『NEWS23』岸井攻撃と安倍首相のただならぬ関係! 安倍事務所が「意見広告」仕掛人の本を“爆買い”数百万円

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 とにかく『約束の日』は入り口から出口まですべて、安倍復権のために安倍氏とそれを支持する右派グループが仕掛けた本だったのだ。まずは自民党総裁選のために、この本をベストセラーにして、安倍待望論が国民の間に広がっているイメージを拡散する。そして、総裁選を勝ち抜いたら、今度は解散総選挙で同じ手法を使う。それがおそらく、安倍首相たちの作戦だったのだろう。

 実際、『約束の日』が買い占められたのは、発売日前後の9月3、4日(正式な発売日は4日だが、一部書店では3日から店頭に並んでいた)で、総裁選告示の10日前のことだった。また、当時の野田佳彦首相が選挙準備を始めたとの報道があった2日後の10月16日、そしていよいよ解散が直前に迫り、永田町が緊迫した11月9日にも、同書は大量に買い占められている。

 そういう意味では、これは本などではなく、安倍首相のための宣伝パンフレットだったといってもいいだろう。しかも、同書が悪質なのは、そこに巧みなデマゴーグが混ぜ込まれていることだった。

 たとえば、同書の冒頭では、「安倍の葬式はうちで出す」という朝日新聞幹部の発言が紹介され、その後、三宅氏の証言として、朝日新聞主筆・論説主幹(当時)の若宮啓文氏が「安倍叩きは朝日の社是だ」と言ったとの記述がある。この“朝日の証言”は『約束の日』の出版から数日後にはまたたくまにネットで広まり、結果として安倍再登板の原動力のひとつとなった。

 左翼マスコミによる不当なバッシングで降ろされた“悲劇のヒーロー”。マスコミは偏向報道をやめろ。メディアは安倍さんの主張をちゃんと伝えろ……。ネトウヨを中心に今も流布している“左翼マスコミ対安倍政権”という構図は、この記述が原点と言える。

 だが、この記述、実は真っ赤な嘘だった。同書で名指しされた若宮氏がのちに田原総一朗氏との対談で、安倍叩きどころか、論説主幹時代に安倍政権を評価する社説を3度も書いていることを明かしている(「現代ビジネス」15年5月2日付)。若宮氏は三宅氏にも「勘違いだ」と抗議し、幻冬舎にもその社説を送って、訂正を求めていたという。

 しかも驚いたことに、小川氏は同書の中で、この“朝日の証言”について〈ちなみに右記の発言を私は当人達に確認していない。確認するまでもないのだ〉などと開き直っているのだ。

 この記述だけでも、『約束の日』がいかに政治的プロパガンダとして書かれたものであるかがよくわかるだろう。

 そして、そのプロパガンダの担い手である小川氏が、安保国会の後、新たに安倍政権への批判報道を潰すために立ち上げたのが「視聴者の会」だったというわけだ。

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