小田嶋隆も中川淳一郎も!? アルコール依存症はチューハイの税率上げても防げない

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
arutyu_150517.jpg
『アル中ワンダーランド』(扶桑社)

 政府与党は、2016年の税制改正でチューハイの税率引き上げを検討しているという。現在、缶チューハイの販売価格は350mlで150円程度。そのうち酒税は28円で税率としてはもっとも低い部類に入る。チューハイの増税で、庶民の楽しみが奪われようとしているのだ。

 今回、チューハイ増税案が浮上したのは、ビール系飲料の税率を一本化する計画の影響だ。現在350ml缶だと、「ビール」の酒税は77円、「発泡酒」は46.98円、「第3のビール」が28円となっている。これらをすべて55円程度に一本化しようという計画があり、実現するとチューハイだけが異常に税率が低い状態となってしまう。この状況は、市場としては少々不自然であり、ある程度の均衡を図るため、チューハイも同様に増税しようということなのだ。

 チューハイやビールの増税については、アルコール依存症患者の増加や未成年の飲酒を防ぐためだという側面があるとされている。つまり、お酒が安すぎるから無軌道に飲酒してしまう人がいる、という論理と捉えられるわけだが、果たしてそうなのだろうか? 政府はそれを口実に増税しただけではないのだろうか?

 そこで、実際にアルコール依存症になった人の例を見てみよう。アルコール依存症だった漫画家・まんしゅうきつこは著書『アル中ワンダーランド』(扶桑社)で、自身の“アル中体験”を描いている。

 12年に漫画ブログを解説したまんしゅうは、毎日のブログのネタを考えるのに苦労していたという。そんななか「私の本来の生真面目さがジャマをしている」と考えたまんしゅうは、軽い気分転換のつもりで酒に手を出してしまう。少量では酔えないと、大量に酒を飲んだ結果、酔いつぶれて記憶をなくしてしまうのだが、翌朝、目が覚めると、家事をしっかりこなしたうえに、ブログのネタまでメモっていたというのだ。記憶はまったくないが、やるべきことをすべて達成していた全能感に包まれたまんしゅうは、「お酒を飲めば今を乗り越えられる」と確信し、そのままアルコール依存症へと突き進んで行く。

「人と会話するとき、『面白い話しなきゃ!』という強迫観念にとらわれます。ブログ始めてからさらに、そのプレッシャーは自分の中で肥大していったのです。仕事の打ち合わせがあれば、その前に一杯ひっかけるのは当たり前」(同書より)

 一概に言えることではないが、まんしゅうきつこの場合、ブログや家事といった目的を遂行するため、そしてコミュニケーションに対する不安から逃げるために酒の力を借りたのだ。つまり、酒が好きで溺れたわけではないし、酒がリーズナブルだったから依存症になったわけではない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

アル中ワンダーランド

  • amazonの詳細ページへ
  • 楽天ブックスの詳細ページへ
  • Yahoo! ショッピングの詳細ページへ
  • セブンネットショッピングの詳細ページへ

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

小田嶋隆も中川淳一郎も!? アルコール依存症はチューハイの税率上げても防げないのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。依存症田中ヒロナ税金の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
2 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
3 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
4 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
5 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
6 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
7 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
8 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
9 葵つかさが「松潤とは終わった」と
10 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
11 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
12 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
13 上戸彩とHIRO離婚危機報道の裏!
14 加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
15 コムアイが明かした社会的発信への葛藤
16 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
17 安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
18 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
19 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
20 自衛官「国民の敵」暴言を生んだのは安倍政権
1セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
2首相秘書官「本件は首相案件」
3首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
4森友「口裏合わせ」「身を隠せ」指示判明
5安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
6村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
7 安倍が「こんな人たち」につづき「左翼は人権侵害が平気
8柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
9「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
10羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
11加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
12柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
13財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
14財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
17上念司もケントと同様、加計の客員教授
18長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画