メリル・ストリープのトランプ批判は安倍政権のヘイト思想に侵された日本社会にこそあてはまる!

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ドナルド・トランプTwitterアカウントより


 アメリカ現地時間8日に発表された第74回ゴールデン・グローブ賞で、功労賞にあたる「セシル・B・デミル賞」を受賞したメリル・ストリープのスピーチが、大きな話題を呼んでいる。

 あらためてその内容を紹介すると、メリルは「ここにいる皆さん、私たちはみんな、米国社会の中でも最もけなされているグループに属しているのです。考えてみてください。ハリウッド、外国人、そして記者です」「ハリウッドはアウトサイダーや外国人だらけなんです」と発言。そして、名指しはしなかったものの「この国で最も尊敬される席に座りたがっている人が、障害を持つ記者の物まねをしたときのこと」として、トランプ次期大統領が2015年11月に選挙戦中の集会でおこなった侮蔑的なスピーチを取り上げた(訳は毎日新聞より、以下同)。

 メリルはこのトランプの行動を、「特権、権力、反撃力において、はるかに自分が勝っている相手に対しての行為」として強く批判。「私の胸は打ち砕かれ、いまだに頭から離れません」と言い、このようにつづけた。

「権力者が公の場で他者をばかにしようとする衝動に身をゆだねてしまえば、あらゆる人たちの生活に波及します。人々に同じことをしてもいいと、許可を与えることになるからです。 侮蔑は侮蔑を招きます。暴力は暴力をあおります。権力者が立場を利用して他人をいじめれば、私たちはみな負けるのです」
「これは報道の話につながります。私たちには、報道する力を持ち、どんな横暴に対しても厳しく批判する信念を持った記者が必要です。だからこそ、建国者たちは報道の自由を憲法で定めたのです」
「ジャーナリストが前に進むことが私たちには必要だし、彼らも真実を守るために私たちの手助けを必要としているのです」

 冷静ながらも、たしかな怒りが込められた大女優メリルのこのスピーチに、会場に詰めかけたスターたちも総立ちで拍手。アメリカでは大統領選後からトランプ勝利によって排外主義が蔓延し、ヘイトクライムが横行する事態となっているが、こうした流れに対しメリルは毅然とNOを叩きつけただけでなく、権力者の暴走を食い止めるためには報道の力が必要なのだということを訴えたのだ。

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