「ヘイト本というほうがヘイト!」 花田紀凱「WiLL」編集長がネトウヨ論理丸出しで逆ギレ!

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 しかし、ワックで問題なのは上述の書籍だけではない。花田編集長が「レイシズム雑誌なんかじゃない!」という「WiLL」の表紙や目次には毎号、こんな見出しが並んでいる。

「哀れな三等国、韓国」「世界中で嫌われる韓国人とシナ人」「恥知らぬ韓国とは国交断絶」「韓国人は世界一の嘘吐き民族だ!」「何と哀れな国民か 韓国人でなくてよかった」「韓国こそ世界一の売春輸出大国だ」「去勢しないと性犯罪を抑えられない国」……。

 どう見ても、特定の民族や人種への差別を煽動する文言――ヘイトスピーチだ。しかし、花田サンはこのイベントでもうひとつ、こんな弁明を繰り返し強調していた。

「タイトルはアイキャッチで、価値は中身で決まる」「中身を読んでから批判しなさいよ」

 しかし、実際に「WiLL」を読んでみると、その「中身」も十分に差別的だ。たとえば、12年11月号の「世界の嫌われ者、韓国人とシナ人」という記事。これはイベントでも話題にのぼった『中国を永久に黙らせる〜』の著者・渡部昇一氏と『韓国・北朝鮮を永久に黙らせる〜』の著者・黄文雄氏の対談記事だが、中身を読むとタイトル以上に絶句させられる。

「日本は歴史に学ぶべきです。中国は韓国を一千年も属国にしてきましたが、なぜできたか。それはマキャベリの主張どおり、朝鮮半島を徹底的に叩き潰し、反抗心の芽すら摘み取るほどまでに締め上げたからです。ここまでやられれば、人間はおとなしくならざるを得ません」(黄)

「いまの日本は、対外的な政策では何をするにもあまりに緩い。(略)やはり、『韓国は敵性国である』という認識を持つことが第一歩でしょう」(渡部)

 あるいは13年1月号、「韓国に学ぶものは何もない」という記事でも、やはり黄文雄氏にこんなことを書かせている。

「日本国内では『嘘つき』は排除されますが、韓国ではタブー視されていません。真実であるかどうかよりも、とにかく宣伝で認知されてしまえばこっちのもの、という民族性です」
「単なる自慢話なら勝手にしていればいいと思いますが、現実と乖離していることを自覚しながらそんな話ばかりしていると、それが原因で精神に異常をきたす可能性も否定できません。現在、韓国では精神病患者数が増加の一途を辿っており、自殺者も急増しています」

 朝鮮半島を徹底的に叩き潰し、反抗心の芽すら摘み取るほどまでに締め上げることを称賛する。韓国人を十把一絡げにして、嘘つきと罵る。どこからどう読んでも、特定の民族や人種への差別を煽動する内容としか思えない。

 また、仮に花田編集長の言うように、それがタイトルだけの煽りだったとしても、ヘイトという批判を免れるわけではない。なぜなら、書店でこの種の出版物が大量に陳列された結果、多くの人がそれを目にすることになるからだ。「国籍」という自分では動かすことが困難な属性をもった人々にそれがどういう効果をもつか。深く考えなくとも分かるはずだ。

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