>  >  > ECDが語るSEALDsの可能性

スペシャルインタビュー

サウンドデモ、反原発デモから、SEALDsへ──ラッパーECDが語る「デモの新しい可能性」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ecd_01a_160305.jpg
新しいかたちのデモに深くかかわってきたミュージシャンのECD

「言うこと聞かせる番だ俺たちが」──SEALDsのシュプレヒコールとして一躍有名になったこのフレーズ。昨年夏、国会前の熱狂を伝える報道で人々がこの言葉を叫ぶ姿を見たことがある方も多いだろう。

 実はこの「言うこと聞かせる番だ俺たちが」というフレーズは元々、ミュージシャンのECDが2012年、ラッパー・田我流の楽曲「Straight Outta 138 feat. ECD」にゲスト参加した際、ラップした歌詞の一部だった。それをSEALDs の前身であるSASPLのメンバーが引用し、定番のシュプレヒコールとして定着したものだ。

 しかし、ECDが影響を与えたのは、SEALDsだけではない。サウンドデモ、反原発デモなど、2000年代以降、日本に生まれた新しいかたちのデモに、深くかかわってきた。

 そんなECDが写真家の島崎ろでぃー氏とともに、デモをテーマにした『ひきがね 抵抗する写真×抵抗する声』(ころから)という写真集を出版した。そこで、リテラはECDにインタビュー。これまで見聞きし、体験してきたデモの功績と限界、そして、これからのデモの可能性について話を聞いてみた。

 まず聞きたいのは、やはり、昨夏大きな社会現象を巻き起こしたSEALDsのことだ。ECDの目に彼らはどう映ったのだろうか?

「SEALDsは、もうそれ自体がひとつの『文化』になっていると思います。昨年秋、ハチ公前のSEALDs街宣の時にゲスト出演したスチャダラパーのBOSEが言っていた『(SEALDsの若者は)昔だったらバンドやったり、アイドルになったりしてる人たちだよね』という言葉がそのものズバリで、それこそ、77年にイギリスの各地でみんなギター持ってパンクバンド始めたというのと同じように、今の日本では各地にSEALDsができて若者たちが活動してるっていう。SEALDsは、政治運動であるのみならず、その活動を通じてひとつのカルチャーをつくったんだと思っています」

 ECDは、SEALDsのデモ活動そのものが「文化」であり「作品」となっており、そこがSEALDsの新しいところであったと評価する。その一例としてECDは、ラッパーの立場からこう語る。

「僕みたいなラップをやっている立場の人間からすると、近年『民主主義ってなんだ?』といったSEALDsのシュプレヒコールで使われるフレーズほど有名になったラップの歌詞はないわけですよ。CDの音源として流通はしていないけれども、今やSEALDsのコールが最先端のラップになっている。これまで行ってきた『サウンドデモ』や反原発のデモでも、ああいったお茶の間にまで届く『文化の発信』はできなかった。そこがSEALDsの新しいところで、だからこそみんなに注目されたんだと思います。SEALDsのデモが報道される時、必ず『ラップ調の』って言葉がつくじゃないですか? なかには、スピーチまでラップでやってるって言う人までいて。そんなことあるわけないんですけど(笑)。ああいった報じられ方に最初のうちは違和感があったんです。でも、ああいったことが報道のたびに言われてたっていうのは、政治活動なんだけれども、だけどそれだけじゃない、『文化の発信』の側面を表現するのには、ああいう風にしか言えなかったんじゃないかなって」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

写真集ひきがね: 抵抗する写真×抵抗する声

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 国有地不正取得の学校と安倍の蜜月証拠
2 金正男暗殺映像にテレビ局が数百万円
3 木村拓哉帰国でJがトンデモ情報操作
4 ジャニーズでSMAPとキスマイいじめ!
5 安倍晋三小学校問題を報道しないテレビ
6 共謀罪で法務省がテレ朝玉川の取材拒否
7 『めちゃイケ』にジャニーズの圧力
8 安倍が「云々」を「でんでん」と読み恥
9 国有地疑惑の愛国小学校と安倍の関係
10 「安倍晋三記念小学校」は安倍も了承
11 宮根が能年玲奈を「ルール違反」と攻撃
12 レプロと幸福の科学、どっちが“ブラック”?
13 『夫のちんぽが入らない』の深い意味
14 有働由美子を勇気づけた山口智子の言葉
15 創価学会信者・長井秀和がタブーに言及
16 グッディ!土田マジギレ真の原因
17 昭恵夫人が“愛国小学校”名誉校長に
18 アパ代表「ユダヤ陰謀論」
19 しのぶとさんまが戦争政策を真っ向批判
20 関東連合元幹部がIT長者の素顔を暴露
PR
PR
1「安倍晋三記念小学校」は安倍も了承
2安倍晋三小学校問題を報道しないテレビ
3保育所で国旗と国歌強制する安倍のバカ
4「おしどりマコ」の原発取材
5稲田が憲法違反隠すため嘘ついたと白状
6国有地疑惑の愛国小学校と安倍の関係
7共謀罪で法務省がテレ朝玉川の取材拒否
8安倍トランプ会談を絶賛ワイドショー
9安倍はトランプにFTAを要求されてた
10稲田の憲法蹂躙発言に国会前抗議デモ
11山崎まさよしの憲法9条の歌とは?
12安倍とトランプが反マスコミで意気投合
13南スーダン日報の隠蔽に稲田も加担
14室井佑月が山口二郎と語る野党の闘い方
15ゴルフめぐり安倍とトランプ嘘つき合戦
16米山新潟知事が語った共謀罪と原発
17安倍もうひとりの祖父の物語
18アパ代表「ユダヤ陰謀論」
19厚切りジェイソンが“日本スゴい”批判
20国有地不正取得の学校と安倍の蜜月証拠
PR
PR

人気連載

政治からテレビを守れ!

水島宏明

テレ朝とNHKの"失態"につけこむ安倍政権とほくそえむ籾井会長

政治からテレビを守れ!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」