なぜマレーシア航空ばかりが…機体が消えたもうひとつの事件の謎

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『マレーシア航空機はなぜ消えた』(講談社)

 日本時間17日23時15分、マレーシア航空17便が墜落したとの速報が流れた。239名の乗客を乗せたマレーシア航空370便が消息をたってから、わずか4ヶ月ほどの事故である。犠牲になった乗客と家族の無念はいかばかりかと思うが、いったいなぜこんなことが立て続けに起きたのだろうか。

 17便については撃墜されたとの情報も流れており、ウクライナ対ロシアの政治情勢が絡んでいる可能性が高い。だが、3月8日に消失した370便についてはまったく謎に包まれている。こちらはまだ機体の行方すら分かっていないという状況なのだ。

 行方不明となったのは、今回の撃墜(?)事件と同じボーイング777。それが機体ごと姿を消したというミステリアスさから、機体消失当初は多くの憶測がなされた。テロリストのハイジャック説、中国政府による撃墜説、米軍基地に機体ごと隠されたという噂も出たが、これはまあ情報の少ない時点では仕方なかった面もあるだろう。

 3月初旬には、有名な祈祷師が、クアラルンプール国際空港にて霊視を行ったりもした。ただ、その占い結果は「まだ空中を飛んでいるか、もしくは海中に沈んでいる。陸地には墜落していない」という、しごく当然としか思えないものだったが……。行方が判明しないまま1ヶ月が経った頃には「新しいバミューダ・トライアングルが出現した」「UFOによって誘拐された」なるオカルト説まで囁かれる。無人の豪華客船が見つかった「マリー・セレスト号事件」にもなぞらえられ、近年最大のミステリーと騒がれた。確かに航空事故史上でも稀にみる異常事態なのは間違いなく、そのためオカルチックな噂がさんざんに飛び交ったのである。

 しかし最近の日本では、370便消失事件の続報はあまり伝えられなくなったようだ。国内ネットニュースを探しても、7月以降の記事は検索できず。すっかり記憶の外に追いやられていた読者もいるだろうし、中には「まだ発見されていなかったのか」と驚かれる方もいるかもしれない。

 海外でのニュースを見てみよう。ここ最近の「ニューヨーク・タイムズ」その他の報道によれば、ヒシャムディン運輸相代理が「オーストラリア西岸約1,800kmの南インド洋探索を予定している」と発表。ソナー搭載の潜水艦を配備、オーストラリア政府の協力も借りて、8月4日より最長12ヶ月をかけての調査を行うとのこと。海上での墜落説が濃厚となり、次第に場所も特定されつつあるようだが、機体発見までにはもう少し時間がかかりそうだ。

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