また作家タブー! 曽野綾子のアパルトヘイト発言を出版社系週刊誌が全面擁護

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アパルトヘイト発言が問題となっている曽野氏(『曽野綾子 天駈けるほどの軽やかな魂の自由』日本図書センター)

 産経新聞のコラムでアパルトヘイト導入を提唱し、大炎上した曽野綾子氏。その後、曽野氏のコラムには、南アフリカの駐日大使やNPO法人「アフリカ日本協議会」が抗議文を出し、日本アフリカ学会有志も「学術的にみても、アパルトヘイト(人種隔離)を擁護する見解だ」として撤回を求める要望書を曽野氏と産経新聞社に提出するなど、国際問題に発展した。

 もちろん国内でも曽野氏の見解には否定的な意見が圧倒的だが、当の曽野氏はいまだ強気の姿勢を崩さず、海外紙が曽野を安倍首相の元アドバイザーと書いたことにかみつき、事実でないと訂正を求める始末。この人、自分が「教育再生実行会議」の委員だったことを忘れているのだろうか。

 ところが、マスメディアはこの曽野氏を一向に追及する気配がない。それどころか、「週刊文春」(文藝春秋)や「週刊ポスト」(小学館)、「FLASH」(光文社)といった週刊誌は曽野氏を擁護する記事まで掲載しているのだ。

 まず、2月26日号の「週刊文春」は、「曽野綾子「移民政策」コラムで私が伝えたかったこと」と題して記事を掲載。このなかで曽野氏は、南アフリカ大使からの抗議に対し、このように反論している。

〈南アフリカ共和国大使が日本語に堪能な方だったら失礼ですが、私のエッセイの中の、『差別』と『区別』の差がきちんと伝えられていないと思います。(中略)日本国家も、日本人としての『自覚的・他覚的』区別の下に成り立っています。芸術家の個性も、一人一人の個性として区別されるからこそ、存在の意義があるのです。しかしそれは、どれが上というものではありません。それが個性というものの豊饒な味わいです〉

 出た、差別主義者の常套句「差別ではない、区別だ」──この問題は後述するとして、曽野氏はこうも述べる。

〈差別というと、日本人は反射的に、自分が差別をする側だと思うのですね。私はそれがいつも不思議です。私はたびたび、差別されている自分を感じました。しかしそれは不幸でも幸福でもありませんでした。自分の精神が一応確立していれば、差別を常に意識することはありません〉

 差別者というものは往々にして被差別者に鈍感なものだが、この曽野氏の発言はその最たる例だ。曽野氏は「差別されていると感じるのは精神が確立されていないから」「差別されても私は平気だから、あなたも差別を甘んじて受け入れるべき」と言っている。この期に及んで、まだこんな詭弁を弄しているとは呆れかえるほかない。

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