TOKIO長瀬とクドカンが「袋とじはもう開けない」「見てるのは城島だけ」…週刊誌の袋とじはなぜ読者に見放された?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 ただ、現在、多くの男たちの心を袋とじから離してしまっている最も大きな要因は、なんといっても、扉ページのキャッチコピーで煽るだけ煽っておいて、開けてみたらなんとも「しょぼい」グラビアが出てくる、詐欺のような袋とじが乱発されていることだろう。

 ここ最近のものを例にあげれば、「FRIDAY」(講談社)15年10月23日号の「壇蜜 熱帯のヌード」という袋とじは「ヌード」という言葉とは裏腹に、アンダーヘアどころか乳首すら出ていない。また、同誌15年10月16日号には、『テラスハウス』(フジテレビ系)出演者の島袋聖南がグラビアに登場。「生まれたままの聖南」という惹句が付けられ、いかにもヌードを連想させるものだったが、中身は生ぬるいガッカリグラビアであった。

 このようなやり口は、「FRIDAY」だけにとどまらない。「FLASH」(光文社)16年2月16日号に掲載されている「国民的アイドル卒業メンバー 全部脱いじゃった!」という平嶋夏海や金子栞、森川彩香らAKB48グループOGたちのグラビアをまとめた袋とじは、そのタイトルに反して、セミヌードすら存在しない、全員が水着の袋とじであった。よく見たら、「全部脱いじゃった」というキャッチの下に小さく「制服」という言葉が吹き出しで付いている。向こうも手慣れたものなのである。

 以上のような事例を見ても分かる通り、今や袋とじは、話題性はあるものの、中身は微妙なグラビアを掲載する際に、そのしょぼさをごまかすためのテクニックとして使われつつあるのだ。

 まさに長瀬、クドカンが言うように、「もうだいたい何が入っているかわかるからいい」「「これ以上は行かないだろうな」という確信がある」という状態。どんどん制作費が削られていく現在では、かつてのようなチャレンジングな袋とじ企画はもう難しいのかもしれない。それでも、城島リーダーだけでなくTOKIO全員が思わず開けてしまいたくなるような袋とじもまた見てみたい気もするのだが……。
(田中 教)

最終更新:2018.10.18 05:48

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

TOKIO長瀬とクドカンが「袋とじはもう開けない」「見てるのは城島だけ」…週刊誌の袋とじはなぜ読者に見放された?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。出版業界田中 教の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄