渡辺麻友「恋愛禁止を10年守って人としての大切な何かを失った」が波紋…やはりアイドルの恋愛禁止ルールは人権侵害だ

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NMB48須藤凜々花は解雇にはならなかったが卒業することに…

 ここ最近で恋愛禁止ルールをめぐり大騒動となった事件として、NMB48の須藤凜々花の「結婚します」スピーチは記憶に新しい。

 彼女は、6月17日に沖縄で行われたAKB48選抜総選挙で20位に選ばれ、その壇上でしどろもどろになりながら「結婚します」と宣言。その直後、「週刊文春」が提供するニコニコ生放送の番組『文春砲Live』にて男性宅へ向かう写真付きで交際が報道された。

 この結婚スピーチは、現役・OGメンバー含め多くの人を巻き込んだ議論を呼び、ワイドショーでも連日報じられることになった。この時点では〈事実上の「解雇」となることが濃厚〉(6月19日付デイリースポーツ)と報じられたが、結局「解雇」といった懲罰的なかたちをとることはなく、昨日8月30日に通常の卒業公演も行ったうえで「卒業」した。現在所属している事務所・Showtitleにも在籍したまま芸能活動を継続する予定であるという。

 この「卒業」が本人の意志によるものなのかどうかは藪の中だが、こういったパターンは、「恋愛禁止」に絡む人権問題を指摘されて以降多い。

 2012年に「週刊文春」で報じられたファンとの交際疑惑によりHKT48に移籍させられた指原莉乃をはじめ、多くのメンバーが恋愛禁止ルールを破ったことで何らかのペナルティを受けてきたのは周知の事実だ。2008年にはそういったルールをメタ的に扱った「恋愛禁止条例」という曲も書かれている。しかし、2013年1月にAKB48の峯岸みなみがGENERATIONSの白濱亜嵐との交際をスクープされた結果、峯岸が丸坊主姿で謝罪したことが、海外でも否定的に報じられた事件以降、表立って「恋愛したこと」を罪として運営がタレントにペナルティを加えることはなくなった。

 また、そもそもの「恋愛禁止」ルール自体、「契約書に書かれていた」といった発言をするメンバーもいれば、「そんな条項はなかった」と言うメンバーもおり、48グループにしても坂道グループにしても、その存在はよくわからなくなり始めている。

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