川島なお美の手術が遅れたのは「がんと闘うな」近藤誠医師の診断のせいだった? がん専門医からも誤診との批判が

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「記事通りだと、川島さんは、実際に手術を受けたのが、診断時からなんと『5ヵ月』も経ってからのようです。お仕事の関係や、主治医との折り合いが悪かったのかもしれませんが、近藤氏の意見に賛同してしまったということはなかったのでしょうか。(略)病気が見つかってから『5ヵ月』も経てば、がん細胞は容易にリンパの流れに乗って、転移をしてしまうリスクが高くなるのは当然でしょう。(略)結果的には、川島さんは半年近く『放置』されていたことになります。この病気特有のふるまいを、診断された時点で丁寧に説明されなかったことが最大の罪に思えてなりません」(同ブログ)

 また、『長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?』(ブックマン社)という著作を持つ内科医・長尾和宏医師も「(川島さんは)人間ドックで自覚症状が出る前に発見されたことは幸運だった」が、「手術をためらい、手術までに6カ月の間が開いたことはマイナスだったかもしれない」「少なくとも、発見されてすぐに手術をしていたら、経過が異なっていた可能性がある」と話している。(「夕刊フジ」9月28日より)

 もっとも、今回、問題があったのは近藤医師だけではない。川島がブログに書いたように、当初の段階で川島に「余命一年」と宣告したり、「(がんが良性か悪性であるかの結果も待たず)とりあえず切りましょう」「抗がん剤で小さくしましょう」と勧めてくるだけの医者もいたのだ。

 いや、だからこそ、川島はセカンドオピニオンを近藤医師に求めたのだろう。ところが、近藤医師はといえば、手術は『合併症も含めてバタバタと亡くなっていく』、『メスを入れたところかにがん細胞が集まり、急激に暴れ出すことが多々ある』危険なもの、と恐怖を煽るだけ……。川島が「この人になら命を預けられる」(川島のブログ)、そう思える医師に出会い切除手術に踏み切るまでに約半年かかってしまった。

 いっぽうで、近藤医師が川島に用意した時間は「30分」だった。

「僕にセカンドオピニオンを求めていた時、川島さんは終始、冷静で理性的で、三十分の相談時間もきちんと守ってくださいました」(前出「文藝春秋」11月号より)

 なお、近藤医師の「セカンドオピニオン外来」は30分で3万2000円だという。

 高いセカンドオピニオン診断料に、がん闘病の末、亡くなった有名人の診察内容は推測をまじえてマスメディアに暴露する……近藤医師の視線は本当に患者に向いているのだろうか。
(小石川シンイチ)

最終更新:2015.10.29 01:09

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