生担当相に持ち上がった疑惑だった。

 そして、この記事は証拠が揃ったものだった。そもそも当該記事は片山氏に口利きを依頼したというX氏の証言をもとにしたもので、2015年7月、製造業を営むX氏は会社に税務調査が入ったことで青色申告の承認が取り消されそうになっている状況をなんとかしようと、片山事務所に相談。X氏は片山氏の私設秘書である南村博二氏を紹介され、南村氏から指定された口座に100万円を振り込んだと証言したのだ。

 しかも、この振り込み時の“物証”を「週刊文春」は入手。それは〈書類送付状〉と書かれた文書で、そこには差出人として〈議員名 参議院議員 片山さつき〉〈秘書名 秘書・税理士 南村博二〉と記されている上、〈着手金100万円を、至急下記にお願い申し上げます。ご確認後、国税に手配させて頂きます〉と記されていたのだ。

 さらに、100万円を振り込んだものの南村氏から報告もなく不安になったX氏は、同年9月、参議院会館にある片山氏の事務所を訪問。通された執務室で100万円を振り込んだことをX氏が片山氏に伝えると、「南村にすぐ連絡して!(こっちに)振り込みさせなさい!」などと別の秘書に激昂。最終的に片山氏はX氏にこう話したというのだ。

「じゃあやっておきますよ。任せてもらえれば、大した問題じゃないから」
「うまくいったら、百万円なんて決して高いものじゃないわよね」

 ようするに、片山氏は秘書が口利きの見返りに100万円を振り込ませたことを把握した上で、片山氏本人も「任せてもらえれば」と引き受けていたというのである。その上、結局X氏の会社は青色申告を取り消されてしまい、その際、南村氏は「百万円は片山にとられた」とX氏に語ったのだという。

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