衆院選特別企画

ヘイターの親玉は国会議員だった!衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(中編)

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自民党タカ派筆頭議員は“ネトサポ”の指導者!「ヘイト界の秋元康」の称号も
★第9位 新藤義孝(自民党/埼玉2区)

 第二次安倍内閣で総務大臣や国家戦略特区担当大臣を歴任した新藤義孝氏は、太平洋戦争末期、硫黄島の戦いで指揮をとった栗林忠道大将の孫にあたる。彼の政治家としての悲願のひとつは、改憲と国防軍の創設だ。要職に着任中か否かにかかわらず靖国神社参拝を繰り返しており、今年も終戦記念日に参拝を行った。竹島や尖閣諸島への視察もライフワークとなっており、超党派で結成された「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長でもある。

 このようにタカ派中のタカ派で知られる新藤氏だが、これをもってして氏を第9位としたわけではない。新藤氏の特筆すべき点は、“ネトサポ”こと「自民党ネットサポーターズクラブ」(J-NSC)の初代代表であり、現事務局長であるということだ。

 J-NSCとは、自民党が09年にネット上の支持者に呼びかけて設立したボランティア組織である。自民党公式サイトによれば、会員資格は「日本国籍を有する18歳以上の方(自民党籍の有無は問いません)本会の目的に同意し、規約、プライバシーポリシーに同意できる方」とされている。会員数は1万7000人以上で、自民党は彼らの活動を「公認」しているというスタンスだ。

 ネトサポの“仕事”は、自民党の政策や方針などをネットに書き込むこととされている。つまるところ有志による“広報部”という位置づけなのだが、「週刊現代」(講談社)11月22日号によれば、彼らはネット上で対立候補や他党に対するネガティブキャンペーンを張る中心的存在となっているという。

 実際、ツイッターのプロフィールをサーチできるウェブサービス「ツイプロ」で、「J-NSC」を検索してみると、確かに、J-NSC会員を自称するアカウントによって、そうした行為が行われている。だが、本当に興味深いのは彼らのプロフィール欄。以下のような文言が書き込まれている者が多数いるのだ。

「日韓断交希望!嫌韓嫌中」「今、日本は売国奴の手によって切り売りされようとしています」「保守支持!日本大好き、韓流嫌い!」「特亜、マスゴミ、放射脳、地球市民、反日似非日本人は大嫌い」「ネトウヨ上等! 国士上等!!」

 このネトサポのなかに、多数のネトウヨやヘイトスピーカーが存在しているのは、ほとんど決定的と見てよいだろう。

 そして、この組織をつくりあげた中心人物というのが新藤氏なのだ。新藤氏は第4回J-NSC総会にて、参加した会員に向けて、「こないだの選挙、お世話になりました!」「総務大臣を拝命しておりますのも、みなさんのおかげです」と述べ、拍手を浴びている。

 ヘイトや民族差別を食い止めるどころか、積極的に政治的動員をかけている自民党。J-NSCをプロデュースする初代代表・新藤氏に、“ヘイトの秋元康”の称号を贈呈しよう。

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